圧倒的な集客力で完売した「ザ・タワー横浜北仲」が竣工しました。横浜市最高層・最大規模の地上58階建て全1176邸のタワーレジデンス。みなとみらい線『馬車道駅』へ直結するアクセス性の高さや文化施設やホテルと一体のミクストユースの街づくりも特徴的です。竣工した建物内部を紹介します。
高さ約200m。建設地は、北仲通北再開発等促進地区地区計画に指定されており約7.5haの新たな街づくりが進行中。北側には、横浜市新市庁舎も建築されており、横浜市の中心ゾーンへと変貌しています。
明治以前は、小さな漁村だった横浜は開港とともに貿易港として発展。ここは、旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所など歴史的な建造物が残る場所です。プロジェクトでは、歴史的建造物を歴史広場に復元し、1階~3階にスーパーなどの商業施設や文化施設が入ります。
46階から51階は宿泊施設(オークウッドのサービス付き長期/短期滞在型宿泊施設)がつくられ、分譲住戸は、5階~45階と52階~58階となります。5階~45階までがスーペリアフロア、52階~56階までがエグゼクティブフロア、57階・58階がプレミアムフロアとなっており設備仕様が異なります。
駅直結の建物は、約200mの高さを持つ横浜市最高層のレジデンスということもあり新たなランドマークとしての存在感が際立っています。
内部は、「パークコート千代田富士見ザ タワー」を想起させる豪華絢爛な共用空間。開放感ある豪華なグランドエントランスが迎えます。コンシェルジュが迎える広々したエントランスホールは、リゾートホテルのような趣です。
吹き抜けのあるエントランスホールの傍には、エントランスラウンジが配置されています。いくつかのゾーンに分かれており折り上げ天井の上質な空間。明るいガラスサッシュも印象的です。
照明や絨毯などインテリアも華やかで、来訪者としての打ち合わせスペースとしても十分利用できそうです。
ハーバーテラス ハーバーデッキから横浜の市街地を一望
屋上のハーバーテラスからの景色は、まさに圧巻。みなとみらい地区の「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」印象的な外観や横浜赤レンガ倉庫、横浜ワールドポーターズも眼下に見えます。
横浜市最高層レジデンスからの景観は、この地の拠点性の高さを示唆しています。デッキのチェアに横たわって、空と海を見晴らしながらオフタイムを寛ぐ。この場所ならではの贅沢だと感じました。
また、多彩な共用施設も「ザ・タワー横浜 北仲」の魅力です。スタディールームは、個室ブースも設けられておりワークプレイスとしての利用もできます。便利なサードプレイスの存在は、フレキシブルな働き方も支援します。
グリーンを模した居心地の良い空間は、ちょっとした気分転換も図れそうです。
さらに、フィットネスルームやビューラウンジ、ゲストルームなども設置されています。どの空間も丁寧なつくり込みで、横浜の新ランドマークにふさわしい仕上がりでした。
◆「ザ・タワー横浜北仲」のビューラウンジ
◆「ザ・タワー横浜北仲」のパーティールーム
「ザ・タワー横浜北仲」のゲストルーム中でも魅力的だったのがゲストルームです。スイッチ一つで、浴室のガラス壁を透明にする豪華な空間や和テイストの部屋も。大切な人のおもてなしにも好適です。
◆ゲストルーム
◆ゲストルームの浴室
◆ゲストルーム
新規来場総数:約 6,300 組 登録申し込み総数:約 3,700 件 最高倍率:42 倍 平均倍率:約 3.3 倍 という好調な売れ行きで、2018年の首都圏マンション市場を席巻した「ザ・タワー横浜北仲」。完成した建物は、売れ行きの納得の仕上がりでした。
購入者の居住地が、東京都内 約 28%、その他 約 28%であり投資目的の購入者も多いようで、現時点(2020年4月22日)での不動産ポータルサイト「アットホーム」の賃貸情報は213件、販売情報は50件となっています。
立地、複合再開発、豪華な共用施設、開放感あふれる眺望とタワーレジデンスの魅力が詰まった「ザ・タワー横浜北仲」。リセールマーケットや賃貸の動向にも注目したいと思います。
※みなとみらい線「馬車道駅」に直結する新複合施設「北仲ブリック&ホワイト(KITANAKA BRICK&WHITE)」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を受けて、当初開業予定の2020年4月23日(木)を延期すると発表されました。当面の間は休館となるようです。「有明ガーデン」などほかの商業施設も開業が延期となるなど影響は広がっています。早く感染被害が収まることを願っています。
【編集後記】
計画段階から注目していたプロジェクト「ザ・タワー横浜北仲」の内部は、タワーレジデンスの魅力満載の豪華なつくり。都心の億ションの共用部と比べても遜色ない(もしくはそれ以上の)印象です。周辺では、今後もタワーレジデンスが計画されるなど地域としての発展も期待できそうです。
かなりの数の賃貸が募集されているは驚きですが、それだけ資産性を評価した方が多かったのでしょう(すぐに売却すると個人の場合、益が出たとしても約4割が課税される)。
多くの不動産会社が、緊急事態宣言で業務を縮小する中で、賃貸・売買仲介ともに流動性は下がっています。「品川」駅徒歩圏の港南地区でも40平米台なら15万円台~17万円台程度。「ザ・タワー横浜北仲」の40平米台の募集賃料を見ると、概ね20万円を超える設定です。賃料は、資産性の一つの指針となるので、今後の推移にも注目したいと思います。筆者は数年前、「横浜」駅直結のタワーレジデンスが意外と賃料相場が低くて驚いたことがあります。関内駅徒歩5分圏でも築20年程度の60㎡台なら16万~17万円が相場だと思いますので、「ザ・タワー横浜北仲」の現在の募集賃料は強気な賃料設定だと思います。
追記:「品川」エリアのコンパクトレジデンスは、供給ストックも限られているため貸しやすく投資に向いています。大手企業に勤める家賃補助の目安は、概ね20万円前後なので投資用のマンション購入の賃料想定は、20万円以下のものを筆者はおすすめします。ある程度、資産性が見込まれるマンションの期待利回りを5%前半と考えると、グロス価格は5000万円までが目線です。それを超えるマンションなら、投資というよりもセカンド利用か自宅用で検討するのが良いかもしれません。
【7月23日追記】北仲ブリック&ホワイト開業
みなとみらい線「馬車道」駅直結となる横浜北仲エリアの新たなランドマーク内の商業・文化施設「KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)」が 6 月 25 日にグランドオープンしました。
「横浜市文化芸術創造都市施策」に貢献し、文化の発信拠点となる施設を誘致する「KITANAKA BRICK(北仲ブリック)」と、様々なライフスタイルに対応した物販・飲食・サービス店舗等が出店する「KITANAKA WHITE(北仲ホワイト)」から構成されています。
新たなランドマークは「YOKOHAMA KITANAKA KNOT(横浜北仲ノット)」の名称に。「KNOT(ノット)」は「結び目」を意味し、横浜の伝統と未来をつなぎ、歴史的な景観を活かしたまちづくりを行うこのエリアの広がりや、新たな発展への想いを込めてとのことです。
ダイニングバルやベーカリーカフェ、スーパーマーケットやコンビニエンスストアも出店しており日常生活も便利に。多彩な施設は、豊かな暮らしを支えてくれそう。
秋には、横浜エリア初進出となるサービス付き長期・短期滞在型宿泊施設「オークウッドスイ
ーツ横浜」(総客室数 175 室、46 階~51 階)が開業予定でこれからの発展が楽しみです。