東京都港区西麻布三丁目において、西麻布三丁目北東地区市街地再開発準備組合が進めてきた「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」について、2020 年9月 10 日に東京都が市街地再開発組合の設立を認可しました。なお、これまで事業協力者として協力していた野村不動産株式会社、株式会社ケン・コーポレーションが、正式に参加組合員として再開発事業に参画します。
同地区は、東京メトロ日比谷線および都営大江戸線「六本木」駅から西へ約 300m、「六本木ヒルズ」に隣接する約 1.6ha の区域。現状の区域内は、緊急輸送道路に指定されている補助 10 号線(テレビ朝日通り)が未整備、沿道建物の耐震化が進まない、緑や公園等のオープンスペースが不足しているなどの課題を抱えており、事業を通じて、防災性の向上、緑豊かな憩いの空間の確保、質の高い住環境の整備などに寄与し、魅力ある街づくりを推進していきます。
周辺市街地と調和した緑豊かで魅力ある複合市街地の形成を目指し、超高層棟に、都市居住機能、商業・業務機能を導入し、便利で快適な都心生活の実現を目指す。また、都市計画道路である補助 10 号線(テレビ朝日通り)の拡幅や、「六本木ヒルズ」を含む周辺地区との回遊性を高める歩行者デッキや地域の拠点となるオープンスペース(広場)を整備することにより、まちの安全性・防災性を高めるとともに地域の賑わいを創出。併せて、地区内の3つの寺社を再整備し、まちの歴史を継承していく。超高層棟には、国際色豊かな西麻布、六本木エリアに相応しい国際水準の宿泊機能を備えるべく、外資系ラグジュアリーホテルブランドの誘致を目指している。
事業の名称 :西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業
施行者の名称 :西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合
施行地区 :東京都港区西麻布三丁目及び六本木六丁目各地内
施行区域面積 :約1.6ha
建築面積 :超高層棟 約3,800㎡ 寺社(3棟)約1,290㎡
延べ面積 :超高層棟 約96,000㎡ 寺社(3棟)2,730㎡
建築物の高さ :超高層棟 約200m 寺社(3棟)約11~15m
主要用途 :住宅、事務所、商業、ホテル、子育て支援施設、 神社及び寺院並びにこれらに付属する建築物
住宅の予定戸数 :約500戸 ※地権者住戸含む
なお今後のスケジュールは、2021年度 権利変換計画認可(予定)、2022年度 工事着工(解体工事含む)(予定)、2026年度 工事竣工(予定)となっています。住宅部分は、分譲される可能性が大きいと思われますが予定のスケジュールを踏まえると販売は早くても2022年度以降になりそうです。
六本木、広尾、表参道の間に位置する立地ですが、完成すれば街に新たな賑わいが生まれそうです。