2026年3月11日で、未曾有の大災害を引き起こした東日本大震災から15年が経ちます。予測ができない災害に対し、どう対処していくのか。免震構造の採用や非常用電源の用意、防災グッズの備えなどハード面の対策が取られる一方で、自助、共助、公助といったソフト面の充実が課題となっていました。そうした背景もあり、積極的に防災をサポートする企業が出てきました。
その中でも三菱地所レジデンスは、防災に積極的に取り組む企業の一つ。防災意識の向上や訓練の進化・深化を目的に三菱地所レジデンス社員有志によるボランティア組織「三菱地所グループの防災倶楽部」を東日本大震災から3年後の 2014 年10 月に立ち上げ。現在は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティ約 170 名の社員で取り組んでいます。防災倶楽部はマンション管理組合に対し新たな訓練メニューなどを提案しており、これまでに三菱地所コミュニティが管理するマンション 180 物件・61,799 世帯を対象とした防災訓練を行ってきました。その一つが千葉県習志野市「津田沼奏の杜(かなでのもり)」エリアにおける防災訓練です。2026年3月8日に行われた防災訓練のメニューを紹介します。
「共生~多様な人が主体的に動けるまちへ~」 今年で11回目の防災訓練
三菱地所レジデンス、三菱地所コミュニティおよびエリアマネジメント組織である一般社団法人 奏の杜パートナーズが関わり、2026年 3 月 8 日(日)、千葉県習志野市「津田沼奏の杜(かなでのもり)」エリアにおいて、居住者と共に防災訓練が実施されました。「共生(ともに生きる)~多様な人が主体的に動けるまちへ~」がテーマ。2015 年 3 月に「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」で始めた防災訓練を、災害はマンション 1 棟だけが被災するものではないという課題感から、毎年発展させながら継続してきたもの。現在では分譲マンション、戸建住宅、周辺施設を含むエリア全体へと広がり、約 8,700 人を対象としたエリア防災訓練として実施されています。
なお、大規模なまち全体の防災訓練を 10 年以上にわたり継続し、住民が主体となった防災訓練や日々の活動を通じて顔見知りを増やすきっかけをつくってきたこと、また住民・企業・行政等が協働するエリア防災の取り組みが評価され、一般社団法人 奏の杜パートナーズおよび三菱地所グループの防災倶楽部は、2026年 2 月に「第 30 回防災まちづくり大賞(総務大臣賞)」を受賞しています。
今回は、新たな訓練として、「音楽のまち習志野」というまちの特色を生かし、様々な世代が「音楽」をきっかけに防災に関わることで、災害時に助け合える関係性を育むことを目指して、「まちの防災ソングづくりワークショップ」を実施。加えて、「そなえるアクション」、「防災バックパックバトル」、「アイラップをつかった防災食ワークショップ」といった取り組みも行われました。
スケジュール
9:00~各マンション・戸建にて安否確認訓練、避難訓練
10:00~全体訓練
10:30~各所訓練
①~⑫の各プログラムを谷津奏の杜公園の各場所で同時進行。
① 【Update】そなえるアクション~7 つのミッションから防災を体験する~
② そなえる探検~谷津奏の杜公園の防災設備を学ぶ~
③ そなえるドリル~自宅の備えを考える
④ 【NEW】まちの防災ソングをつくろう
⑤ 災害用伝言ダイヤル 171 体験
⑥ AED・心肺蘇生訓練
⑦ 水消火器体験
⑧ 公園内マンホールトイレの組立訓練・フタ開け体験
⑨ 起震車による地震体験
⑩ 煙体験ハウス
⑪ 【NEW】防災ワークショップ(防災バックパックバトル)
⑫ 【NEW】アイラップをつかった防災食ワークショップ
防災訓練の一例
そなえるアクション~7 つのミッションから防災を体験する~
実際に身体を動かしながら備品の使い方を身につける訓練。ブルーシートにマンションで備えている様々な防災備品を並べ、その中から、例えば「停電してしまい周辺は真っ暗。屋外の明かりを確保しよう」というミッションに対して、発電機と投光器を選び出し、実際に準備し使ってみる、という体験を行う。今年はロープの使い方を学ぶ「ロープワーク」や、20ℓのウォータータンクに水を入れ、公園内を歩いて重さを体験する内容も実施。その場に集まった人でチームを作り実施することで、災害時に助け合える地域の関係作りも目的とする。
そなえる探検~谷津奏の杜公園の防災設備を学ぶ~
谷津奏の杜公園にある 5 箇所の防災に関する場所を探し、防災 MAP を完成する訓練。子どもも大人も楽しみながら「地域の備え」を学ぶことができる。
そなえるドリル ワークショップ
家族に必要な備えを考える、オリジナルの防災ツール「そなえるドリル」を使ったワークショップを実施。家族全員分に必要な簡易トイレ(凝固剤)の個数を考え、凝固剤の使用体験なども行う。
まちの防災ソングをつくろう
訓練参加者でチームをつくり「奏の杜の防災の備え」「防災で大切なこと」「防災を通じて目指す地域の姿」などのキーワードを募り、オリジナルの防災ソングを制作します。「音楽のまち習志野」というまちの特色を生かし、様々な世代が「音楽」をきっかけに防災に関わることで、災害時に助け合える関係性を育むことを目指す。
災害用伝言ダイヤル体験
災害時に落ち着いて家族や知人の安否等の確認・連絡を行えるよう「災害用伝言ダイヤル(171)」の体験利用を実施。
三菱地所グループでは、1923 年の関東大震災以来約 100 年「防災」に取組んでいます。三菱地所レジデンスは、三菱地所グループが永年培ったノウハウを取り入れ、マンションのハード面に加え、防災マニュアルや防災訓練を積極的に実施・サポート。災害に対し、迅速に対応できる体制構築を広く浸透させていくべく、防災力強化のための活動を続けています。
2026年は、1923年9月1日に南関東を中心に発生した巨大地震『関東大震災』発生から103年目にあたります。巨大地震に対しては、『備えあれば憂いなし』とはいきませんが、地域全体の防災意識が高まれば、発生後の対応も迅速にできるはず。街づくり企業の防災への取組みは、暮らしに安心を届け、街の価値を高めることにもつながるでしょう。
編集付記 『津田沼奏の杜』を訪ねると、災害に強い街に暮らすメリットを実感します。街路がとても広く歩車分離ができていて、避難スペースになる広大な公園も街区内に。一定の食料ストックがある商業施設が身近にあるのも心強い。さらに、無電柱化が行なわれており、災害時の車両の通行もスムーズ。「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」は、免震構造も採用されており非常用電源も用意されています。まさに、災害に強いマンションと言えるでしょう。そのためなのか、総戸数が721戸もあるにもかかわらず、本記事掲載時点(2026年3月10日)での売物件数は、マンションレビューによれば僅か1件。それだけ、暮らしに満足されているかたが多いのかもしれません。執筆時点のマンションレビューによる騰落率も+67.6%(あくまでも参考値です)。東日本大震災後の2013年4月竣工で、高いリセールバリューを示しています。安心かつ満足して暮らせるマンションは、価値があることを示しているのかもしれませんね。


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