供給戸数は、67.3%増加の3,358戸 契約率は、70%超をキープ
不動産経済研究所発表の2020年10月度の首都圏マンション市場動向によれば、供給戸数が前年同期比67.3%増加の3,358戸。大幅に供給戸数が増加しています。
また、契約率も70.4%と堅調。前月よりは若干下がったものの供給戸数の大幅増を考えれば、堅調な売れ行きです。昨年10月は、消費税引き上げ直後で影響が出ていたため前年同月比で単純に比較はできませんが、中古市場同様に好調な流れが続いています。
首都圏のエリア別の供給動向を見ると、東京都区部が51.5%増加の1,560戸、東京都下が7.2%増加の241戸、神奈川県が17.8%増加の627戸、埼玉県が17.5増加の589戸、千葉県は10.2%増加の341戸。全てのエリアの供給戸数が対前年同月比でアップしています。
また価格動向は、東京都区部が平均価格7,563万円、平米単価129.3万円(8.0%上昇、14.3%上昇)、都下が平均価格5,379万円、平米単価79.4万円(0.8%上昇、6.8%下落)、神奈川県が平均価格5,729万円、平米坪単価85.2万円(10.6%上昇、14.5%上昇)、埼玉県が平均価格4,025万円、平米坪単価56.7万円(11.3%下落、13.6%下落)、千葉県が平均価格4,476万円、平米坪単価62.2万円(2.7%上昇、4.4%上昇)。東京都区部・神奈川県の価格が上昇しています。
首都圏全体では、10月の平均価格5,992万円で前年同月比で2.3%の上昇。平米単価は、91.4万円で4.3%の上昇となっています。なお、2020年10月末の販売残戸数は、6,468戸で7,000戸で前年同月よりも減少しています。
大規模マンションの完売物件が相次ぐ 湾岸エリアの販売が急上昇
10月のトピックスとしては、竣工済みの大規模マンションの完売が相次いでいること。JR中央線では、「吉祥寺」駅最寄の「プラウドシティ吉祥寺」全678邸が完売。敷地内にカフェやスーパーマーケット等の商業施設があるなど大規模複合開発レジデンス。ウィズコロナの中で、商品性が評価されました。
板橋区加賀の大規模レジデンス「アトラス加賀」全227邸も完売。石神井川、加賀公園、板谷公園に囲まれた加賀エリアの中でも自然溢れるロケーション。竣工してロケーションの魅力が伝わったようです。
中央線では、「三鷹の杜ザ・ハウス」も完売するなど一時期多かった販売ラインナップが少なくなっており他のマンションの売れ行きもかなり良くなっているようです。
さらに、注目なのが湾岸エリアの売れ行き。「プラウドシティ東雲キャナルマークス」、「シティタワーズ東京ベイ」、「ブランズタワー豊洲」、の売れ行きが堅調で中でも「ブランズタワー豊洲」は、7月以降で250戸超(10月中旬時点)の成約数。都心エリアが上昇する中で、値ごろ感が出てきていることも好調理由です。
参考記事:マネー現代(外部リンク)
コロナ禍で「湾岸エリア」のマンション販売がまさかの絶好調!その意外な理由
2020年11月は、「パークタワー勝どきミッド」や「ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ」など注目物件の販売が始まります。事前反響や集客が好調な物件も多く活況が続くのではないでしょうか。新規発売マンションは、住戸を選べる早い時期に検討するのが鉄則です。不透明な状況が続きますが、購入の準備が出来ているならまずは行動することをおすすめします。