東京海洋大学の敷地内定借マンション「ブランズシティ品川テラス」のモデルルームを見学 

マンション探訪記
「ブランズシティ品川テラス」の完成予想模型(筆者撮影)

総合地所株式会社、東急不動産株式会社、株式会社よみうりランドと株式会社長谷工コーポレーションの4社は、東京都港区にある東京海洋大学の敷地内に高層マンション「ブランズシティ品川テラス」を開発、2025 年 7 月 12 日より案内を開始した。実質的な居住期間が約70年間の転定期借地付きマンションだ。モデルルームを訪ねて物件の特徴を紹介する。

テーマは「VOYAGE」 親しみやすくモダンな空間を提案

「ブランズシティ品川テラス」の共用部CG

港区ベイエリアの水辺の潤いと、豊かな緑の調和する環境・防災・快適性を追求した環境先進マンション。これからの都市居住のあり方を提案。平均専有面積は、約70㎡とゆとりがある。

「ブランズシティ品川テラス」は、都市と自然の融合を目指し、屋上緑化や ZEH Oriented・低炭素建築物認定取得、太陽光パネルや EV 対応駐車場など、サステナビリティを追求。ラウンジ、ワークスペース、冷凍冷蔵宅配ボックス、共用部もより進化した都市型仕様を揃える。防災・セキュリティ・将来の資産運用サポート等を充実。変わりゆくライフスタイルに柔軟に応え、長く安心して住み継ぐことができるレジデンスを提案する。

テーマは「VOYAGE」で、「港=船が出航し寄港する、住まう人々がここから出発し、帰宅する日々の営み」というコンセプト。古くからの運河や港に囲まれた東京海洋大学の立地に着目し、都市と自然、空と海が交差する、東京のベイエリアに位置し、海や緑の景観を感じられるラグジュアリーでありながら、親しみやすくモダンな空間を提供する。

「ブランズシティ品川テラス」の共用部ワークラウンジ CG.

2層吹き抜けのエントランスホール。吹き抜け空間上部には「水の流れや海面のウェーブ」をイメージしたフリンジアートを吊り、間接照明によって柔らかい空間に。共用部も充実しており、テレワークにも利用でき、自宅外で集中して作業ができるワークラウンジを用意。テラス席もあり開放感に包まれ、くつろぎの時間を過ごせる。ワークラウンジのアートには廃材を採用、環境にも配慮。マンション敷地内にはシェアサイクルサービス「docomo バイクシェア」のポートを設置。運河沿いのサイクリングなど、必要に応じて利用できる。

「ブランズシティ品川テラス」の建設地(筆者撮影)

なお、敷地の南側には、地上10階建ての東京海洋大学の学生向けの寄宿舎が建設中で、南向きの住戸については、眺望が抜けるのはおおよそ11階以上となる。

多様な“都市の暮らし”を支える豊富な間取り

専有面積は、61.67㎡~80.57㎡と都心エリアにしては、ゆとりある面積設定。2LDK・3LDK・4LDK などの豊富な住戸バリエーションにより、共働き世帯やファミリー層を中心に、様々なライフステージに対応する。

長谷工グループが開発した可動収納ユニット「ウゴクロ」(28戸)や、洗面室からバルコニーまでの導線を短くすることで洗濯がラクに出来る「家事ラク動線」を導入。変化する家族構成や生活スタイルにフィットする、可変性にも配慮した間取り設計だ。

「ブランズシティ品川テラス」のプラン例

「ブランズシティ品川テラス」のモデルルーム(筆者撮影)

実際にモデルルームを見学したが、家事ラク動線の間取りは、動線部分を有効活用しておりとても機能的に感じた。収納量も豊富で、子育てファミリーにも十分な広さだ。

「ブランズシティ品川テラス」のモデルルームのキッチン(筆者撮影)

モデルルームは、「ブランズシティ品川ルネキャナル」と同じ販売拠点。事前反響は、2000件弱で7月時点での来場件数は、200組と上々のスタートのようだ。販売価格は、未定だが所有権価格の8割~9割程度を想定とのこと。「ブランズシティ品川ルネキャナル」の価格設定を踏まえると、坪単価は500万円を上回りそうだ。

【ブランズシティ品川テラス】
所在地:東京都港区港南四丁目 29 番 5(地番)
交通:JR 山手線・京浜東北線・東海道本線 「品川」駅 港南口徒歩 13 分、
東京モノレール「天王洲アイル」駅徒歩 6 分
東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル」駅徒歩 10 分
敷地面積: 4,000.60㎡(実測)
延床面積: 17,898.77㎡(容積対象面積/15,997.33㎡)
総戸数:216 戸
構造規模:鉄筋コンクリート造 地上 14 階建
竣工:2026 年 11 月(予定)
引渡:2027 年 1 月(予定)
設計:株式会社長谷工コーポレーション
施工:株式会社長谷工コーポレーション
管理会社:株式会社東急コミュニティ
主な特長:ZEH Oriented/低炭素建築物認定、グリーンアジェンダ(生物多様性保全に寄与する長期景観管理計画)採用、太陽光パネル、ワークスペース、豊富な間取り、冷凍冷蔵宅配ボックス、定期転借
地権付き

「ブランズシティ品川ルネキャナル」の好調な売れ行きもあり、「ブランズシティ品川テラス」も注目を集めている。広さを重視し検討する人も多いのではなかろうか。品川エリアでは、シティタワー品川という定期借地権付マンションがすでに分譲されており、中古市場でも活発に取引されている。資産性は、所有権マンションほど期待できないかもしれないが、将来の流動性の参考にすると良いだろう。都心のマンション適地の少なさと、キャンパスの再生費用の捻出のため、定期借地権を活用した開発は、今後も増えることが予想される。今後の動向に注目したい。