「不動産×WEB×ビッグデータ」の領域で、さまざまな不動産テックサービスを展開する株式会社ワンノブアカインドは、運営しているマンション情報サイト「マンションレビュー」の保有データを元に、全国の 2024 年 8 月の中古マンション相場を調査。坪単価をベースに 70 ㎡での価格に換算した「中古マンション価格」について、10 年前・5 年前・3 年前・前年からの推移を都道府県別・エリアごとにまとめ発表した。
出典元 https://www.mansion-review.jp/
一都三県「東京都」のみ+ 都道府県別は「沖縄県」が+13.0%で全国 1 位。
まずは、エリアごとの特徴を紹介したい。
【中古マンション騰落率 サマリー】
■首都圏主要エリア
<10 年前比較(2014 年 8 月)>
・都県単位 1 位 :「東京都」+89.1%
・エリア単位 1 位:「都心 5 区エリア(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)」+107.7%
<5 年前比較(2019 年 8 月)>
・都県単位 1 位 :「東京都」+37.8%
・エリア単位 1 位:「都心 5 区エリア(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)」+60.0%
<3 年前比較(2021 年 8 月)>
・都県単位 1 位 :「東京都」+19.1%
・エリア単位 1 位:「都心 5 区エリア(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)」+38.4%
<1 年前比較(2023 年 8 月)>
・都県単位 1 位 :「東京都」+11.8%
・エリア単位 1 位:「都心 5 区エリア(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)」+25.3%
10年、5年、3年、1年とすべての比較で東京都が首都圏ではトップ。エリア別では、都心5区が上昇率1位となっている。また直近1年の都心5区の上昇率が高く、この1年で大きく都心のマンション価格が上昇していることがわかる。
また、一都三県で見ると東京都以外は、この1年ほぼ横ばいで相場が推移している。
また、東京都の中でも上昇傾向を強める都心5区と異なりその他の地域は、上昇傾向が緩やかになっている。もともと都心とその他のエリアは、価格差があったがここにきて価格差が大きく拡大している。
■47 都道府県別 ※2024 年 8 月の対象件数*2 が 50 件未満の県は、下記対象から除外。
<10 年前比較(2014 年 8 月)>
・騰落率:1 位「群馬県」+131.1%、2 位「長野県」+113.7%
<5 年前比較(2019 年 8 月)>
・騰落率:1 位「岐阜県」+38.1%、2 位「東京都」+37.8%
<3 年前比較(2021 年 8 月)>
・騰落率:1 位「大分県」+25.8%、2 位「岐阜県」+25.4%
<1 年前比較(2023 年 8 月)>
・騰落率:1 位「沖縄県」+13.0%、2 位「東京都」+11.8%
過去10年を遡ってみても、上昇率で東京都がトップを取れていないという意外な結果に。需要と供給バランスで考えたときに、供給が少ないということなのだろう。建築費の上昇は、建設需要がもともと少なかった地方都市のほうが大きい。沖縄県が直近の上昇率1位というのもコスト面の影響が大きいと思われる。