「ルネ柏ディアパーク」 可動収納ユニット「UGOCLO(ウゴクロ)」全 389 ⼾のうち約 90%、 新型コンパクト 3LDK プランも

マンション探訪記
「ルネ柏ディアパーク」の完成予想模型(筆者撮影)

不動産経済研究所発表の首都圏新築マンション市場動向2024年によれば、2024年に首都圏で発売された新築マンション価格の平均価格は、7,820万円。前年比では下落したものの埼玉県が5,542万円、千葉県が5,689万円となり首都圏で値ごろ感のある新築マンションを購入することが極めて難しくなりつつある。

「ルネ柏ディアパーク」は、総合地所株式会社が京成電鉄株式会社、株式会社FJネクストとの共同事業で分譲を開始した「柏」駅最寄りの大規模マンション。新型コンパクト3LDKを提案するなど予算を抑えたい若いファミリー層のニーズに応える新提案が光るマンションだ。2024年12月にスタートした第1期分譲では、約70戸の住戸に申込みが入るなど売れ行きも堅調。現地に設けられたモデルルームを訪ねその魅力を紹介する。

JR常磐線「柏」駅徒歩15分の地に誕生する全389邸の大規模マンション

「ルネ柏ディアパーク」の現地案内図

「ルネ柏ディアパークは、JR常磐線「柏」駅徒歩15分の地に誕生する全389邸の大規模マンション。「豊四季台景観重点地区」に指定されている歴史ある住宅街に位置し豊四季台公園や認定こども園、豊四季診療所なども身近にある暮らしやすい街だ。ピーコックストアやドラッグストアなどの買い物施設や教育関連施設も充実。柏駅は、柏高島屋ステーションモールがあるなど繁華性の高い場所だが喧噪感のない落ち着いた住環境だ。

「ルネ柏ディアパーク」の完成予想模型(筆者撮影)柏駅へ向かうバス停はすぐ近く

駅徒歩15分ではあるものの多くのバス路線の経由地でもありバスアクセスが良好。柏駅の西口バスターミナルから5分程度で最寄りのバス停へアクセスでき通勤・通学に利用できるのはうれしい。もともとは、UR賃貸住宅があった場所で2023年5月にマンション用地として取得。2024年5月に着工しており2026年8月が竣工予定だ。物件のコンセプトは、『Well Living』。WellnessとLivingを融合させた造語で、健康を基盤に全ての世代が暮らしやすい住宅をデザインしている。

「ルネ柏ディアパーク」のエントランスホール完成予想CG

建物は、5棟構成で豊四季台のランドマークを目指し四季の移ろいをテーマにデザイン。高さ4.5mの二層吹き抜けのあるエントランスホール、大地と緑をテーマにしたエントランスラウンジなど様々な共用施設を用意。パーティールームやマルチラウンジ、ゲストルームがあるほか、使い勝手の良いランドリールームやサウナルーム、スタディラウンジなど10もの施設がある。緑溢れるランドスケープも特徴で、敷地内緑地率約23%を実現。サクラやモミジなど四季の植栽のほかバードパスや巣箱も設け生物多様性の保全を評価する「ABINC認証」も取得している。強化外皮基準(断熱性能)を満たし、省エネによる一次エネルギー消費量を基準値より20%削減し「ZEH-M Oriented」基準を満たすなど省エネ性能にも優れる。

「ルネ柏ディアパーク」の完成予想模型(筆者撮影)潤いある住環境を形成

 

可動収納ユニット「UGOCLO(ウゴクロ)」を約90%の住戸に採用

「ルネ柏ディアパーク」のA1タイプの洋室(筆者撮影)

「ルネ柏ディアパーク」で最も注目したいポイントは、可動収納ユニット「UGOCLO(ウゴクロ)」を約90%の住戸に採用するなど生活シーンを踏まえた独自の間取り提案。コンパクトな専有面積でありながら家事動線など使い勝手に配慮した新型3LDKプランも採用され人気になっている。

「ルネ柏ディアパーク」のA1タイプの洋室から見た「UGOCLO Plus」(筆者撮影)

例えば、間口6.25m専有面積81.31㎡のモデルルームA1タイプでは、「UGOCLO Plus(ウゴクロプラス)」を採用。可動収納ユニットを動かすことでライフスタイルの変化に応じて住空間を変更できる。アウトフレーム工法のスッキリした空間も魅力だ。全住戸の9割にこうした提案が施されており、収納ユニットは、「UGOCLO Plus(ウゴクロプラス)」に加えて、「UGOCLO S(ウゴクロエス)」(1列可動)、「UGOCLO Half(ウゴクロハーフ)」(1列可動・通り抜け可)を採用。子供部屋やテレワークスペースにアレンジできる。

「ルネ柏ディアパーク」のD2タイプモデルルームの洋室3(筆者撮影)

コンパクト3LDKの新提案は、間口5.4m専有面積62.43㎡のモデルルームD2タイプで確認できる。洋室1は約5.5畳で、リビングダイニングに面した洋室2が約3.8畳、洋室3が約3.5畳。吊り型クローゼットを用意することで、ベッドを置いても居室の機能を果たす。

「ルネ柏ディアパーク」のD2タイプモデルルームのキッチン(筆者撮影)

「ルネ柏ディアパーク」のD2タイプモデルルームのランドリークローゼット(筆者撮影)

洗面室横のランドリークローゼットや玄関のシューズインクローゼットなど収納量にも配慮。カウンターを設けたキッチンなどライフシーンを考えた住まいの提案が魅力的な住戸だ。専有面積が押さえられているので第1期の価格は、3,400万円台~。ディスポーザーや食器洗い乾燥機など家事負担を軽減する設備も標準装備、平均坪単価は、約250万円程度と値ごろ感があり若いファミリー層に人気になっているようだ。

D2タイプ間取り図

2025年1月19日時点の資料請求件数は約800件で約360組が来場し、売れ行きも好調だ。柏市や流山市、松戸市など近隣エリアからの契約者が多いが東京都内からも約15%契約。世帯年収は、1000万円台が約2割と最も多いが700万円台~900万円台の世帯も4割。一次取得層である20代~30代の購入が目立つ。子育て世帯が約4割と多いのも特徴的だ。

勤務地は、東京都内が約6割で最も多い。上野-東京ラインの開業以降、常磐線の東京都心へのアクセスは大きく向上した。5千万円台で購入できる値頃感のある3LDKタイプが首都圏新築マンションで限りあるなか、地元中心に多くのファミリー層に支持されている。

千葉県でも、3,000万円台から3LDKタイプが購入可能だった「ミハマシティ検見川浜Ⅱ街区」が全戸完売するなど値頃感のある新築マンションの在庫が少なくなりつつある。「ルネ柏ディアパーク」は、首都圏のマンションラインアップが限られる中で予算を重視しつつ豊かな暮らしを求めるファミリーの選択肢になりそうだ。

 

参考記事:「ミハマシティ検見川浜Ⅰ街区」家族が暮らしやすいライフ中心の街