9月度成約件数は、対前年比7.3%減少 平米単価は、4.1%上昇
公益財団法人東日本不動産流通機構より、 2020年9月度の首都圏不動産流通市場の動向について発表がありました。中古マンションの成約件数は前月とは一転し、前年比で7.3の減少となっています。一方で成約平米単価は前年同月比で4.1%上昇。価格の上昇トレンドが続いています。
2020年9月度の首都圏中古マンション成約件数は3,328件。8 月は機構発足以降、過去最高の値だっただけに反動減というところでしょうか。成約㎡単価は、前年同月比2.1%上昇の55.98万円となっており5ヵ月連続で前年同月を上回っています。また、首都圏の平均成約価格は、前年同月比6.6%上昇の3,693万円。前月比でも1.3%の上昇です。
エリア別の価格動向を見ると、東京都は 74.62 万円と前年比で5.6%上昇、神奈川県は、44.69 万円と前年比で 2.2%上昇、埼玉県は 33.70万円と前年比で 3.5%上昇、千葉県は30.96万円と前年比で 7.6%上昇となっています。
成約件数は、1都3県すべてが減少しておりマイナス幅が大きいのは東京都の10%ダウン。神奈川県(-4.8%)、埼玉県(-3.3%)、千葉県(-3.7%)と成約件数が前年比で減少しています。
新規登録物件数は、減少続く 在庫件数は1年前よりも13.7%減少
新規売物件は、減少傾向が続いています。9月の首都圏新規登録件数は、14,656件となっており前年同月比―14.7%となっています。9月末時点の在庫件数は、41,137件で1年前と比べ13.7%減少。前月と比べても3.7%減少しています。
また、一戸建ての売れ行きは前月に続きプラスです。 9月の首都圏における中古戸建住宅の成約件数は 1,303件で前年比プラス 3.9%。成約価格 は、対前年同月比+2.5%、前月比1.5%ダウン の3,168万円となっています。
首都圏の中古マンションに関しては、1億以上の高価格帯の成約状況も回復しており新規登録物件や在庫が減る中で徐々に売り手有利のマーケットになりつつあります。新築マンションの供給が低調で金利水準が低い今はマンションの保有メリット大きい。年末年始に向けて、もう一段価格が上がる可能性もあるかもしれません。