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「プラウド上原フォレスト」1984年築の建物を増築し新たな邸宅に

「プラウド上原フォレスト」の現地モデルルーム マンション探訪記
「プラウド上原フォレスト」の現地モデルルーム

1984年築の瀟洒なアパートメントを改修・増築して上質なレジデンスに再生

「プラウド上原フォレスト」(事業主 野村不動産 施工 竹中工務店)は、1984年にパリのエリゼ宮殿をモデルに建設されたマンション(エリーゼアパートメント)を最新技術を活用し改修を行い余剰容積を活用して増築する日本初のハイブリッド型マンションです。

「プラウド代々木上原フォレスト」の現地

「プラウド上原フォレスト」の現地

民間デベロッパーとしては初めて、築年数が経過したマンションにおいて長期優良住宅認定を取得しています。また、既存棟を調査し65年の残存耐用年数を証明。価値あるものを長く遺すことを目指した取組みです。

設備はすべて更新。もともと直床、セントラル設備だったものを二重床・個別設備へと変更。また外観の風合いなどの魅力を残すため竹中工務店の特許工法を活用して既存タイルを再生活用しています。

「プラウド代々木上原フォレスト」の現地

「プラウド上原フォレスト」の現地

さらに共用部は、外部空間であったものを三層吹抜けのエントランスホールにするなどバリューアップして商品性を高め未消化の容積を活用して3戸分増築を行っています。もともとの8住戸を12戸に分割し計15戸に。増築棟に処理層を設けることで従前になかったディスポーザーを設置しています。

もともとこの界隈は、紀伊徳川別邸跡地の一角で名士が居を構えた高級住宅街。街なかを歩くと、ゆったりとした敷地の邸宅とともに高級レジデンスが建ち並んでいます。

代々木上原の街並

代々木上原の街並

この界隈は、武蔵野台地の高台に位置し都心では数少ない第一種低層住居専用地域が広がるエリア。こうした希少性と元々の建物と植栽が醸し出す風合いを活かすべくプランニングを練ったようです。

もともと、1,862.97平米もの敷地に壁式構造による建築で334.67平米と350.30平米の2住戸の構成だったものを耐力壁を再構築して4住戸に分割。設備ボイドを設け、給排気、空調を個別方式に更新しています。また、既存の大谷石の擁壁を補強し既存樹木を保存することで、緑量のある街並みを継承しています。

コンクリートの耐用年数65年以上を確保 来場者の半数は代々木上原エリア

プラウド代々木上原フォレストのモデルルーム

プラウド上原フォレストのモデルルーム

「プラウド上原フォレスト」のモデルルームを見学して実感したのは、新築マンションでは早々出会えないゆとりの空間。もともと階高も確保されていたので、二重床に変更しても天井高は約2.5m確保されています。サッシ面を見ると、壁式工法の名残を感じますがスクエアで開放的な空間でかつ外の借景も落ち着きがありとても居心地が良さそうでした。

プラウド上原フォレストのモデルルーム

プラウド上原フォレストのモデルルーム

建物の竣工は、2020年1月下旬予定。現在、総販売戸数15戸のうち12戸が販売中で、価格は268,600,000円 ~516,000,000円 (専有面積 146.57平米~  232.46平米 2019年6月4日時点)と坪単価600万円前後からの相応の価格設定になっています。

来場者の傾向は、代々木上原エリアの居住者が約半数を占め地元層が中心。100平米以上の広い間取りを探している方が95%を占めます。場所と広さへのこだわりが来場傾向からはうかがえます。

かつて新築一辺倒だったマンション市場も、良質なストックであればこだわらない方も増えつつあります。リノベーションと新築の中間ともいえる「プラウド上原フォレスト」。今後のマンション開発の新たな方向性を示すのではないでしょうか。