野村不動産株式会社は、2025年2月に竣工したコミュニティ運営付きの職住一体・大型賃貸レジデンス 「TOMORE(トモア)品川中延」の募集を開始する。野村不動産の「コリビング賃貸レジデンス」の第 1 弾。都営浅草線「中延」駅徒歩 1 分という優れた交通利便性に加え、共用部として約 95 ㎡の 「ルーフバルコニー付きコリビングスペース」、さらに専属運営スタッフ「コミュニティオーガナイザー」が運営する約 85 ㎡の 「24 時間利用可能なコワーキングスペース」 等を備える。
居室は、シャワー・トイレ・洗面台等の水回りや収納スペース完備のコンパクトな居室空間で通常のワンルームマンションと比べ家賃をリーズナブルに提供できる。 2 月 22 日(土)より入居希望者向けの内覧会および入居申込の受付を開始、3 月より順次入居がスタートする予定。既に200件を超える問い合わせがあり内覧希望者も相当数いるようだ。
「TOMORE 品川中延」 公式サイト
https://www.tomore.jp/tomore/shinagawa-nakanobu/ENTRANCEPRIVATE
「仲介手数料・敷金・礼金ゼロ」「1 ヶ月フリーレント」のキャンペーン
立地面では、品川駅まで 13 分、東京駅まで 25 分という都心アクセスに優れる浅草線「中延」駅 徒歩 1分であることが評価できる。五反田駅への乗換えでJR山手線にもスムーズに接続。東急大井町線中延駅も徒歩4分と近い。
なお、募集はHPなどを通じて行っており、初期費用のうち 「仲介手数料・敷金・礼金 0 円」 としている。さらに 2025 年 3 月末までの入居申込者を対象に、「1 ヵ月フリーレント(1 ヵ月分の賃料無料)」を付与する 「新規入居キャンペーン」 を開催いたしている(2025 年 2 月 18 日時点)。これは、 公式サイト並びに SNS 公式アカウントより現地内覧会を直接予約した場合限定。またクリーニング費用、鍵発行手数料、家賃保証料等が別途初期費用として発生する。
最寄駅含め 4 駅 3 路線 が利用可能で、複数のスーパーマーケットやドラッグストア等に加え、全長約 330 メートル、「中延商店街」をはじめとした複数の商店街が立地。女性にも人気のあるエリアで、事前反響の多さも中延1分という好立地ならではだろう。
総戸数 135 戸の新築×大型の職住一体型賃貸レジデンスであり、大型物件ならではの「開放感のある共用部」を併せもち、一般的なシェア型賃貸住宅としてスケールメリットを感じるつくりだ。現在東京都内で運営されるシェア型賃貸住宅のうち、100 戸超の大型物件はシェアハウス市場調査 2023 年度版によれば全体のわずか 0.5%。新築物件は市場にほとんど存在しない希少な物件だ。
12㎡~15㎡のコンパクトな間取り シャワーブースが中心も約1割が浴槽付
室内には、キッチンはないが水回り設備・収納スペースは、完備。12~15 ㎡・全 17 タイプの居室内には、シャワー・トイレ・洗面台といった水回り設備やワンルーム同等の収納スペースを備えている。また一部住戸にはバスタブや家具等を備え、初めてコリビング賃貸を検討する人のハードルを低くしている。
そして、注目ポイントは 大型物件だからこそのゆとりある共用部。 24 時間利用可能な「コワーキングスペース」(約 85 ㎡/1F)を設置。テレワークに便利な共用設備を備えたワークエリアで、スキマ時間をくつろげるカウンターエリア、みんなでランチを食べたり、イベントを開催できるコミュニティエリアを配置。 ルーフバルコニー付き「コリビングスペース」(約 95 ㎡/7F)は、ホテルライクで開放感にあふれたリビング空間。IHクッキングヒーターが5台設置されており、広々としたキッチンで料理を楽しんだり、ダイニングで食卓を囲んだりできる。コミュニケーションを図るゲームなどもあり交流の場にもなりそうだ。
生活効率性・利便性の高い設備サービスも特徴。コリビングスペースの「家具やシェア型調理家電」、コワーキングスペースでの「デュアルモニター」等に加え、宅配ボックスやスマートロック、24 時間ゴミ出し可能など、生活利便性の高い様々な設備・サービスを備えている。また入居者様向けに、徒歩 3 分の立地に所在するマシン・サウナ・スパ付 24 時間営業のスポーツクラブ「メガロス中延」 を 1Day 料金 1,650 円 にて利用可能だ。
居心地、交流、活動が生まれるコミュニティ体験を提供
コワーキングスペース(1F)を中心に、専属運営スタッフ 「コミュニティオーガナイザー」が現地でコミュニティ運営を実施。スタッフが交流のハブとなり、誰もが共用部に立ち寄りやすくなる利用者の「居心地づくり」、「交流づくり」、「活動づくり」を行う。緩やかで活発なコミュニティ形成を、オフライン・オンライン双方で育んでいく。
また、「快適な職住環境」や「コミュニティ体験」の創出に向け、外部パートナー企業とも複数のコラボレーションを実施。シェアランドリースペース(1F)では、高品質なパナソニック株式会社製のななめドラム式洗濯乾燥機を全 15 台設置。更に同社が新たに発表したランドリーサービス「LAUNDROOM」を初導入。洗濯機の利用状況がアプリから確認でき、待ち時間のストレスなく利用できる。女性専用のルームも設けているのもうれしい。
TOMORE 品川中延 では現在 2025 年 2 月 22 日(土)の内覧会開始に向けて、「内覧会予約」を受付中。男女比率は概ね同等でやや女性が多いイメージ。約 8 割が会社員で、フリーランスの比率はそれほど高くない。年齢層も20代から30代が8割と比較的若い。一般的な賃貸住宅や実家等が約 6 割を占め、シェア型住宅が初めての人が関心を寄せているようだ。
月額費用は、賃料9万円~ 共益費1万5千円 水道光熱費1万3千750円
「TOMORE 品川中延」 物件概要
所 在 地 東京都品川区豊町 6 丁目 25 番 17 号
交 通 都営浅草線「中延」駅 徒歩 1 分
東急大井町線「中延」駅 徒歩 4 分
東急池上線「荏原中延」駅 徒歩 10 分
東急大井町線「戸越公園」駅 徒歩 11 分
賃 料 90,000 円/月~ (契約期間:2 年間)
共 益 費 15,000 円/月額
専 有 面 積 12.00 ㎡~15.01 ㎡
居室設備 Wi-Fi/シャワールーム/独立洗面台/トイレ/クローゼット/シューズボックス
(一部家具付き住戸、バスタブ付き住戸あり)
構造・規模 RC 造・11 階建て
敷 地 面 積 577.15 ㎡
総 戸 数 135 戸
竣 工 時 期 2025 年 2 月
入 居 開 始 2025 年 3 月(予定)
事 業 主 野村不動産株式会社
設 計 会 社 株式会社フォルム建築計画研究所
施 工 会 社 野村建設工業株式会社
デザイン監修 UDS 株式会社
「コリビング賃貸レジデンス」は、シェア型賃貸住宅とコワーキングスペースが融合した住宅形態。在宅勤務やリモートワークの浸透に加え、起業や独立、副業などワークスタイルの急速な多様化、インフレ局面における家賃含む生活費の高騰を背景に、欧米を中心に増加傾向にある。
野村不動産では、大型・新築を中心とした専属運営スタッフによるコミュニティ運営付「コリビング賃貸レジデンス TOMORE(トモア)」の開発を 2024 年 11 月に発表。今後東京都内を中心に複数物件の開発・運営を予定している。賃貸住宅領域における新事業として、従来の賃貸住宅・シェアハウスでは叶わなかった新たな価値の提供を目指している。
月額賃料は、9万円~ 。そのほか共益費が1万5千円、水道光熱費が1万3千750円の費用が発生する。水道光熱費が一定額で「LAUNDROOM」があり洗濯機もシェアできている。ランニングコストは、抑えられる仕組みだ。
共用スペースがとても広く、イスやテーブルの配置なども居心地を考え計算されて配置されていると感じた。コンセントなども各スペースに用意されておりセカンドリビングとして使いやすいのはうれしい。毎週開催のランチ会、毎月開催のホームパーティー、毎月開催のTOMOREトークなどつながりや出会いを生むイベントがあるのも特徴的だ。他業種のビジネスパーソンと知り合うきっかけになるかもしれない。
2つのモデルルームを見学したが、キッチンスペースや洗濯機置き場など場所をとるスペースがないため空間がスッキリして意外と広く感じた。収納もコンパクトなワンルーム並みだ。忙しいビジネスパーソンなら賃料を抑えつつ良好な通勤アクセスを実現できる点で、高く評価できるのではなかろうか。最近、家賃がもったいないという理由で20代からマンションを購入する単身層も目立つが通勤利便性と新しいライフスタイルが叶う「TOMORE 品川中延」なら貯金もできるだろう。
周辺のワンルーム賃料相場は、12万円程度。新築なら14万円超だという。なお、フリーレント期間はあるものの最低賃貸期間のペナルティはないとのこと。実家暮らしの人なら、まずはお試しで住んでみるのもありかもしれない。バスタブ付きの部屋は限りがあるため、検討したい人は早めに動いたほうが良さそうだ。
単身者向けの都心マンションの家賃は、ここ最近大きく上昇している。今後も同様の企画マンションを提供していくようで、新しい住まいの在り方として注目していきたい。
【編集付記】緩やかなつながりという魅力 「TOMORE(トモア)品川中延」を見学して、まず思い浮かんだのが、2013年にオープンした大規模な企業の集合社宅「月島荘」だ。644世帯というスケールメリットを活かした多彩な共用空間を設け、ビジネスパーソンの交流を図る仕組みも。ライフスタイルが変化し新たなイノベーションが求められる時代に先駆けた画期的な取組だった。
キャリア形成の在り方が変化する中、転職などによって企業を飛び出すケースも今後、増えてくるだろう。「 TOMORE(トモア)」では、企業ベースではなく個人の自立したライフスタイル構築をサポートする面でとても魅力を感じる。資料請求段階で、女性の方が比率が高いのはキャリア形成やライフスタイル構築の意識がより高いからかもしれない。国土交通省の実施している大都市交通センサスによれば、男性よりも女性の方が通勤距離が短い傾向にある。「 TOMORE(トモア)品川中延」は、こうした面での高く評価されているのだろう。
こだわりの豆を使用した 「ONIBUS COFFEE」では、コーヒー豆は2種類提供予定。コーヒーを片手に、会話するシーンがイメージできる。筆者は、社会人スタート時に社員寮で1年を過ごしたが、当時の仲間とは今でも交流がある。10万円を超える賃料は、決して安いとは言えないがそこでの出会いが人生に大きな価値をもたらすかもしれない。