株式会社リクルート住まいカンパニーは、関東(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に居住している人を対象に実施したWEBアンケート形式による「SUUMO 住みたい街ランキング2021 関東版」を集計し概要を発表しました。
調査対象は、関東圏に住む20歳～49歳の男女。インターネットによるアンケート調査で、実施概要は
スクリーニング調査：2020年12月15日（火） ～ 2021年1月15日 （金） 本調査：2021年1月4日（月）～ 2021年1月15日（金） スクリーニング調査対象数：243,767人 スクリーニング調査回収数：39,385人 本調査有効回答数：7,000人 調査はマクロミルが担当した。
結果と傾向を紹介します。
1位横浜 2位恵比寿 3位吉祥寺と上位は不動 都市近郊エリアが上昇
住みたい街(駅)ランキング＜1位～100位＞（出典：「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」）
1位横浜、2位恵比寿、3位吉祥寺、4位大宮までが前年と同じ。5位に目黒が前年よりもランクアップ。6位品川、7位新宿、8位浦和、9位池袋、10位中目黒と続きます。大きな順位変動もなく、コロナ禍の影響は、上位の街からは感じられません。
一方、11位以降を見ると2018年の最高順位を更新した駅がいくつも出てきます。千葉県では、舞浜、流山おおたかの森、浦安、新浦安が50位以内で最高順位に。神奈川県では、桜木町、辻堂がランクアップ。埼玉県では、さいたま新都心、川口、所沢が上昇。茨城県のつくばも過去3年間の最高順位に。
順位を上げた街の共通点を挙げると、その街である程度の暮らしが完結できること。通勤利便性などの「職」、生活しやすさの「住」、そしてオフタイムに楽しめる「遊」が揃った街がランクアップしている印象です。この傾向は、50位以下の街でも見られます。
新型コロナウイルス影響により住みたい街が変化した人の割合（出典：「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」）
同アンケートの意識調査では、新型コロナウイルス影響により住みたい街が変化した人の割合は、65.7％もの人が変わらないと回答。多くの人が住みたい場所が変わっていません。また、ライフステージ別では子供がいる世帯が「大きく変わった」と答える人が多く、テレワーク実施者の方が「変わった」と答える割合が高くなっています。
ランクアップした街は、生活利便性が高く公園やレジャースポットの豊富な子育てしやすい街が並びます。こうした変化が、街選びの傾向に表れていると考えられます。
順位上昇のトップは、辻堂 高円寺、新浦安が続く
住みたい街(駅)ランキング 順位が上昇した街トップ10（出典：「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」）
なお、順位が上昇した度合いのトップは、辻堂。2位に高円寺、新浦安となっています。辻堂は、辻堂海浜公園などの自然環境が充実しているのに加え、テラスモール湘南などの大型商業モールが駅前にあるなど遊と住が両立できる街。コロナ禍の影響が反映されたのではないでしょうか。
辻堂駅前にあるテラスモール湘南
また、上昇度2位に入った新浦安は、京葉線で東京駅へすぐにアクセスできる割に、自然が豊富。住中心の街づくりだけに駅前などに買い物施設も充実。暮らしやすさに定評があります。
また、9位に入った川口は、駅周辺がぺデストリアンデッキで結ばれ商業施設や図書館もあり暮らしが便利。上昇するのも納得感があります。
川口駅前の景観
とはいえ、コロナ禍をきっかけに今住んでいる街がもっと好きになったという人も多いようです。ステイホーム期間中に、街を歩くと新たな魅力に気づいた人も。こうしたランキングがどんな暮らしがしたいかを考えるきっかけになると良いですね。
関連サイト 「SUUMO住みたい街ランキング2021」
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