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令和6年都道府県地価調査 全用途・住宅地・商業地とも3年連続上昇

富裕層の終活の選択肢に パークウェルステイト湘南藤沢 SST(総居室数 566 室)が10月に開業 

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の1階ラウンジ(筆者撮影) マンション探訪記
「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の1階ラウンジ(筆者撮影)

2024年10月1日、神奈川県藤沢市辻堂に、シニアレジデンス「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」を 10 月 1 日に開業する。パークウェルステイトは、三井不動産レジデンシャルが事業として行う「シニアのためのサービスレジデンス」。健康と安心をベースに、それぞれの街の文化や特徴にあわせたデザイン、豊富なサービス・アクティビティを提供する物件を展開する。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のラウンジ(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のカフェラウンジ(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」では、「湘南コミュニティ Life」というコンセプトのもと、人と人とのつながりを感じられる場と機会の創出を促すつくりに。共用施設には、サロン、ビリヤードルーム、カフェなど、入居者同士もしくはゲストと楽しく過ごせるスペースを用意。加えて、日常生活の中で湘南を感じられるよう、湘南と縁のあるアーティストの作品展示や、湘南の食材を活用したダイニングメニューの提供など、“湘南らしさ”を随所に取り入れている。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の大浴場(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の大浴場(筆者撮影)

また、併設するスポーツ施設(ミズノスポーツサービス株式会社運営)と連携し、入居者の健康促進にとどまらず、新しい仲間との出会いや、新しい趣味と出会う機会を創出していく。加えて、湘南藤沢徳洲会病院と医療協力による協定書を締結し、通院・入院や救急受け入れ、急性期の療養、人間ドック実施のほか、入居者の定期的な相談会やセミナー等で連携を予定している。レジデンス所属の看護スタッフが 24時間体制で常駐し、日々の健康相談や緊急時の対応などのサポートも行う。

湘南の自然に囲まれた恵まれたロケーション 商業施設も身近に

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の中庭(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の中庭(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST 」は、神奈川県初のパークウェルステイトシリーズ物件として、辻堂を含む湘南藤沢エリアに立地。南側に湘南の海が広がる美しい自然に囲まれたロケーションだ。パートナー企業と藤沢市の官民一体の共同プロジェクトである『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)』内に立地。住宅、商業施設、健康・福祉・教育施設、公園などが整備されており、美しい街並みなど他にはない魅力がある。例えば、商業施設である「湘南T-SITE」は、カフェや物販だけでなく新しいライフスタイルを発信する拠点となっている。

湘南モールフィル(筆者撮影)

湘南モールフィル(筆者撮影)

場所は、藤沢駅と辻堂駅の中間あたり。街区の近くには、大型商業施設「湘南モールフィル」や「ミスターマックス湘南藤沢店」などがあり商業施設が集積する藤沢駅やテラスモール湘南などの大型商業施設がある辻堂駅も生活圏。ここなら、思い立ったらすぐに街へと出掛けられるだろう。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の中庭のアート(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の中庭のアート(筆者撮影)

エントランスや中庭には、湘南をイメージした豊かな緑。湘南に縁のあるアーティストの作品や、海や貝殻など湘南をモチーフにしたアート作品を合計 86 点展示する。館内 BGM は、江の島、茅ケ崎の海岸、湘南平の山岳などの自然の音を録音し、編集したオリジナル BGM を作成している。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニング(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニング(筆者撮影)

食の部分では、ミシュランで星を獲得した「銀座おのでら」等を有する ONODERA グループの株式会社 LEOC が運営するダイニングとカフェを設置。湘南の風土が育んだ旬の野菜や魚介類などを使用したメニューの提供なども用意されている。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのカウンター(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのカウンター(筆者撮影)

入居者のコミュニティスペースとして利用できる「湘南サロン」にはコンシェルジュが常駐。湘南エリアで楽しめるアクティビティの紹介や日常の困りごとなどの相談を実施。入居者間のコミュニケーションをサポート。また、湘南の旬な情報が掲載された情報誌・雑誌等を用意し、入居者の充実した湘南 Life を創出。カフェでは、湘南の地ビールや湘南ゴールドジュース、鎌倉ハムのソーセージを使ったホットドッグなど、湘南ゆかりのメニューを提供する。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の夕食のサンプル(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の夕食のサンプル(筆者撮影)

健康に特化した入居者専用の「ウェルネスサロン」を用意。レジデンス専属トレーナーによるウェルネスプログラム(ヨガ等)の実施を行う。サロンには看護スタッフ・トレーナーがおり、健康や運動に関する相談を受け付けるなど、入居者の心身の健康状態をサポートする。フィットネスジム「メディカルフィットネス Re-Birth」では、個々の目標やコンディションに応じたパーソナルコンディショニング(有償)等の利用も可能。レジデンスに併設するスポーツ施設(ミズノスポーツサービス株式会社運営)との連携も実施。健康促進にとどまらず、新しい仲間との出会いや、新しい趣味と出会う機会を創出する。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのダイニング入り口(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのダイニング入り口(筆者撮影)

 

「湘南 T-SITE」を運営する CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)株式会社が選書した、1,200 冊の蔵書数を誇るライブラリーや、修善寺温泉の運び湯・季節湯を楽しめる大浴場、ビリヤードルーム、麻雀ルーム、ピアノルーム、カラオケルーム、理容室、美容室など、充実した日々を彩る多様な共用施設も魅力的だ。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのライブラリ―(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のダイニングのライブラリ―(筆者撮影)

 

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」概要
所在地 神奈川県藤沢市辻堂元町六丁目15番1号
敷地面積 18,536.77 ㎡
延床面積 45,340.74 ㎡
構造・規模 RC 造地上 14 階・13 階
居室数 566 室
住戸面積 約 43 ㎡~約 73 ㎡

設計・施工 株式会社長谷工コーポレーション
外観デザイン UDS 株式会社・株式会社長谷工コーポレーション
インテリアデザイン・外構デザイン UDS 株式会社
照明デザイン 有限会社ソラ・アソシエイツ
介護・看護パートナー ALSOKグループ(株式会社らいふ)
医療連携 湘南藤沢徳洲会病院・医療法人社団 MBS

75歳 2人入居で入居一時金5730万円 地元中心に既に半数を超える申し込み

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の居室のモデルルーム(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の居室のモデルルーム(筆者撮影)

入居の費用だが、54㎡台の6階住戸の例では、75歳2人入居の場合で入居一時金が5,730万円。さらに共益費や基本サービス料金、食事基本料金の合計額が月額297,500円必要だ。共用施設が充実し、安心して暮らせる施設であるが入居できるのは、相応の資産がある人に限られる。

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の14階居室バルコニーからの見晴らし(筆者撮影)

「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」の14階居室バルコニーからの見晴らし(筆者撮影)

家をそのまま持つ人やセカンドハウスとしての利用もあるようなので、いわゆる終活の準備としてこの場所を選ぶ人も多いのだろう。75歳からの償却期間が15年ということで、90歳以降の心配をしなくてよいというのもメリットなのだと感じた。

この40年で、日本における家族の構成は、大きく変わった。2021年国民生活基礎調査によれば、「65歳以上の者のいる世帯の世帯構造」は、1986年は三世代世帯の比率が44.8%あったのに対し、2019年は9.4%に。夫婦のみの世帯が18.2%から32.3%に、単独世帯は13.1%から28.8%に増加している。少子化が進む中で、富裕層でありながら近親者のいない人も増えるだろう。「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のような手厚い高齢者向け施設は、終活を考える人の選択肢になっていくのではなかろうか。