東急不動産は、「Shibuya Sakura Stage(渋⾕サクラステージ)」の商業エリアにおいて、2024 年7月 25日にオープンする商業エリアを開業に先がけて報道陣に公開した。ショップ及びレストランの 37 テナントが新たにオープンする。
新しく移転する JR 渋⾕駅の新南改札に隣接する立地から、居住者やオフィスワーカーの利便性につながるストアのほか、趣味を楽しむ桜丘エリアに根付くカルチャーを守り次世代に継承するテナント、また、最先端のトレンドやカルチャーを創出・発信するテナントが揃う。
2024 年 7 月 21 日には、JR 渋⾕駅 新南改札の使用開始に加えて、国道 246 号を⻄⼝⽅向へ通⾏するための⻄⼝地下歩道が開通。複層での歩⾏者ネットワークが完成する。
すでに、2023年11月に渋谷サクラステージのオフィス部分は、開業済みでプロジェクト着工前の2019年3月と比較して人流は、143%に増加しているという。JR渋谷駅新南口の利用者数は、1日当たり10万人を大きく上回ると予想されている。商業施設の開業と歩行者動線の改良で、新たな賑わいが生まれるだろう。
カルチャーとフードが交わる新商業スポット「サクヨン」がオープン
渋谷サクラステージの新商業スポットとしては、カルチャーとフードが交わり、新たな繋がりが生まれる場「サクヨン」が 4 階に誕生。渋⾕エリア最大級の書店「TSUTAYA BOOKSTORE」、“「GAME」を起点としたインディークリエイターの聖地”を目指した渋⾕のあそび場「404 Not Found」、桜丘に根付く“商店街”の個性を生かした新たなフードホール「FOOD MET(フードメット)」が登場する。
また、 3 階は、メイクアップブランド「KATE」の初のグローバル旗艦店や、日本のカワイイ文化を代表するサンリオのショップなどが展開。同フロアのイベントスペース(BLOOM GATE、にぎわい STAGE)やデジタルサイネージ及び AR 等のデジタル技術とあわせて、日本の優れたコンテンツ/ポップカルチャーをリアルとデジタルの両面で世界に発信する。
7月 25 日から、新しい渋⾕サクラステージを盛り上げるためのイベントとして、渋⾕駅中心のエリアとともに新しくつながった桜丘での体験コンテンツを提供する。
「SHARE LOUNGE」など「働く」「遊ぶ」「暮らす」を融合した街づくり
渋⾕エリアに 4 店舗目となる、オフィスの機能性とラウンジの居心地のよさを併せ持つ「SHARE LOUNGE」は最短 60 分からのドロップイン利用が可能。利用者が自由に用途によって使い分けることができる 180席、会議室 3 部屋を備えている。約 16 万冊の在庫を備える書店が併設し、渋⾕に集うビジネスパーソンを中心とした⽅々に自由で快適な働き⽅を提案する。
併設のTSUTAYA BOOKSTOREは、「SHIBUYA の今とこれからを過ごす全ての人々の生き⽅が広がる場」をコンセプトに掲げ、渋⾕を訪れるクリエイティブワーカーと、渋⾕周辺に暮らす人をメインターゲットに、約 16 万冊の在庫を展開する渋⾕エリア最大級の書店。渋⾕に住む・働く・遊びに来る全ての人の知的好奇心を刺激する「本」に囲まれた空間と、「本」を通じて「知」が広がる体験を提案する。
「渋谷サクラステージ」の7階には、「ビジネスエアポート渋谷」がオープン。街づくりのコンセプトに掲げる「働く、遊ぶ、暮らす」の働くの部分をサポートする。
「FOOD MET(フードメット)」は3つのエリア、全 17 店で構成
桜丘の新たな“商店街”を表現したフードホール「FOOD MET(フードメット)」は3つのエリア、全 17 店で構成。1 つ目のエリアは、「FOOD MET」で最大面積を占める「SHIBUYA SAKURAGAOKA BEER HALL」。8 つの店舗を 1 つのレストランとして捉え、桜丘エリアに根付く食を通じて、新たな繋がりが生まれる場として企画。「ビールづくりは街づくり」をコンセプトに、東急不動産とタッグを組んだ「SHIBUYABREWERY」が開業。施設内で醸造するポップでユニークな渋⾕ならではの地ビールづくりを目指す。
SHIBUYA BREWERYは、「ビールは、飲み物であって、飲み物ではない。」をコンセプトに、渋⾕の中心にビールを超えたビールを生み出す、コミュニティ ・ ブ ル ワ リ ー 。この場所で醸造したオリジナルビールを始め、ゲストビールやビアカクテル、ビールに合う北海道産のフライドポテトなど、フードも楽しめるビアレストランだ。
店舗には、表参道のミシュラン一つ星「LATURE」の室田シェフがピザに挑戦する新業態や、学芸大
学・自由が丘の人気店「スタンドバインミー」が展開する国産生米麺フォーとスパイスカレーの新ブランド「Stand Phở You」、サクサクジューシーな唐揚げと日本スタイルなお酒が楽しめるビストロスタイルのお店「プレフリトーキョー」などが出店する。
2つ目のエリアは、新しい食の可能性を模索するラボ要素を取り入れた POP UP レストランが出店する「404Kitchen」。「チャレンジ」をテーマに、これまで店舗を持っていなかった個人やスタートアップ店舗を応援するエリア。本エリアでは、元スクウェア・エニックスのゲームプロデューサーでありながら、食べ歩き書籍の執筆や、人気フードブログ「メシクエ LV34」を主宰するフードプロデューサー 成沢理恵氏がキュレーションした日本全国からの出店企画や、常設店舗をもたないここでしか味わえないシェフの逸品など、専門店のPOP UP などを展開。また、1 年限定の POP UP 店舗として、渋⾕・広尾のミシュラン一つ星「熟成鮨万」の白山大将が実現したかった、1 品から頼めるアラカルトの鮨屋が出店。若手職人のチャレンジを応援する。
3つ目のエリアは「渋⾕ By STREET」と題して、路面店のような個性豊かな店舗が並び、パブリックな賑わいをつくるエリア。和食シェフの手さばきを眺めながらライブ感で魅せる大人の酒場や、ソウルミュージックの流れるカジュアル寿司、ライブキッチン型鉄板ステーキ専門店、自家製トルティーヤが名物のメキシカン等、6 つの飲食店が軒を連ねる。ひとつひとつが専門店でありながら、いつでも、ひとりでも、だれとでも楽しめる「シン食堂街」となる。
SUSHI SOULは、オープンキッチンで活気ある職人とのやり取りも魅力のカジュアル寿司。定番に
ぎりにとどまらず、あて巻きやいなり、創作つまみ、天ぷらをワインに合わせて楽しめる。
インディークリエイターのためのクリエイション拠点も設置
404 Not Foundは、インディークリエイターのためのクリエイション拠点。ゲーム、アート、音楽、フードなど様々なカルチャー領域で活動するインディークリエイターの聖地を目指し、展示イベ
ントやワークショップ、音楽ライブや期間限定レストランなど、多様な企画を開催する中で、クリエイターの創作活動の支援やクリエイター同士の共創の機会を創出していく。
3 階 は、ポップカルチャーをリアルとデジタルの両面から世界に発信するフロアとなっている。「no more rules.」をブランドスローガンに時代やトレンドに縛られないメイクを提案するカネボウ化粧品のグローバルメイクアップブランド「KATE」の初のグローバル旗艦店などがオープン。
イベントスペース「BLOOM GATE」と「にぎわい STAGE」の特徴的なデジタル演出及び AR 等の最新のデジタル技術を体験するスペースで構成された、日本の優れたコンテンツ/ポップカルチャーをリアルとデジタルの両面から世界に発信するフロアとなっている。
東急不動産の都市事業ユニット支部や事業本部の黒川執行役員本部長によれば、オフィス部分はほぼ満床で企業からのニーズが強いという。渋谷駅周辺のオフィスが需要に対して足りていないこともあるが、渋谷に拠点を置くことで若手社員の採用にプラスになっていることも人気の理由のようだ。
渋谷区は、区民意識調査における居住者の永住意向が高い街としても知られる。JR新南口の開通や渋谷サクラステージの本格開業で、渋谷区人気はまだまだ高まりそうだ。