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広域渋谷圏の新複合施設「Forestgate Daikanyama」開業

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の外観 ニュース&トピックス
Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の外観

東急不動産株式会社が渋谷区代官山町にて推進中の新しい複合施設「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」が竣工した。豊かな新しいライフスタイルを提案しMAIN 棟に位置する賃貸住宅には、「ライフタイル提案住戸」の計画。57室ある賃貸住戸の募集も状況も好調のようだ。

代官山駅至近かつ八幡通り・代官山通りに面するフラッグシップ性のある立地に、賃貸住宅・シェアオフィス・商業施設で構成される MAIN 棟とサステナブルな生活体験を提供する TENOHA 棟の 2
棟からなる複合施設。2023年10月19日には、プロジェクトに関わった隈研吾氏らによる開業セレモニーが行われた。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の開業セレモニー(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の開業セレモニー(筆者撮影)

MAIN 棟には、「ライフスタイル提案住戸」3つの住戸で企画。TENOHA 棟は新しいライフスタイルに欠かせない「サステナブル」活動拠点とし、本物件に入居する住民や事業者、周辺の住民、来街者など多様なメンバーが参加する活動「CIRTY(サーティー)」を始動する。誰もが気軽に参加できるマルシェやイベント・ワークショップなどを通じ、サーキュラーエコノミーを身近に考えるきっかけの場を作っていく。活動を通じ、同じ想いを持った仲間が増えることでコミュニティーを形成し、サステナブルを発信するハード・ソフトの一大拠点となることをめざしている。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のメイン棟の外観(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のメイン棟の外観(筆者撮影)

『職・住・遊 近接』という特徴を生かしたコンセプト性の高い賃貸住宅の提供や、サステナブルプラットフォームへの誘導により、豊かな新しいライフスタイルを提案していく。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の賃貸住戸の例(出典 公式HP)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の賃貸住戸の例(出典 公式HP)

MAIN 棟に位置する賃貸住宅では、全 57 戸、1LDK~3LDK・メゾネットまでの多様なライフスタイルに合わせた住戸を用意。新しいライフスタイルを支える価値軸である 3 つのキーワードに精通した 3 名のパートナーと各 1 戸の「ライフスタイル提案住戸」を作り上げた。

立体的な森を想起させる特徴的な外観デザインの当物件は、施設側で管理する植栽計画により、この「ライフスタイル提案住戸」のほか、一般住戸でも、バルコニーを介して住戸空間から常に緑が感じられる、都会の中でも自然に親しめる住戸になっている。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の敷地内(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の敷地内(筆者撮影)

MAIN 棟の低層部(地下 1 階~2 階)においては、街に賑わいをもたらし、本物件の住民だけではなく、来街者・周辺住民にも豊かで新しいライフスタイルを提案する魅力的な商業ゾーンが広がる。駅と八幡通りをつなぐアプローチ沿いにそれぞれの店舗が顔を出し、緑豊かな吹き抜けが広がっており、豊かな時間が流れるその場所には、『緑・環境サステナブル』と『食』を主軸とした、代官山ライフを実現するのにふさわしい店舗を揃えている。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のグリーンショップ「SOLSO」の店内(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のグリーンショップ「SOLSO」の店内(筆者撮影)

高感度な代官山ライフに彩りを提供する店舗がオープン。食の新しい提案を体験できるスーパーマーケットとして、東急沿線で誕生した「ザ・ガーデン自由が丘」が地下 1 階に誕生。代官山に本店を構える「シェ・リュイ」、スペシャリティコーヒーを提供する「ブルーボトルコーヒー」、オールデイズカフェ&レストラン「MIDTREE」、スイーツブランド「PAYSAGE」の旗艦店など、緑豊かな吹き抜け空間で、代官山ならではの特別なひとときを味わうことができるレストランやカフェを揃えている(執筆時点で一部未開業)。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のカフェ&ワインバーの店内(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のカフェ&ワインバーの店内(筆者撮影)

様々な飲食店運営やコンサルティング及び「SocialKitchen 虎ノ門」を開設しているイートクリエーターと、食のイノベーションを展開するプラットフォーム拠点を設置。グリーンデザインを担った「SOLSO」も店舗を構えている。

クリニック「あやこいとうクリニック」、英国発のフレグランスライフスタイルブランド「Jo Malone London」、オリジナルとヴィンテージを融合したスタイルを提案するアパレル「AMERI」、1958 年の創業以来上質なアイウェアを提供する「金子眼鏡」など、こだわりの素材とストーリー性のある品揃えで豊かに彩るショップが揃う。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の吹抜け(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の吹抜け(筆者撮影)

3階は、会員制シェアオフィス「Business-Airport Daikanyama(ビジネスエアポート代官山)」が開業。代官山の街に寄り添ったナチュラルでシンプルなデザインのもと、街に根差すポジティブでゆったりとした空気感が漂うゆとりのある施設・空間を提供する。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のCIRTY CAFEの内部(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のCIRTY CAFEの内部(筆者撮影)

TENOHA 棟には、カフェとイベントスペースで構成されるサスティナブルな活動拠点を用意。野菜の量り売りや規格外のドライフラワーや植物を販売するほか、屋上ではハーブティーなどで使用する植物を栽培する。CIRTY CAFEでは、サーキュラー・ローカル・フレッシュの3つのキーワードをコンセプトにした「地産地消・店産店消・循環」といったサーキュラーを体現するメニューが楽しめる。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のCIRTY CAFEの内部のジェラートコーナー(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)のCIRTY CAFEの内部のジェラートコーナー(筆者撮影)

企画プロデュースしたRGBの八島智史社長は、「本気で都市型サーキュラーディベロップメントに取り組んだプロジェクトで、持続可能な開発を地域と一緒に考えていきたい」という。マルシェやトークイベントなどの予定されており、これからの取り組みに注目だ。

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の八幡通りから見た外観(筆者撮影)

Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)の八幡通りから見た外観(筆者撮影)

賃貸住戸の月額賃料の最高価格は、数百万ともなるようだが募集状況は好調とのこと。環境問題が注目される中、此処でのライフスタイルに新しい価値を見出す人が多いようだ。

■ 施設概要
施設名称 Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)
開 業 日 2023 年 10 月19日
【MAIN 棟】
住 所 東京都渋谷区代官山町 119 番他(地番)
敷地面積 約 4,084 ㎡
延床面積 約 21,096 ㎡
構造規模 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
地上 10 階、地下 2 階
用 途 賃貸住宅、店舗、事務所、駐車場
基本設計 隈研吾建築都市設計事務所
実施設計 株式会社竹中工務店・株式会社東急設計
コンサルタント 共同企業体
施 工 者 株式会社竹中工務店
ラ ン ド ス ケ ー プ 株式会社 DAISHIZEN
デザインマネジメント 株式会社日建設計、マイオ建築研究所

【TENOHA 棟(TENOHA 代官山)】
住 所 東京都渋谷区代官山町 344-1(地番)
敷地面積 約 422 ㎡
延床面積 約 198 ㎡
構造規模 木造 2 階
用 途 店舗、集会所
企 画 RGB Inc.
設 計 一級建築士事務所 SUEP.
施 工 者 株式会社青木工務店