2000年代以降、約273ヘクタールという首都圏でも類を見ないスケールで開発がスタートした「柏の葉キャンパスシティ」。三井不動産グループ、柏市、千葉県、東京大学、千葉大学など公・民・学が連携し「世界の未来像」を具現化を目指し街の整備が進んでいます。
「パークシティ柏の葉キャンパス サウスマークタワー」は、その街づくりの中で、駅前街区の最南端のロケーション。南側に第一種住居地域が広がる開放的なロケーションに地上29階建て総戸数364戸のスケールで誕生します。2020年6月にスタートした第1期は緊急事態宣言明けでも好調な売れ行きです。現地とモデルルームを訪ね、その魅力を紹介します。
「世界の未来像」を掲げる街『柏の葉キャンパスシティ』
高齢化、エネルギー、経済の成長鈍化は、日本だけでなく世界共通の課題でもあります。こうした課題に対して公・民・学が一体として取り組んでいる街が「柏の葉キャンパスシティ」です。
柏市、千葉県、東京大学、千葉大学、三井不動産は、柏の葉キャンパスシティの街づくりを通じ社会的課題の解決モデルの提示を目指し、「スマートシティ」「健康長寿都市」「新産業創造都市」を掲げスケールの大きな先進的な開発を進めています。
2019年には、柏の葉キャンパスエリアにおいて自動運転バスの営業運行実証実験を開始するなど先進的な取組みが街をステージに行われています。
職・住・遊・学が融合するミクストユースの街づくり。駅周辺の先行モデルエリア「ゲートスクエア」に次ぐ第2ステージ「イノベーション・キャンパス地区」へと開発は進んでいます。
つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス」駅が開業したのが2005年。翌年の2006年に大型商業施設「ららぽーと柏の葉」が開業しましたが、当時は駅周辺部の多くは空地。開業間もない当時の景色からは、今の姿は想像できませんでした。
2009年の「パークシティ柏の葉キャンパス一番街」(総戸数977戸)竣工に続き2012年「パークシティ柏の葉キャンパス二番街」(総戸数880戸)が完成。さらに2014年、駅前にゲートスクエアが誕生し商業、オフィス、ホテル、ホールなどの都市機能が集積した、複合開発型のスマートシティが本格稼動がスタート。アクアテラスや柏の葉T-SITEといった場もつくられていきました。
モデルルームでは、「柏の葉キャンパスシティ」を再現した模型が展示されていますが駅開業から15年間で、着実に進んだ街づくりのスケールの大きさに驚きます。公・民・学が連携して街づくりに取り組んだ成果と言えるのではないでしょうか。
「パークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー」の建設地は、広い街路が通る東西南北に接道した角地立地。南側には、第一種住居地域が広がる開放的なロケーションです。「柏の葉キャンパス」駅からは一番街を抜け歩道の整備されたフラットな道を歩いて4分。隣接する「パークシティ柏の葉キャンパス サウスフロント」と一体で整備することで美しい街並みを形成しています。
駅前の大型商業施設「ららぽーと柏の葉」に加え、アコレ柏の葉キャンパス駅前店が徒歩1分に立地し買い物が便利に。また、通学区である市立柏の葉小学校、市立柏の葉中学校は、小・中一体型の新設校(ともに1㎞圏内)。子育て環境が充実している点も、ファミリー層に高く評価されているようです。
免震構造採用の29階建てレジデンス 9000平米超の敷地を活かす環境創造
「パークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー」の建物は、免震構造を採用した地上29建て。大地・自然・空をイメージしたグラデーションを施したスタイリッシュなフォルムです。
敷地面積は、9000平米超もの広さでゆったりとした空地を確保し開放感が得られるよう住宅地が広がる南側に配置しています。
コミュニティパークやシーズンプロムナードといった植栽を施した潤いある住環境を醸成。駐車場は、平置き式と自走式を組み合わせた241台が用意されています(他にカーシェア用2台、管理用2台、身しょう者用1台あり)。既分譲のサウスフロントは機械式であった為、この点を評価する方も多いようです。
DIYや自転車のメンテナンスにも利用できるホビースペースも提案されており、広い敷地を活かしたゆとりあるランドスケープデザインは、大きな特徴です。
大規模マンションならではの共用施設もあり、ラウンジ、キッズルーム、パーティールーム、屋上テラスなどが利用できます。また、各階にゴミステーションを設置、食配ステーションも用意されています。
リビング天井高約2.6mの開放感 70平米台3LDKが4000万円台で実現
「パークシティ柏の葉キャンパス サウスマークタワー」の住戸プランは、70平米台の3LDKプランが中心。南・東・西の3方向に向いていて1LDK~3LDK、専有面積44.92平米~91.8平米のプランが用意されています。
モデルルームを見学して感じたのは、リビング天井高約2.6mを確保した心地よい空間づくり。モデルルームの75Gタイプ(専有面積75.34平米 3LDK+2WIC+N)は、リビング・キッチン・洋室1・洋室2の天井高が約2.6mもありとても開放的です。
ゆったりした納戸と2つのウォークインクローゼットもあり収納も充実しています。また、縦長リビングの洋室3との境はウォールドアで仕切られていてオープンな使い方も可能。ファミリー層が自在に空間を利用できるのはうれしい。ハイサッシ採用で、上階からは開放的な景色が楽しめそうです。
モデルルームは、91D タイプ(専有面積91.68平米 2LDK+2WIC+SIC)も用意されていて、個性豊かにデザインする「オーナーズスタイリング」などによって上質な空間に。天井高が確保されたゆとりの空間があれば、カスタマイズの選択肢も多いでしょう(こちらは、予定価格6000万円台(※1000万円単位)の設定。眺望の良い上階が人気)。
キッチンには、ディスポーザーや食器洗い乾燥機、多機能グリルなどが標準装備。リビングには床暖房も設置されています。予定価格表では、70平米台の3LDKがすべて4,000万円台(※1千万円単位)となっており専有部の居住性や設備・仕様を踏まえると値ごろ感があります。
資料請求件数は、2020年6月末時点で1200件を超えており来場件数も300組超。6月にスタートした販売は、既に80戸以上の住戸に申込みが入っており売れ行きは堅調です。免震タワーレジデンスとしては、首都圏ではリーズナブルな平均坪単価210万円台設定。建物の竣工は、2021年11月下旬予定、入居は2022年4月下旬予定ですが2期以降も堅調に推移するのではないでしょうか。
新たなスポットが次々と誕生し、訪ねるたびに街の成長を感じる「柏の葉キャンパスシティ」の開放的な立地に建つ免震タワーレジデンス「パークシティ柏の葉キャンパス サウスマークタワー」。「柏の葉キャンパス」駅周辺の大規模なマンション開発用地は限られており、本プロジェクトを超えるスケールは望みにくいと思われます。予算5千万円以内で、郊外で3LDKを探すファミリーやカップルの方におすすめしたいマンションです。
【編集後記】
2000年に始まった千葉県による柏北部地区の土地区画整理事業。似たような街は、ほかに思い浮かびません。新しい街だけに地元愛の強い方も多いようで、この街ならではコミュニティが育まれています。
2018年1月末に竣工した総戸数491戸の賃貸レジデンス「パークシティ柏の葉キャンパス ザ・ゲートタワー ウエスト」ですが2年が経過し既に8割程度が入居しています。認可外保育園を設置するなど子育て層に配慮した企画でしたが、ここまで順調に貸せるとは竣工時に思いませんでした。
現在募集中の概要では、47平米前後の1LDKが共益費含め17万円前後。オフィスのある御徒町・上野界隈の賃料相場と大きくは変わらない設定です。賃貸需要のある街は、人の流動性も確保できるので街の活力を維持しやすい。ミクストユースでコンパクトな街づくりの成功の証ではないでしょうか。
賃料設定から見た、現在の販売単価は都心近郊と比べると利回りが高く購入メリットが大きいと感じます。つくばエクスプレス線の区間快速利用で「秋葉原」駅へ30分でアクセス。この7年間の首都圏の価格上昇を踏まえると過去物件と比較して価格もそれほど上がっていません。既に街は完成の域に近づいているわけですから、好調な売れ行きも当然なのかもしれません。
【参考記事】免震全邸南向き「パークホームズ柏タワーレジデンス」の人気理由
(2021年7月14日)全戸申込完売となったようです。購入された方、おめでとうございます。