『街とマンションのトレンド情報』をタイムリーに発信します。

記事本数計400本! 100万PV超 
かけがえのない人生に豊かさと自由を
より良き『住まい・社会・未来』

「パークシティ中野 ザ タワー」反響1万件超PJのコンセプトルーム見学

約10.7ha「有明ガーデン」内「シティタワーズ東京ベイ」竣工

「シティタワーズ東京ベイ」の外観 マンション探訪記
「シティタワーズ東京ベイ」の外観

約10.7haの開発面積を誇る大規模複合開発である「有明ガーデン」プロジェクトが発表されました。臨海副都心を進化させる新たな有明の中核街区を創造する国家戦略特区プロジェクトです。

東京の国際的な都市競争力向上の 推進を担う重要エリアとして国際ビジネス対応施設、観光、商業施設、住宅などの急速な整備が進められています。「有明ガーデン」の開発概要と住宅棟として販売が進められている「シティタワーズ東京ベイ」を紹介します。

ホテル、商業施設、保育施設、住宅、イベントホール、公園を一体で整備

有明ガーデンの街区内敷地配置図

有明ガーデンの街区内敷地配置図

開発概要は、地域の利便性を高める東京湾岸エリア最大店舗数を誇る200店超の大型商業施設「有明ガーデン」を核とし、国際会議にも対応可能な国内最大約8,000人収容の劇場型ホール「東京ガーデンシアター」や劇団四季専用劇場「有明四季劇場」による芸術・文化などの新たな賑わいを創出。

さらに大規模な温浴施設を備えたハイグレードホテル「ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 東京有明」、地域へ新たな居住者を誘致する総戸 数1,500戸超のトリプルタワーマンション「シティタワーズ東京ベイ」、保育施設、公園などで構成される大規模複合開発です。

大型商業施設「ショッピングシティ 有明ガーデン」完成予想図

大型商業施設「ショッピングシティ 有明ガーデン」完成予想図

その中でも注目は、住友不動産としては初めての直営の大型商業施設となる「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」 です。「有明」エリアは、大規模マンションの建設が相次ぎ人口流入の大きいエリアですが、今まで豊洲や東雲に比べ大規模な商業施設がありませんでした。

1階に地域居住者向けのデイリーサポート機能を配し、2階は来街者を向けフロアとし て大型ビジョンを擁するセンタースクエアを中心に、アパレル・食物販・雑貨などブロック毎に様々なショップを集積。3階はアクティブスポーツなどのアウトドア、スポーツ用品や生活雑貨が中心。

4階は都内最大級約180㎡のスペースを有するキッズ専用の遊び場を中心にキッズ系専門店が集積します。5階は緑豊かな噴水付屋外テラスを囲ったダイニングフロア。レストランや大型フードコートなどで構成されています。

さらに、敷地内に配した全11カ所、総面積23,000㎡超のイベントスペースを活用。店舗や地域と共同での音楽イベント、フリーマーケット、ワークショップ、地域のお祭りや四季のイベントなどを企画。賑わいや交流が生まれる施設を目指しています。

建設中の「有明ガーデン」の開発街区

建設中の「有明ガーデン」の開発街区

【事業概要】
所在 東京都江東区有明2丁目1
交通 ゆりかもめ「有明」駅徒歩2分 東京臨海高速鉄道 りんかい線「国際展示場」駅徒歩4分
敷地面積 約107,000㎡
延床面積 マンション街区 約161,000平米 商業街区 172,500平米
店舗面積 約39,000平米
店舗数 約200店舗
駐車台数 約1,900台(マンション付帯を除く)
事業者 住友不動産株式会社
設計・施工 株式会社竹中工務店 前田建設工業株式会社

2019年都道府県地価調査では、住宅地の地価上昇率の8位に変動率9%で有明がランクイン。開発の効果は既に地価に波及しているようです。

【関連記事】 穴場な街が住宅地上昇率の上位に 2019年都道府県地価調査

免震構造採用の地上33階建てタワー「シティタワーズ東京ベイ」竣工

街区南側には、エリアを象徴するランドマークとなる総戸数1,539邸の大規模免震トリプルタワーマンション「シティタワーズ東京ベイ」が分譲中です。東京・銀座など都心部から5km圏内に位置し、電車、バスを利用して都心へスムーズなアクセスが可能。

マンション敷地内には2020年春に開設 を予定する定員280名、0~5歳の入園が可能な「(仮称)武蔵野大学付属有明こども園(幼保連携型認定こども園)」があり、子育て世帯を応援する施設も整っています。

「シティタワーズ東京ベイ」のエントランスホール

「シティタワーズ東京ベイ」のエントランスホール

既に建物は、竣工し来年の引渡しに向けて準備が進んでいます。2層吹抜けのエントランスホールなど非日常的な大人の演出をした豪華な空間が特徴。南側に広がる緑のネットワークが借景となっていて実際に歩いていて上質感があります。

「シティタワーズ東京ベイ」のエントランスホール

「シティタワーズ東京ベイ」のエントランスホール

建物は、デッキによって隣接する商業施設や駅方向へのアクセスを確保。これなら日常的な往来もスムーズにでき便利です。生活利便施設が周囲に整うことで、快適な暮らしがイメージできます。

「シティタワーズ東京ベイ」のパーティーラウンジ

「シティタワーズ東京ベイ」のパーティーラウンジ

車寄せを設けたコーチエントランス、夜景の広がるパーティーラウンジ、ライブラリーラウンジやパーティールームなど落ち着いた演出。実際にパーティーラウンジに入った感想は、湾岸エリアの景色を楽しみながらホテルライクな演出は、非日常的でとてもラグジュアリーでした。

1539邸に対し現在800戸を超える住戸が契約済み。2019年12月12日時点で414戸が先着順で受付中です(間取り1LD・K~3LD・K 専有面積38.20平米~105.40平米 価格5000万円~16200万円)。

現在の坪単価は約380万円前後とのことです。2017年の販売スタート時が約320万円前後で、好調な販売を受けてその後大幅に引き上げています。なお2019年7月31日に竣工済みですが概要の入居(引渡)予定日は、2019年12月12日時点で2021年4月下旬予定となっています。

現在、湾岸エリアは「HARUMI FLAG」「ブランズタワー豊洲」「プラウドシティ東雲キャナルマークス」など供給が活発化しています。さらに「パークタワー勝どきミッド/パークタワー勝どきサウス」Brillia(ブリリア) Tower 有明 MID CROSS」の供給も始まるので今後の動向も注目です。

 

【編集後記】

有明エリアは、他エリアに比べ商業利便性がやや弱い部分がありましたので約200店舗の商業施設は地域の利便性を高めそうです。また、ホールやホテルは来街客を増やし街の活性化にもつながるでしょう。

完成済みで半数近くの残戸数がある状況で、引渡し予定が2021年4月下旬予定というのは、推察するに来年度や再来年度の決算を考えてのことでしょう(今期、来期の利益がある程度見込めている)。強気の販売戦略は、中古マンションを含め高止まりしている都心のマーケットを反映しているかもしれません。