「十条駅西口地区市街地再開発事業」として建てられる「THE TOWER JUJO(ザ・タワー十条)」の公式ホームページが公開されました。1月11日から1月16日の1週間で、資料請求件数は1,300件超(出典:公式ホームページ)。「十条」駅徒歩1分の住宅・商業・公益が一体となった39階建て全578邸の大規模タワーレジデンス。注目度の高さが伺えます。筆者が、十条駅前の開発地を探訪し、駅前再開発だけではない「THE TOWER JUJO(ザ・タワー十条)」の魅力を紹介します。
駅前生活拠点を形成 オープンスペースを確保し災害に強い街へ
2017年5月、東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、十条駅西口地区市街地再開発組合の設立を認可しました。土地の高度利用の促進及び都市計画道路等の基盤整備を図るとともに、商業、業務機能の強化と快適な居住環境を形成し、調和した賑わいのある複合市街地の形成します。
事業効果として「地域を支える駅前生活拠点の形成」を挙げています。商業施設・業務施設を適切に配置し、交通広場や道路に沿った賑わいの連続性及び地域の生活利便性を強化し、駅前にふさわしい拠点を形成します。さらに「都市基盤施設の整備」を実施。都市計画道路の整備に加え、オープンスペースを確保し「にぎわいの拠点」創出の中核を担い、駅利用者及び地域住民が集う広場空間を整備します。さらに、「地域の防災性・安全性の向上」。防災備蓄倉庫や一時避難用スペースを確保し、災害時の避難動線としての歩行者環境を整え、災害に強く安全な市街地を形成します。
参考サイト:十条駅西口地区第一種市街地再開発事業 公式ホームページ
十条駅で有名なのは、駅前から続くアーケードのある十条銀座商店街。160を超える多彩なお店が並び(2022年1月時点)多くの買い物客が行き交います。
商店街を歩くと野菜や果物、惣菜、酒屋、お米屋と言った食料品から文具や飲食店、クリニックなど多彩なお店が並んでいます。
十条商店街の先には、十条富士見商店街へと続いておりさらに生活圏でもある東十条駅には、東十条商店街も続いています。
また、駅1分の十条駅から池袋駅へ2駅6分の近さ。日々の生活もオフタイムも自在な暮らしが送れそうです。
交通広場や歩道状空地を整備 武蔵野台地の高台からの見晴らし
十条駅を出て、開発地を眺めるとそのスケールの大きさに驚きます。南北に長い形状の東京都北区は、武蔵野台地とその先の低地で形成されています。十条駅は、武蔵野台地の東端に位置した高台に位置しています。
建設地方向を眺めると、高層建物が少ないことに気づきます。ほかの山の手エリアと同様に市街化がいち早く進み道路幅が広くない街が形成されており戸建て住宅が中心です。用途地域も開発街区が商業系立地であるのに対し、南方向には住居系立地が広がっています。
南側から建設地を見ると、開発エリアの広さをより実感できます。商業系地域が限られ、多くが戸建て住宅街の文京区のタワーマンションと立地特性が似ているかもしれません。幹線通り以外は、高層マンションがないため10階程度の住戸からも高さを感じることができます。「THE TOWER JUJO(ザ・タワー十条)」は、地上39階建て。住戸部分は、5階~39階部分の一部となっており、周辺の空地スペースも確保されているので高層階だけでなく、中・下層階からも十分日当たりや見晴らしが期待できそうです。
再開発HPによれば、十条駅西口に誕生する「住宅・商業・公益」一体の駅前複合施設の正式名称が、「J& TERRACE」、「J& Mall」に決定したようです。建物の1階〜4階の一部を商業・業務フロアとし、北区公益施設の入居を予定とのこと。十条商店街とあわせて利用すれば、かなり便利な暮らしが実現できそうです。
特に、埼京線から東側は武蔵野台地の切れ目になっており京浜東北線「東十条」駅とは、かなりの高低差があります。39階建ての建物は、内廊下方式のロの字配棟で4方向に住戸が配されています。どの方向も開放感あふれる景色が楽しめそうです。
平均専有面積74㎡超 各階に宅配BOX、食配サービス、ゴミ置き場
公式ホームページには、かなり詳細にランドスケープや住戸プランが表示されています。ワイドフロンテージな建物形状を活かしワイドスパンプランが多いのが特徴で、平均専有面積は74㎡超とゆとりある広さに。柱型がなくすっきり使えるアウトポール設計で、角部屋には開放感ある景色が広がるダイレクトウィンドウを採用。住み心地に十分配慮されています。
また、各階には宅配ボックスが配置されているほか、各階への食配サービスや各階ゴミ置き場を設置。共働き層やシニア層、子育て層に配慮した便利な暮らしをサポートする企画面も好感が持てます。
公式ホームページによれば、販売開始予定は2022年9月中旬予定とのこと。価格は、未定ですが筆者が考えるに、平均坪単価400万円超でも十分検討に値するプロジェクトでしょう。2022年の首都圏マンションラインナップは、これから徐々に出揃うと思いますが都心近郊のタワーレジデンスでは、最注目物件だと思います。
北区と言えば、「東十条」駅や「赤羽」駅のマンションが通勤利便性の高さから新築・中古市場ともに人気になっていますが荒川の水害リスクを考えると、高台の十条エリアは魅力的。これからも販売動向をチェックしたいと思います。
【「THE TOWER JUJO(ザ・タワー十条)」 物件概要】
所在地 :東京都北区上十条二丁目1001番
交通 :JR埼京線「十条」駅より徒歩1分、JR京浜東北線「東十条」駅より徒歩9分
予定販売価額 :未定
今回販売戸数(予定) :未定
総戸数 :578戸(事業協力者住戸184戸含む)
間取り :1LDK~4LDK(予定)
専有面積 :41.41㎡~125.94㎡(TR面積0.57㎡~1.71㎡含む)(予定)
バルコニー面積 :9.56㎡~28.82㎡
敷地面積 :7,071.32㎡
建築延床面積 :80,996.68㎡(容積対象面積/56,385.19㎡)
構造および階数 :鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上39階 地下2階・塔屋2階建
用途地域 :商業地域・高度利用地区・防火地域
建物竣工 :2024年9月上旬予定
引渡し :2024年11月下旬予定
管理形態 :区分所有者全員により管理組合設立後、管理会社に委託予定
管理費(月額) :未定
修繕積立金(月額) :未定
修繕積立基金 未定
分譲後の権利形態 :敷地及び建物共用部分は権利変換計画による持分割合の所有権の共有、建物専有部分は区分所有権
売主 :東急不動産株式会社(売主・販売代理)、日鉄興和不動産株式会社(売主)
販売会社 :東急リバブル株式会社(販売代理)
施工会社 :前田建設工業株式会社東京建築支店
管理会社 :株式会社日鉄コミュニティ
備考 :住宅用駐車場/177台(うち平置身障者用1台)(月額使用料:未定) 住宅用自転車置場/1070台(月額使用料:未定)
※上記は、参考情報です。詳細は、公式ホームページでご確認ください。