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「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」を探訪

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」の外観(2022年12月筆者撮影) マンション探訪記
「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」の外観(2022年12月筆者撮影)

東急不動産が開発し、東急リゾーツ&ステイツが運営する会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」、「東急ハーヴェストクラブ VIALA鬼怒川渓翠が2022年12月に開業した。「VIALA」シリーズとしては、第6弾のプロジェクトで自社開発の施設としては、4年ぶりの開業だ。

都心から約2時間のアクセス。駅徒歩3分、鬼怒川渓谷の自然を間近に愉しむ

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のラウンジ

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のラウンジ

都心から約2時間でアクセス可能な鬼怒川・日光エリアに位置。1992年に開業し今年30周年を迎えた「東急ハーヴェストクラブ鬼怒川」の隣地でのプロジェクト。「東武ワールドスクウェア」駅徒歩3分とアクセスが良く、駅前でありながら雄大な鬼怒川渓谷の自然を間近に感じられる好立地だ。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」からの景色

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」からの景色

全客室に温泉露天風呂が完備されており、ガスを使用せず薪火の力で地元生産者から届いた食材を調理するレストラン「炅(けい)」、レストランオリジナルのスイーツや発酵食品、地域の魅力的なプロダクトに出会えるSHOP「会(かい)」などの特徴的な施設を用意。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」から晩秋の鬼怒川を望む

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」から晩秋の鬼怒川を望む

屋外でのWi-Fi環境の整備やモニター付きのテレワークブースを完備しワーケーションにも対応する。また、100%再生可能エネルギーの電力を使用予定だ。

ゲストルームは、57~152平米のゆとり空間 すべての部屋に露天風呂を用意

ゲストルームは57~152平米のゆとりのある空間。すべての部屋に自家源泉の温泉を引いた露天風呂が用意されている。渓谷の自然を間近に感じながらゆったり湯に浸かることができる。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプのリビング

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプのリビング

最上階のシグネチャースイートタイプ(メゾネット・152平米)は6人まで利用可能。2層吹き抜けの開放感あるリビング、上階には温泉露天風呂を備えたウッドテラスを設けるなどペントハウスの醍醐味を満喫できるような設計だ。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプの露天風呂

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプの露天風呂

また、コンサバトリータイプの客室は、窓際に天井までのガラスウォールを設え、サンルームのような心地よい空間を実現。引き戸を閉めれば独立空間になり、ワーケーションにも使いやすい。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」の個室からの景色

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」の個室からの景色

実際に建物を見学して驚いたのは、各部屋からの景色を計算した細やかなプランニング。前面に鬼怒川渓谷の変化に富んだ風景が広がっていて全58邸それぞれがその眺めを最大限楽しめる演出が見られる。当日は、あいにくの曇天だったが晩秋の雰囲気を楽しむことができた。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプの浴室

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のシグネーチャースイートタイプの浴室

募集状況も堅調だが、実際に建物を見ればこの空間を何度も利用したくなるのも頷ける。共用の大浴場やサウナなども充実しており、普通のリゾートホテルでは味わえないような時間が過ごせるだろう。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のサウナ

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のサウナ

ゆらめく薪火の力で地元生産者から届いた食材を調理するレストラン「炅」

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」の内観

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」の内観

“食の驚きと新しい体験”を提供するレストラン「炅」。薪窯で香ばしく焼き上げて旨味を閉じ込める薪木の火をはじめ、遠赤外線効果でじっくりと煮込む炭火、高温の炎で香りをまとわせる藁の火など、さまざまな炎の力で食材の美味しさを最大限に引き出した料理を提供する。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」では、地元の食材を使った料理も

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」では、地元の食材を使った料理も

また、「地域や社会へのつながり」をコンセプトに、実際に生産者を訪ね地域性を表現するローカル食材を積極的に使用。食材は、地元のとちぎ和牛やいちごに加え、地域のたまり漬けや味噌などの発酵食品、三陸でとれた魚介類などを用いて独自の世界観を提案する。調理に用いる薪木は、栃木県や隣県の森を間引く際に出る間伐材を使用、薪を使用した分の植樹寄付活動を行うなど、サステナブルな活動も行なう。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のレストラン「炅」

地域・食をテーマにしたSHOP「会」では、レストランで使用している食器や食材などを販売する。しております。東照宮の御神木や鹿沼組子、日光杉を使った工芸品、益子焼のテーブルウェア、栃木レザーなどの商品やさまざまな発酵食品など地産の品々が並ぶ。

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のSHOP「会」

「東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠」のSHOP「会」

近年の会員権市場は、問い合わせ件数の増加や、需要の増加による仲介取引金額の上昇傾向がみられる施設もあるようだ。「会員制」ならではの施設への安心感や、「別荘を持つ歓びとホテルで過ごす快適さ」を併せ持つ施設がコロナ禍で注目を集める「セカンドハウス」「週末移住」などと相性が良いことが要因のようだ。

筆者は、取材の際に隣接の東急ハーヴェストクラブ鬼怒川に泊まったが、会員制のリゾートホテルらしく、夕食時のレストランは大人の利用者が中心で落ち着いた雰囲気だった。購入層の年収は、2000万円を超えている経営者などが多いようだが、長寿社会で富裕層が増える日本においてこうしたニーズは、今後も拡大するのではなかろうか。

 

所在地 栃木県日光市鬼怒川温泉大原字中妻334番1、3
交通 東武鬼怒川線「東武ワールドスクウェア」駅より徒歩3分、今市I.Cより車約21分(約12km)
総客室数 58室(内10室は一般販売用客室)
建物構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上6階地下1階建
敷地面積 12,718.96平米(3,847.48坪)
延床面積 9,900.12平米(2,994.78坪)
客室面積 57平米~152平米
着工 2021年3月1日
竣工 2022年9月30日
開業 2022年12月9日
付帯施設  ラウンジ、ショップ、レストラン、大浴場、駐車場等
設計監理 株式会社東急設計コンサルタント
施工 三井住友建設株式会社

「東急ハーヴェストクラブ」について

東急不動産が展開する会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」は、1988年「別荘を持つ歓びとホテルで過ごす快適さ」のコンセプトのもと蓼科に第1号施設が誕生。30年以上にわたって運営され現在では約26,000人の会員がいる。

1室を12口(10口)に限定した少数オーナー制。
年間30枚(36枚)の宿泊利用券を発行(1泊1室につき1枚)。
利用料金は1泊1名5,390円(税込/13歳以上)、3,960円(税込/4~12歳)。※一部施設は4,620円(税込・13歳以上)、3,520円(税込・4~12歳)
VIALA施設(1泊1室14,740円~40,590円)、京都東山(1泊1室9,680円~24,310円)
※客室タイプ別ルームチャージ制 無記名式のため、会員本人のご署名がある宿泊利用券を持つ人は誰でも会員料金で利用可。

東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠(2023年3月2日時点)
開業1次会員募集
募集価額:1,589万円(内訳:土地建物等代金:973万円/入会金:506万円/会員資格保証金:50万円/営繕充当金:60万円)/税込
募集口数:50口 ※募集口数に達し次第、締切となります