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首都圏マンション市場2021年5月度 新築供給は対前年556%増

南船橋のマンション マーケット情報
南船橋のマンション

緊急事態宣言が、2021年6月20日に沖縄県を除く各都道府県で解除されました。2021年5月度の首都圏マンション市場は、緊急事態宣言下であったにも関わらず好調が続きます。直近の2021年5月度の中古・新築の動向を紹介します。

2021年5月度成約件数は、対前年比94.9%上昇 平米単価は12.6%上昇

公益財団法人東日本不動産流通機構より、 2021年5月度の首都圏不動産流通市場の動向が発表されました。昨年は、コロナ禍の緊急事態宣言中でもあり対前年同月比で大幅増加。中古マンションの成約件数は前年同月比94.9%増加の3,297件となっています。

また、成約平米単価は前年同月比で12.6%上昇の58.59万円。高止まりが続いています。成約価格も対前年で大きく上昇しており、前年同月比15.7%上昇の3,813万円となっています。

首都圏 中古マンション件数の推移(出典:東日本不動産流通機構 月例速報マーケットウォッチ 2021年5月度)

首都圏 中古マンション件数の推移(出典:東日本不動産流通機構 月例速報マーケットウォッチ 2021年5月度)

 

昨対で東京都12.0%、神奈川県10.9%、埼玉県16.1%、千葉県25.7%上昇

エリア別の成約平米単価の価格動向を見ると、東京都は79.05万円と前年比で12.0%上昇、神奈川県は、45.47万円と前年比で 10.9%上昇、埼玉県は36.38万円と前年比で16.1%上昇、千葉県は31.97万円と前年比で25.7%上昇となっています。

 

首都圏 中古マンション㎡単価の推移(出典:東日本不動産流通機構 月例速報マーケットウォッチ 2021年5月度)

首都圏 中古マンション㎡単価の推移(出典:東日本不動産流通機構 月例速報マーケットウォッチ 2021年5月度)

成約件数も全ての地域が大きく伸びており、東京都が前年同月比89.9%増加。神奈川県が102.7%増加、千葉県が88.1%増加、埼玉県が107.4%増加です。

新規登録物件数は、対前年同月比で減少傾向が続いています。2021年5月度の新規登録物件数は、対前年同月比-9.9%の13,003件。2021年5月末時点の在庫件数は、 33,801件で1年前と比べ27.3%減少しています。

新築マンションの供給は556%増の2,578戸 2019年5月を16.9%上回る

新築マンションの売れ行きも堅調です。不動産経済研究所が発表した2021年5月度の「首都圏 新築マンション市場動向」によれば、2021年5月度の首都圏新築マンションの供給戸数は、昨年同月比556%増加の2,578戸。2019年5月の2,206戸よりも16.9%上回り堅調な売れ行きが継続しています。

初月契約率は、69.3%と好不調の目安とされる70%近辺。戸あたり平均価格は5,908万円。1平米あたりの単価は、93.2万円と前年同月よりもそれぞれ8.9%、14.0%ダウンしたが依然として高水準が続いています。

2021年5月度の超高層タワー(最上階数が20階以上)の供給は、16物件410戸で契約率77.0%。都心エリアを中心に好調な売れ行きが続いています。緊急事態宣言が、2021年6月20日に沖縄県を除く各都道府県で解除され、経済活動は今後回復することが予想されます。

「ブランズタワー豊洲」の販売残がわずかになり、「パークタワー勝どきミッド」は、販売期の完売が続いています。価格上昇が続くのかそれともどこかで踊り場が来るのか。積み上がらない中古・新築の在庫を見ると、年内はこの状況が続く可能性が高いでしょう。

相場動向に左右されず、ライフプランにあわせて購入時期や物件を決めるのが正解なのではないでしょうか。

 

【編集後記】
2021年3月に紹介した、「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」など値頃感のあるマンションが次々に完売しています。人気物件には、注目が集まりますからさらに販売も加速しやすい。今後も通勤利便性の高い立地の好調物件は、販売ペースが鈍化しないのではないでしょうか。

大規模マンションの中には、好調な市場を受けて継続期の販売住戸を実質的に値上げするケースも出てきています。また、中古は人気物件の売りが出ない状況ですから気になる物件は、まずは検討することをおすすめします。