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「高輪ゲートウェイ」駅徒歩圏「イニシア高輪プレシアスコート」

「イニシア高輪プレシアスコート」のプレゼンテーション マンション探訪記
「イニシア高輪プレシアスコート」のプレゼンテーション

2020年春の開業に向けて工事の進む「高輪ゲートウェイ」駅。2019年11月16日早朝から整備に向けての山手線および京浜東北線の線路切り替え工事が行われ一部の区間で山手線・京浜東北線が運休します。

線路移設で生まれる約7万2000平米と広大な再開発街区。未来をつくる新しい街づくりに期待が膨らみます。今回は、その開発エリアの隣接ゾーン「泉岳寺」駅徒歩5分の全31邸「イニシア高輪プレシアスコート」をレポートします。

約7万2000平米の広大な再開発街区 2024年頃のまちびらきを予定

開業に向けて工事の進む「高輪ゲートウェイ」駅

開業に向けて工事の進む「高輪ゲートウェイ」駅

2020年に開業する「高輪ゲートウェイ」駅の工事現場近くを訪ねると既に駅舎は建ち上がっています。高輪ゲートウェイ駅のデザインアーキテクトは、「新国立競技場」の設計など世界的に活躍する隈研吾建築都市設計事務所が担当。鉄骨と木の集成材を組み合わせたフレームで、障子や折り紙などを想起させるデザインは、遠くから眺めても存在感があります。

都市計画決定された再開発街区【品川開発プロジェクト (第Ⅰ期)】は、4つの街区を整備し歩行者ネットワークで結ばれます。住宅、教育施設、文化創造施設、業務、商業、生活支援施設、ホテル、コンベンション、カンファレンス、ビジネス支援施設など多彩な施設がつくられます。

その中心となる4街区のデザインアーキテクトには、世界的に活躍するピカード・チルトンを起用。その外装は、象徴的なアイデンティティの創出、ヒューマンスケールな空間表現、海岸線を想起させる全体デザインに調和する『フロー』が生み出す良質な空間形成の3つがデザイン指針。洗練された未来都市のようでとても印象的な完成予想図です。

高輪ゲートウェイ周辺の再開発街区「4街区パース」港南側から4街区(南棟および北棟)を望む (出典:東日本旅客鉄道)

高輪ゲートウェイ周辺の再開発街区「4街区パース」港南側から4街区(南棟および北棟)を望む (出典:東日本旅客鉄道)

また、この「高輪ゲートウェイ」駅に近接する「泉岳寺」駅でも駅・街一体の再開発が進行中。「泉岳寺」駅の改良計画もあり「高輪ゲートウェイ」駅を起点に、このエリアの魅力が大きく高まりそうです。

「泉岳寺」駅前

「泉岳寺」駅前

再開発街区【品川開発プロジェクト (第Ⅰ期)】のまちびらきの予定は2024年です。そして、中央リニア新幹線の開業予定が2027年度。10年足らずでこのエリア周辺の魅力は、大きく高まることでしょう。

「泉岳寺」駅徒歩5分の低層レジデンス「イニシア高輪プレシアスコート」

忠臣蔵の舞台にもなった「泉岳寺」

忠臣蔵の舞台にもなった「泉岳寺」

「イニシア高輪プレシアスコート」(コスモスイニシア 豊田通商)は、都営浅草線「泉岳寺」駅徒歩5分の地に誕生する全31邸の低層レジデンスです。

忠臣蔵でも有名な「泉岳寺」に程近い第一種中高層住居専用地域に位置する港区高輪二丁目の住宅街の立地。「泉岳寺」駅からはほぼフラットなアプローチで住宅街の街路は車通りが少なく静かな引用です。

「イニシア高輪プレシアスコート」の建設地

「イニシア高輪プレシアスコート」の建設地

埋立地が広がる駅の東側と異なり、高輪アドレスの場所は寺社が多く残る歴史ある場所。イギリスの公邸が設けられた東禅寺などもあり街に緑が残っています。

敷地面積は、710.89平米あり道路に面している部分が多いのが特徴。開口部が道路側に面する住戸を作りやすくプランニングにも活かされています。

「イニシア高輪プレシアスコート」の完成予想模型

「イニシア高輪プレシアスコート」の完成予想模型

間取りは、56.46平米~88.69平米の1LDK・2LDK・3LDK。既に26戸が契約済みで、これから始まる第3期1次の概要は70.32平米~78.88平米、2LDK・3LDK(予定)となっています。

「イニシア高輪プレシアスコート」のCタイプ(78.88平米 3LDK)の間取り図(出典:イニシア高輪プレシアスコートHP)

「イニシア高輪プレシアスコート」のCタイプ(78.88平米 3LDK)の間取り図(出典:イニシア高輪プレシアスコートHP)

図面集を眺めると、全戸がワイドスパンプランで開放的かつ機能的な間取りが揃っています。「泉岳寺」駅徒歩5分のロケーションだけでなく、居住性の高い住戸プランニングも堅調な売れ行きの理由でしょう。

「イニシア高輪プレシアスコート」のモデルルーム

「イニシア高輪プレシアスコート」のCタイプモデルルーム

モデルルームを見ると、ワイドスパンのメリットをより実感できます。コーナーサッシのリビングダイニングは、開放的でワイドフロンテージのユニット構成なら間取りのアレンジもしやすい。二重床を採用しておりリビングや洋室の天井高は約2500mmですがスッキリとして開放感があります。

「イニシア高輪プレシアスコート」のモデルルーム

「イニシア高輪プレシアスコート」のモデルルーム

キッチンには、ディスポーザー、食器洗い乾燥機、フィオレストーン天板など使いやすい仕様に。デザイン性の高いドアなど上質な暮らしを演出しています。ウォークインクローゼットなど収納も豊富で、家族の住み心地を考えたプランニングに感じます。

2019年11月10日時点の資料請求件数は1000件超、来場件数も約500組と総戸数31戸規模にしては注目度が高い。港区の「白金高輪」駅周辺では、大規模なタワーレジデンスの供給が活発化していますが、低層レジデンスの落ち着いた暮らしを求める人も多いということでしょう。

「イニシア高輪プレシアスコート」の購入層は、ファミリー層が中心とのこと。未販売住戸は限られていますが、街の将来性と住み心地を求める方に見学していただきたいマンションです。

【編集後記】11月14日

バブル経済真盛りの平成元年頃、高輪エリアと言えば高級マンション「ペアシティルネッサンス」があるなど住宅地として人気のエリアでした。「高輪ゲートウェイ」駅にともなう再開発で新たなステージを迎えようとしていますが、「ペアシティルネッサンス」は、中古市場でも人気のようです。

長期的な視点で、住まいを選ぶ時に大切なのは、街の伸びしろがどの程度あるか。スケールの大きな再開発が続く「高輪ゲートウェイ」駅周辺のエリアは、大いに期待できるのではないでしょうか。

 

著者:岡本郁雄のマンションレポート(~2016年)