「プレミストタワー船橋」モデルルームを見学 千葉県最高層を誇る地上51階建て・総戸数677戸の大規模複合開発タワーマンション

マンション探訪記
「プレミストタワー船橋」の完成予想模型の低層部 筆者撮影

大和ハウス工業株式会社は、東京建物株式会社と京成電鉄株式会社と共同で、千葉県船橋市の「西武船橋店本館」跡地で建設中の分譲マンション「プレミストタワー船橋」(地上51階・地下1階建て、総戸数677戸の物件概要を発表した。2025年11月29日(土)よりモデルルームをグランドオープンし、2026年2月上旬より販売を開始する予定だ。

「プレミストタワー船橋」は、JR中央・総武線、東武アーバンパークライン「船橋駅」徒歩2分、京成本線「京成船橋駅」徒歩4分の利便性の高い立地に位置する、千葉県最高層建築物となる51階建て(約192m)のタワーマンション。住居に加え、商業施設や事務所の他、2階には緑豊かな植栽を配した広場「フォレストアリーナ」を設けるなど、駅前の住宅・商業・広場が一体となった大規模複合開発プロジェクトのシンボルタワーとして、新たな賑わいと地域の活性化を目指す。

2025年11月27日時点で資料請求件数は、7000件を超えており事前案内会の来場者数は、約800組にも及んでいる。千葉県最高層というランドマーク的な魅力に加え、ペデストリアンデッキで駅と結ばれる複合開発であることも高く評価されているようだ。

JR中央・総武線、東武アーバンパークライン「船橋駅」徒歩2分の駅前立地

「プレミストタワー船橋」の建設地

「プレミストタワー船橋」は、JR中央・総武線、東武アーバンパークライン「船橋駅」南口徒歩2分の駅前立地。徒歩2分の駅南口ロータリーに面していることに加え、「京成船橋駅」まで徒歩4分と、利便性の高い立地だ。JR「船橋駅」は、「東京駅」直通(約25分)のJR総武線快速と秋葉原方面直通の総武線各駅停車の利用が可能なため、都心の主要駅にスムーズにアクセス可能で交通利便性に優れている。

周辺には、JR「船橋駅」と直結するショッピングセンター「シャポー船橋」(徒歩1分)や、公共施設も備えた複合商業施設「船橋フェイス」(徒歩2分)の他、ブランドショップも展開する「東武百貨店船橋店」(徒歩2分)など、複数の多彩な大型商業施設が集結。地元の野菜や海の幸を使用したレストランやカフェなども点在する。

「プレミストタワー船橋」と「船橋フェイス」「京成船橋駅」を結ぶペデストリアンデッキが新設(2028年3月完成予定)される他、JR「船橋駅」を結ぶ歩行者専用通路が開通することで、駅前エリアの回遊性も向上する予定だ。

千葉県最高層地上51階建て(約192m)のタワーマンション

「プレミストタワー船橋」の完成予想模型の低層部 筆者撮影

千葉県最高層地上51階建て(約192m)のタワーマンションであることも「プレミストタワー船橋」の魅力。共用施設も充実しており、船橋の海や森をイメージした2層吹き抜けの「グランドエントランスホール」やピアノを設置した「メロディラウンジ」、様々なマシンを用意した「フィットネスルーム」、通常の衣類の他、毛布や布団など幅広く洗える「ランドリールーム」など、多彩な共用空間を用意している。「ゲストルーム」も6階に2つ設置されている。

「プレミストタワー船橋」のグランドエントランスホール完成予想図(出典 公式HP)

46階には、開放的で眺望が楽しめる「パーティールーム」と「パノラマラウンジ」を用意。「パーティールーム」は、ホテルライクな上質な空間に加え、小さな子ども連れでも楽しめる畳スペースを設けた空間など、用途に合わせて使用できる3タイプの部屋を配置。「パノラマラウンジ」(164.03㎡)には、「ワークスペース」「ライブラリースペース」「カフェスペース」の3つの異なる空間を設け、仕事や勉強、読書など多様な過ごし方を提案している。

住宅・商業・広場が一体となった大規模複合開発プロジェクト

住宅・商業・広場が一体となった大規模複合開発であることも「プレミストタワー船橋」の魅力。1階~3階には商業施設、4階~6階には事務所の他、2階には船橋エリア周辺の植生に配慮した緑豊かな植栽を配した広場「フォレストアリーナ」を設置。森を彷彿とさせる駅前空間を創出する。

「プレミストタワー船橋」完成予想図(出典 公式HP)

また、防災拠点として、1階・2階には地域用の防災備蓄倉庫を備えた他、2階・3階にはJアラートやエリアメールを表示するデジタルサイネージを設置。3階には、ワークスペースを兼ねた帰宅困難者一時避難スペースを設け、有事の際の安全・安心な拠点になる。

建物は、高性能断熱材や複層ガラスなどを採用することにより、建物全体の断熱性能を向上させることに加え、高効率設備を導入することで、住棟全体で年間の一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指した「ZEH-M Oriented」仕様に。ZEH水準省エネ性能の適合に加え、再生可能エネルギーを導入したことで、低炭素建築物の認定を取得済みだ。

1LDK(43.71㎡)~3LDK(134.02㎡)全63タイプの多彩なプラン

「プレミストタワー船橋」のモデルルーム(130A リビング)筆者撮影

専有部は、1LDK(43.71㎡)~3LDK(134.02㎡)全63タイプの多彩なプランを用意。全ての専有部において、株式会社LIXIL(以下:LIXIL)のスマートホームシステム「Life Assist(ライフアシスト)2」を分譲マンションでは初めて標準で搭載する。共同開発したアプリによって、エアコンや給湯器など日常で使用する設備機器に加え、見守り機能を備えたカメラや各種センサーなどとも連携可能。便利で快適な暮らしをサポートする。

「プレミストタワー船橋」のモデルルーム(80F リビング)

所在地 千葉県船橋市本町一丁目115番6、本町七丁目1150番4 他
交通 JR中央・総武線各駅停車・総武線快速「船橋駅」徒歩2分 東武アーバンパークライン「船橋駅」徒歩2分 京成本線「京成船橋駅」徒歩4分
敷地面積 6,668.16㎡
建築面積 5,109.54㎡
延床面積 89,610.57㎡
構造・階数 鉄筋コンクリート造・鉄骨造 地上51階地下1階建て
売主 大和ハウス工業株式会社 東京建物株式会社 京成電鉄株式会社
設計・監理 株式会社長谷工コーポレーション 一級建築士事務所
株式会社久米設計 施工 株式会社長谷工コーポレーション
着工 2024年8月30日
竣工 2028年3月予定
引き渡し開始 2028年3月予定
総戸数 677戸
専有面積 43.71㎡~134.02㎡
販売価格帯 未定

住戸は、6階以上。階数によって、仕様が異なっており6階~40階がスーペリアでLDの天井高が約2600㎜。41階~48階がアッパースイートでLDの天井高は、約2900㎜と高い。さらに49階~51階はトップスイートでLDの天井高は約3200㎜となっている。

「プレミストタワー船橋」のモデルルーム(75C リビング)

全室のLDに天井カセット式エアコンが設置済み。また、トップスイートなどの上階住戸は、オーダーメイドの間取り変更にも対応する。スーペリアでもLDは、約2100㎜のハイサッシとなっており開放感ある景色が楽しめる仕様だ。

 

2025年11月時点での反響者は、千葉県内が約6割と最も多く船橋市内が全体の3割を占める。次いで東京都が約3割で東京23区内の中央区、港区、江東区といった都心居住者が多い。子育てを終えた50代が目立ち会社経営者や医者や士業の人も目立つとのこと。約7割は持ち家ということで、住替えや2次取得の人も多いようだ。

価格は、現時点では未定だが、小岩の新築タワーマンションなどの価格設定を見据えて3LDKタイプは1億円を超える想定になる見込み。上下階で、仕様も異なるため最上階は5億円を超えるような価格になりそうだ。今も週当たり200件から300件の問い合わせがあり第一期の販売開始時には、かなりの来場組数になる模様。平均坪単価が600万円前後になる可能性もありそうだ。

本物件は、「西武船橋店本館」跡地の建替えプロジェクトであり市街地再開発ではないことが特徴。複数の地権者がいないため権利調整の必要がなく商業区画のリーシングも行いやすい。1階から4階までのフロアプランも細切れではなくスッキリしている。商業立地としても魅力的であり期待ができそうだ。

千葉県のタワーマンションとしては、かつてない価格設定になりそうだが、通勤利便性の高い船橋駅前立地という価値を考えると地元の富裕層の評価が高いのは頷ける。都心居住者からの反響も多いように、首都圏タワーマンション市場における注目プロジェクトになりそうだ。