2005年に「足立区文化産業・芸術新都心構想」を掲げた足立区において「東京藝術大学千住」キャンパス(2006年)を皮切りに計4大学が誕生し街が大きく変貌したのが交通の要衝「北千住」駅です。その「北千住」駅に制振構造採用の地上30階建てタワーレジデンス「千住 ザ・タワー」(三菱地所レジデンス 三菱倉庫 杉本興業)が誕生します。
5路線乗入れる「北千住」駅徒歩3分 旧日光街道の商店街に面する立地
「北千住」駅を出ると、街の賑わいを実感します。駅商業ビル「ルミネ北千住」の先には「マルイ北千住」が立地。アーケードのある商店街「きたろーど1010」が続き「千住本町商店街」「千住宿場町商店街」と交わります。この商店街はかつての日光街道があった場所でその先の現在の日光街道へと繁華街が連なります。
隅田川と荒川に囲まれた「北千住」は、松尾芭蕉の「奥の細道」に登場するように交通の要衝として宿場町として発展した街。日光街道や墨堤通りが通るとともに電車網も発達しています。
「大手町」へ直通の東京メトロ千代田線、「銀座」へアクセスできる東京メトロ日比谷線、「秋葉原」までつなぐつくばエクスプレス線、「東京」までも延伸する常磐線、そして「浅草」へアクセスできる東武スカイツリーライン。これだけ沿線が通れば、一部路線が不通になっても対応できます。
「千住 ザ・タワー」の敷地は、一体整備する駅前広場を含めると約5000平米(建築確認上は3419.52平米)。市街化が進んだターミナル駅としてはゆとりのあるスペースです。現地は、本町商店街に面した開放的な角地立地。東西に長い南にワイドな形状です。
広場・商業・子育て支援など地域貢献施設との複合再開発プロジェクト
「千住 ザ・タワー」の商品企画面の魅力は、地域の防災性向上や地域商業、地域コミュニティの活性化を図る「千住一丁目第一種市街地再開発事業」で誕生するマンションであること。マンションの1,2階には、地域の活性化を担う商業施設と子育て支援施設が併設予定。
千住本町商店街に面してつくられる広場は、地域のお祭りなどでの利用など活性化の拠点となります。また、地域交流の場となる多目的スペースも設置予定です。
宿場町であった千住を想起させる色彩やデザインを採り入れ、高層部への縦格子をモチーフとした柱を採用。低層部には木調や瓦調の素材を選定し羽目板貼り風の意匠を採用しています。
内廊下設計 南向き70%超 ワイドスパン中心の間取りプランも魅力
総戸数は、184戸(事業協力者住戸5戸含む)。地上4階~30階部分が住宅となり東西にワイドな建物で南向き比率70%超。25.20平米~110.24平米(1R~3LDK)の間取りは、90%が角部屋住戸もしくはワイドスパン住戸。モデルルームを見た印象は、間口が広く開放的であること。スッキリした空間で使い勝手も良さそうでした。
3月7日からいよいよ第一期の販売がスタートしますが、販売戸数が129戸と当初想定されていた100戸前後より大幅に積み増されているところを見ると、地元を中心とした引き合いが相当強いのでしょう(2019年1月23日時点で事前反響3300件、来場600組超※ HP上では、2月3日時点事前反響3500件超)。
「北千住」における超高層タワーは、アトラスタワー北千住に次ぐ16年ぶり。既成市街地の再開発タワーマンションを新築で購入する機会は早々あるわけではありません。上層階からは、隅田川の花火大会や足立の花火などが見えるビュースポット。注目を集めるのも当然かもしれません。
【2020年8月 追記】
全戸完売したようです。購入された方、おめでとうございます。