住空間を上下に組み合わせた低層メゾネットタイプの集合住宅「タウンハウス」。玄関が独立するなど一戸建のような空間でありながら管理や修繕を管理組合で行う一戸建ともマンションとも異なる住居スタイルです。コスモスイニシアは、一戸建が多い人気の住宅街で「ザ・ロアハウス」シリーズを展開。4棟目となる「ザ・ロアハウス代々木初台」ではグッドデザイン賞を受賞しています。シリーズ5棟目となる「ザ・ロアハウス吉祥寺」を見学しました。
ザ・ロアハウス吉祥寺の敷地内
「吉祥寺」駅徒歩6分の住宅街 吹抜けやメゾネットなど個性的な空間を提供
マンションと同じような独立した住戸が集まる集合住宅ですが、建築基準法上「長屋」となるタウンハウスは、建物の特性上吹抜けやメゾネット、トリプレックスといった個性的な空間を提供しています。
住みたい街ランキングの常連、「吉祥寺」駅
「ザ・ロアハウス吉祥寺」の現地は、人気の住宅地として知られる「吉祥寺」駅徒歩6分の住宅街。高架下に店舗が並ぶ中央線沿いを抜けるアプローチでアドレスは、武蔵野市吉祥寺本町一丁目となります。敷地面積は、574.05平米とマンションが建てられる広さですが凸状の不整形地で接道面が7.19mで東京都の建築条例によってマンションを建てるには制約がある敷地。長屋とすることで敷地を有効活用し、新たなスタイルの暮らしを提案しています。
室内イメージCG
タウンハウスと言えば、マンションの建築が難しい接道間口が4ｍ以下のものが多いのですが、「ザ・ロアハウス吉祥寺」は、7ｍ以上間口があるのでアプローチにゆとりがあります。マンションの良さの一つにセキュリティが挙げられますが、オートロックがエントランスにあるのでセキュリティ面も一戸建とくらべ安心です。
間取りのバリエーションが多いのも「ザ・ロアハウス吉祥寺」の特徴。18戸の戸数規模に対して全10タイプ。壁面が多いので、アート好きの人は気に入った作品を飾るのも楽しそうです。
室内イメージCG
設備仕様は、二重床二重天井、TES温水式床暖房、複層ガラス、食器洗い乾燥機などマンションと同等のレベル。キッチンや化粧台は、デザイン性にも配慮した洒落たつくりになっていて、キッチンに窓があるのも特徴的です。
屋上のプライベートガーデン
屋上に上れプライベートガーデンがある住戸も6戸あり、吉祥寺の街を眺めながらビールでも飲んでゆったり寛げそう。ここでしかできない暮らしが「ザ・ロアハウス吉祥寺」の良さだと思います。
価格は、坪単価に直すと平均約378万円。商品性が違うのでマンションと単純比較はできませんが、供給が難しい吉祥寺6分のロケーションを考えると価値を感じる人がいても不思議はないでしょう。3月18日時点で150組以上来場があり残2戸。地元武蔵野市の方が約40％で、23区内が50％。年齢層は20代から50代まで幅広く、単身者が45％と多いのは個性的なライフスタイルに共感してのことかもしれません。
こうしたメゾネットタイプに、住んでいる方も契約者に複数いるそうで住まいにはいろんなカタチがあるのだと実感しました。ニッチな商品だけに、大量に供給できるものではないですが、丁寧に作りこむことで満足度の高い住居を実現できることを今回の訪問で実感しました。
立地や間取りのスタイルにこだわるのも住まいでは大切な要素。ステレオタイプではない暮らしに目を向けてみてはいかがでしょうか。
