東京建物と旭化成不動産レジデンス、UR リンケージは、「Brillia City 石神井公園 ATLAS」(練馬区上石神井三丁目、総戸数844戸/販売総戸数543戸、2023 年10 月引渡予定)について、第1期1次・2次の計 175 戸の販売を行い、160 戸の住戸に登録申込が入ったことを発表しました。今回の総登録申込数は、216件となっており最高倍率は4倍となりました。
同物件は、都内最大級の大型団地であった旧石神井公園団地(1967 年竣工、敷地面積 42,365 ㎡、総戸数490戸、鉄筋コンクリート造地上5 階建、全9棟)の建替え事業により誕生する大規模マンションです。
参考記事:石神井公園団地建替え計画「ブリリアシティ石神井公園アトラス」
2021年9月に物件ホームページを開設し、2022年1月15日にモデルルームをオープン。2022年4月末日までに問い合わせを 2,700 件超集め、モデルルーム来場者数が延べ 1,300 件を超えるなど、注目を集めていました。筆者も3月にモデルルームを見学しましたが、大規模建て替えプロジェクトならではの魅力が豊富に。販売結果とモデルルームを紹介します。
【「Brillia City 石神井公園 ATLAS」概要】
所 在 地:東京都練馬区上石神井三丁目127 番1(地番)
交 通:西武新宿線「上石神井」駅徒歩12 分~16 分、
西武池袋線「石神井公園」駅徒歩20 分~25 分
総 戸 数:844 戸(販売総戸数543 戸)
構 造・規 模:鉄筋コンクリート造地上8 階建(全8 棟、一部7 階建)
敷 地 面 積 :約37,720 ㎡
間 取 り :1LDK ~ 4LDK
専 有 面 積 :42.47 ㎡~100.48 ㎡
延 床 面 積 :約68,342 ㎡
建物完成時期:2023 年6 月下旬(予定)
入居開始時期:2023 年10 月中旬(予定)
設 計 施 工 :長谷工コーポレーション
管 理:株式会社東京建物アメニティサポート
【 第1 期1 次・第1 期2 次販売概要 】
販 売 戸 数 :第1 期1 次 160 戸(優先販売住戸5 戸含む)、第1 期2 次 15 戸
販売スケジュール:事前案内会開始 1 月15 日
第1 期モデルルームオープン2 月13 日
(第1 期1 次)登録期間 4 月9 日~4 月17 日、抽選日 4 月18 日
(第1 期2 次)登録期間 4 月22 日~5 月1 日、抽選日 5 月2 日
販 売 価 格 :4,598 万円~8,498 万円(第1 期1 次・2 次)、最多価格帯5,700 万円台
専 有 面 積 :57.41 ㎡~100.47 ㎡(第1 期1 次・2 次)
最高倍率4倍で160戸に216件の登録申込 30代が約55%を占める
第1期1次・2次の登録申込総数は、216 件(第1 期1 次・2 次合計)。175戸に対する平均倍率は、1.23 倍となり最高倍率は4倍でした。総来場件数が、1300件ということなので来場からの申込率も16%以上とかなり高くなっています。
また、登録申込者の約55%が30代で世帯人数3人が約43%、4人が15%と子供のいる家庭が多いのが特徴。将来子供を考えている2人家族のプレファミリー層も。また、50歳以上の方も22%いてファミリーからシニアまで幅広い層から支持を得ています。
また、会社員が約80%と圧倒的に多く、練馬区と周辺区で48%。東京都外からの申込が約16%と広域に住む方からも注目されています。
●登録申込者の概要
年 齢:30 歳代(全体の約55%)、40 歳代(同 18%)、50 歳以上(同 22%)
世 帯 人 数 :3 人(全体の約43%)、2 人(同35%)、4 人(同15%)
職 業:会社員(全体の約80%)、公務員(同 6%)、会社経営など(同 4%)
居 住 地:練馬区(全体の約34%)、周辺区(同14%)、その他都内(同36%)、都外(同 16%)
石神井公園や石神井川など自然豊かな環境と全戸南方位を評価
「Brillia City 石神井公園 ATLAS」の評価が高い特長として以下の5項目が挙げられます。
(1)石神井公園や石神井川などの豊かな自然に恵まれた環境・・・土地面積22 万㎡を超える広大な「都立石神井公園」や桜並木で知られる「石神井川」、桜の名所でもある「区立さくらの辻公園」が至近にあり、豊かな自然を享受できる住環境。
(2)全戸南方位向きによる日照の良さと豊富な間取りプラン・・・敷地の特性を生かして、全戸南方位の配棟計画を採用しました。各棟の間隔を充分に確保した上で、そのスペースに駐車場や豊富な植栽をレイアウトし、豊かな自然に抱かれた、明るく開放的な暮らしを実現。子育て層やDINKS 層、リタイヤ層やシングル層など、多様な生活様式に対応できる118 タイプの間取りが用意されています。
(3)西武新宿線「上石神井」駅、西武池袋線「石神井公園」駅の2 駅利用可能・・・「上石神井」駅まで徒歩12 分のほか、「石神井公園」駅まで徒歩圏と2 駅利用可能な立地。また、最寄りの「JA 東京あおば」バス停から「石神井公園」駅までのバス便に加え、JR 中央線「荻窪」駅までのバス便も豊富。
(4)生活利便施設や有名私学等の各種教育関連施設が近接・・・本物件から徒歩10 分圏には、大型スーパー、薬局、商店街などの日常品が揃う店舗のほか、図書館、文
化館、各種スポーツ施設、クリニックなどが整っています。また、私学等の各種教育施設が近接するなど、教育環境も充実。
(5)大規模マンションならではの多彩な共用施設・・・大規模マンションならではの多彩な共用施設を用意しており、居住者の健康と安全・安心、活発なコミュニケーションの醸成をサポート。壁面にクライミングウォールを設けた「キッズルーム」、リモートワークや読書、勉強に利用できる「スタディルーム」、誕生日会やお祝い事などに利用できる「パーティールーム」、和・洋2 つのテイストで用意した「ゲストルーム」、歩車分離設計と全台平置き駐車場。さらに駐車場出入口にはシャッターゲートを設置、敷地内に買い物に便利な「ミニスーパー」を開業予定。
全戸南方向に向いたゆとリある配棟計画 住み心地に十分配慮
「Brillia City 石神井公園 ATLAS」のモデルルームを見学して感じたのは、ゆったりしたランドスケープで、配棟計画にゆとりがあり通風採光にどの住戸も十分配慮されていること。全戸南方位に向いているのはもちろんのこと、棟と棟の間の間隔も十分確保されているので、どの部屋も日当たりが良好です。
その理由は、敷地の容積率を消化していないから。板状の大規模マンションで経済性を考えると、容積率をフルに活用するためロの字配棟など採光面で難のあるプランが生まれがちです。「Brillia City 石神井公園 ATLAS」では、元の住民の意見も反映し居住性に十分配慮したプランニングが施されています。
これは、かつて筆者が見学した桜上水団地の建替えプロジェクト「桜上水ガーデンズ」でも行われていたこと。完成後は、美しい景観に驚かされました。
参考記事 再生プロジェクト 桜上水ガーデンズを見学(オールアバウト)
また、桜上水ガーデンズと同様に、敷地周囲をゲートで囲んでおりセキュリティラインがしっかりしていることも魅力に感じました。駐車場はすべて平置き駐車場のため、窓からの景色もより開けたものになっています。
第一期の最高倍率が4倍というのは、見方によっては住戸条件が大きく変わらないため上手く人気が分散していると考えられるのではないでしょうか。
なお、共用施設や店舗は、中央にある5号棟にほぼ集約されています。こうした空間をベースに入居者同士の交流が生まれやすそうな点も、「Brillia City 石神井公園 ATLAS」の魅力だと思います。他地域からの申込が一定数あるのも、安心して利用できる共用施設があることで、心理的なハードルが下げられているからではないでしょうか。
見学したモデルルームは、可動間仕切りのあるフレキシブルなつくり。これなら、家族が増えるなどライフステージが変化しても十分暮らしやすいでしょう。
現地は、自然に囲まれた落ち着いた住環境。都心アクセスもスムーズな場所で、これだけのスケールとなると早々出会えないでしょう。なお、「Brillia City 石神井公園 ATLAS」では、地域の人から街の暮らしの情報を集め提供しています。また、物件モデルルームでは、契約者と地域の方との早期コミュニティ形成を図るため、地域交流拠点「Shakuji-ii BASE(シャクジイイベース)」を併設。こうした取り組みも支持を集めている要因かもしれません。
「Shakuji-ii BASE」について・・・「シャクジイイベース」は、非営利型株式会社Polarisが運営する、様々な地域情報に触れられる情報ステーションとして、誰もが気軽に立ち寄り利用できるフリースペース。かつて「石神井公園団地」に住んでいた方々、石神井への引っ越しを考えている方、近隣に暮らしている方などが、相互に交流できる拠点としてオープン。「シャクジイイベース」のコミュニティスタッフが企画するコンテンツや各種イベントなどを通して、利用者が繋がっていく活動を推進します。