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東日本大震災から10年 今一度確認したい防災への備え

東京防災内のコンテンツ コラム&インタビュー
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2021年3月11日で、東日本大震災発生から10年になります。東日本の広範囲なエリアに被害をもたらした未曽有の大災害。地震に起因した津波災害は、沿岸の多くの街を襲い多くの尊い命が失われました。

筆者は、地震発生時にマンションの9階にいました。発生直後の大きな揺れは、体感としては5mぐらい前後したように感じました。空室だったので物が落ちたりはなかったですが、エレベーターは停止し非常階段で1階に降りて道路に出ると多くの近隣住民の方が立ち竦んでいました。震源地が東北地方と聞いて、被害の大きさを心配しました。

地下鉄は既に不通だったので、歩いて御徒町のオフィスへ。新耐震のRC5階建て3階部分の室内は、本棚から書物が崩れ落ちていて揺れのダメージの大きさを改めて実感しました。固定電話で、関係先に連絡し安否の確認。バスで移動中だった家族とも連絡取れました。夕方から歩いて自宅へ。多くの方が経験されたと思いますが、家に着いたときは安堵したことを覚えています。

翌週、首都圏で大きな液状化被害を受けた新浦安へ。水道管などのインフラのダメージが大きかった一方で、マンションの被害は少なかったです。6月には仙台を訪ね仙台空港や石巻、八乙女地区などの被災地を訪ねました。

2012年1月には、仙台での仕事の後に大規模な津波災害にあった南三陸町へ。夜中に通った街は、灯り一つなく翌朝津波災害の跡だと気づきました。翌朝からの片付けのボランティアには、全国から多くの人々が参加していて、助け合い精神に却って勇気づけられました。

南三陸町では、震災復興に向けて大規模な土地区画整理事業が現在も行われています。しかし、震災前に1万7千人を超えていた人口は、1万2千人台に。もともと人口減だったこともあり、元の姿とはいかないようです。

南三陸町のHPによれば、東日本大震災による死者は、620人(直接死600人 間接死20人)行方不明者は、211人(平成30年2月28日時点)。災害に備え、いのちを守る行動の大切さを感じます。

まずは、命を守る 避難先確認と水を準備 備え過ぎるぐらいが丁度よい

首都直下型の地震は、30年以内に70%の確率で発生するとされています。1923年9月1日、関東地方を大規模な地震が襲いました。死者・行方不明者は約10万5千人とされ、190万人が被災。神奈川や千葉では津波被害もあったようです。

東京都では、首都直下地震等の様々な災害に対する備えが万全となるよう、日常的に活用できる防災ブック「東京防災」を作成。都内の全家庭宛てに、平成27年9月1日より順次配布を行っています。

この内容は、東京都のHPでも確認できます。

東京都防災ホームページ

その中で、今すぐやるべきこととして次のことを挙げています。

1.日常備蓄を始める・・・水や食品、薬など

2.非常用持ち出し袋を用意・・・懐中電灯、ラジオ、電池など

3.大切なものをまとめておく・・・免許証、通帳、通帳印など

4.部屋の安全を確認する・・・避難経路の確認、発火の防止

5.家具の転倒防止・・・金具や転倒防止マットなど

6.避難先を確認・・・避難所・避難場所の確認

7.災害情報サービスに登録・・・災害用伝言版など

8.耐震化をチェック・・・地域の危険度も確認

9.家族会議を開く・・・安否確認の方法、連絡の取り方など

10.防火・防災訓練に参加する

 

筆者は、東日本大震災で被災した管理会社の方からお話を伺ったことがありますが、とにかく水を確保していることが重要とのことでした。水道管が破損しライフラインが寸断され、被災地に水や食料を届ける道路も旧耐震の建物が倒壊し塞ぎます。被災直後には水や食料が一定期間届かなくなることは、認知しましょう。直後に開いていたスーパーで、5時間以上並んでペットボトル2本と僅かな食糧がやっと買えるといった状態だったそうです。その後到着した給水車には、長蛇の列。水を入手するのに5時間程度並ぶこともあったようです。

1日を過ごすのに必要な水は1人3リットル。3人家族なら9リットル、3日分で27リットル、10日分なら3人で90リットルの備えが必要です。ちなみに東日本大震災(仙台市)の水道のほぼ全域の復旧日数は30日、阪神・淡路大震災(神戸市内)は90日です。

3人家族の我が家では、保存水などで50リットル分の水を確保しています。水の確保は、簡単にできるのでまずは準備したいところです。

東急グループが、グループ社員向けに販売する東急ハンズチョイスの防災グッズのイメージ

東急グループが、グループ社員向けに販売する東急ハンズと連携したの防災セットのイメージ

また、持ち出し用の防災リュックを各住戸に配布しているマンションもあります。東急グループでは、防災意識や対応力の向上を図るため東急ハンズと連携し、東急ハンズが考案したオリジナル防災セットをグループ社員向けに販売しています。こうした防災リュックは、通販サイトなどでも売られているので準備しておくことをおすすめします。

また、防災性に優れた住まいを選んでおくことも大切なポイントです。免震構造など地震へ対応したマンションならより安心でしょう。

以前、建築士の方から「建築基準法の基準は、倒れにくい基準であって壊れない基準ではない」と言われたことがあります。東日本大震災では、構造に影響のない壁が破損したマンションもありました。自然災害に対しては、必ずしも「備えあれば憂いなし」とはいきませんが、備え過ぎるぐらいが丁度良いのが防災対策。3月11日をきっかけに見直してみてはいかがでしょうか。

 

【編集後記】

東日本大震災だけでなく、熊本地震や西日本豪雨など近年、各地で自然災害が多々発生しています。しかし、当事者でなければ、他人事のままで教訓をなかなか生かせません。自分事にするための方策として、ボランティアや寄付をすることをおすすめします。

南三陸町でのボランティアは、被災したRC5階建ての建物内の清掃でしたが、床に汚泥が堆積していて災害の恐ろしさを目に見えて実感しました。

また、今回のコロナ禍では、あしなが育英会が感染拡大で募金活動が出来ず困っているとの報道を受けて、初めて募金をしたところ、支援を受けている学生さんからお礼の年賀状をいただきました。わずかな金額の募金でしたが、こちらが勇気づけられました。

コロナ禍も含めて、自然災害は避けることは難しいですが、ダメージを少なくすることが事前の準備で出来るはず。地震保険に入ることや金融資産のストック、住宅ローンを借り過ぎないことも一つの防災対策です。防災を踏まえた住まいの在り方について考えてみては如何でしょうか。

 

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