勝どき駅が1位から33位に!のナゼ? 2026 年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング

ニュース&トピックス
ランキングを発表する中山登志朗氏

“借りて住みたい街”は「葛西(東京都)」が 2 年連続の 1 位 “買って住みたい街”は「湯河原(神奈川県)」が初の 1 位

株式会社 LIFULL が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S (ライフルホーム
ズ)」は、「2026 年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」を公表した。毎年行っているLIFULL HOME’S に掲載された物件への「問合せ数」を駅別に集計したユーザーの本気で探した街がわかるランキング。2025年は、昨今の物価高騰や不動産価格の上昇を反映するような結果となっている。

2026 年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング

借りて住みたい街の傾向
・交通&生活の利便性と賃料水準のどちらをより重視するかで、ユーザーの意向は二極分化
・2 年連続で「葛西」が 1 位を獲得、「都心アクセス× 賃料コスパ × 賃貸物件の豊富さ」の三拍子が支持
・交通利便性と駅勢圏の広さから、「八王子」「大宮」「本厚木」は TOP10 常連の「郊外御三家」

買って住みたい街の傾向
・神奈川県の温泉地「湯河原」が初の 1 位、物件価格の急騰で「心地よく暮らせる郊外」に熱い視線
・TOP3 が全て郊外の駅となったのは、住みたい街ランキングの発表を開始してから初のこと
・タワーマンションを含む大規模な再開発プロジェクトで「大崎」の順位が急上昇(679 位→37 位)

借りて住みたいまち1位は、東西線の「葛西」駅

借りて住みたいランキング2026

「2026 年 LIFULL HOME’S みんなが探した!借りて住みたい街ランキング(首都圏版)」は、東京メトロ東西線の「葛西」が 2 年連続で 1位に。オフィス街の「大手町」へ約 20 分でアクセス可能。快速が停車しないため、都心方面の駅と比較して賃料相場がやや安価でコストパフォーマンスに優れていることが支持される大きな要因。

東西線沿線は、「大手町」駅直通ということもあり企業の社宅や賃貸マンションが多いエリア。「葛西」駅は、賃貸物件が豊富にあり賃料が安いことから初めて借りる人の賃貸ニーズが根強いことも1位となった理由だ。

2 位には「八王子」、3 位に「大宮」、4 位にはコロナ禍で 4 年連続 1 位を獲得した「本厚木」が例年通り上位をキープ。この 3 駅は 2019 年のランキング以降、TOP10 に入り続けており、首都圏の“郊外御三家”を形成する根強い人気を維持している。

また、5 位の「三鷹」、6 位の「川崎」も 2020 年のランキングから TOP 10 の常連駅であり、上位には賃料の高騰を反映して、賃料が都心周辺より安価で交通&生活利便性が高い郊外の人気駅が並んでいる。7 位は「高円寺」、8 位「荻窪」、9 位「北千住」、10 位「三軒茶屋」と、いずれも学生ほか若年単身者層から人気の高い駅がランクイン。 TOP 10 のうち 7 駅(TOP 100 のうち 68 駅)が都内の駅となっており都心回帰は進んでいると考えられる。

神奈川県南西部の温泉地「湯河原」が初の 1 位!

買って住みたいランキング2026

「2026 年 LIFULL HOME’S みんなが探した!買って住みたい街ランキング(首都圏版)」は、前回 6 位だった JR 東海道本線の「湯河原」が初の 1 位となった。コロナ明けの 2023 年ランキングでは 94 位、2024 年に 42 位と急激に順位を上げ、今回はトップに昇り詰めた。「東京」から 100 ㎞圏(99.1㎞)で、所要時間約 90 分の駅がランキング 1 位を獲得したことは初だという。

「湯河原」は万葉集にも詠われる歴史ある温泉地でリゾートとしても有名。近年ではマンション分
譲もあり、比較的安価に購入可能な中古住宅のストックも豊富なことから、リタイア後の居住ニーズやセカンドハウス需要は以前からあった。首都圏での住宅価格の高騰を受けて、現役世代の実需も含めた問合せが増加していると考えられる。

2位、3位は「八王子」と「八街」がランクイン。「八王子」は「東京」から約 50 ㎞、「八街」も同じく約 65 ㎞離れている。TOP 3 が全て郊外の駅となったのは、住みたい街ランキングの発表を開始してから初のことだ。

住宅価格の高騰を受けて、住宅購入の実需層の多くが地価も物件価格も高額な都心・近郊エリアでの住宅購入を回避し、予算内で購入可能かつ十分な広さが得られる郊外方面での購入を検討していることを示している。中古マンション価格相場(60 ㎡換算)は、「八王子」が 3,192 万円、「八街」が 610 万円となっており、住宅価格が高騰する市況にあって十分に手が届く価格帯で流通している。

一方、上位には 4 位の「不動前」や 5 位の「田町」、9 位「品川」、12 位「後楽園」など都心の駅もランクイン。価格は高額だが、投資や投機、相続税対策目的での資産の付け替えニーズなど、実需以外の需要もある。

<分析>
LIFULL HOME’S 総研副所長兼 チーフアナリスト
中山 登志朗(なかやま としあき)

調査概要
集計期間:2025 年 1 月1日~12 月 31 日
集計方法:LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件への問合せ数を駅別に集計
エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県

勝どきが1位から33位へが示す、都心マンションの価格高騰

東日本レインズのデータを基に筆者が作成 都心3区の新規登録価格、在庫価格、成約価格の推移

2025年買って住みたいランキング1位の「勝どき」は、2026年のランキングでは、33位にダウン。その大きな要因は、価格の上昇だ。上記は、東日本レインズの都心3区中古マンションの新規登録価格、在庫価格、成約価格のデータ。広告上に表記される在庫価格は、どんどん上がっている。いっぽうで、成約価格は在庫価格ほどは伸びていない。LIFULL HOME’S の買って住みたい街ランキングでは、反響件数がランキングに左右されるので、価格上昇によって前年よりも反響が減っているということだ。値上がり過ぎた都心を見送る人も、一定数出てきていることが示されている。

とはいえ、ランキング33位と言っても首都圏の中では、かなりの上位。高輪ゲートウェイシティが開業した田町が前年の121位から5位へと順位を上げたように、注目度の高い都心マンションを保有したいニーズは、まだまだありそうだ。