三井不動産レジデンシャルおよび、三井不動産が参加組合員として参画し、東京都中野区中野四丁目で推進している「囲町東地区第一種市街地再開発事業」について、事業主である囲町東地区市街地再開発組合による決議により、街区名称を「パークシティ中野」となることが決まりました。
同プロジェクトは、JR 中央線・総武線、東京メトロ東西線「中野」駅前において計画されている数多くの再開発事業の中でも、「中野」駅前開発の先駆けとなる約 2.0ha の大規模複合再開発事業。2022 年 9 月 1 日に着工し、2025年 12 月に竣工する予定。中野区からは、中野駅から囲町地区まで結ぶペデストリアンデッキを含む都市計画変更素案が発表されている。パークシティ中野では、住宅、オフィス、商業施設等を整備し、ペデストリアンデッキに接続することが予定されています。
住宅・オフィス・商業施設の約 2.0ha ミクストユースプロジェクト
プロジェクトの特長として、 開発コンセプト「緑があふれ都市と自然とが融合した街づくり」を体現したデザイン。 脱炭素社会の実現に向けた各種取り組みと環境認証を取得など環境にやさしい街づくりが進められます。
なお、再開発事業において「パークシティ」ブランドを冠するのは、「パークシティ大崎」、「パークシティ武蔵小山」に次ぐ3例目となる。A 敷地内のオフィス・商業棟については、「中野 M-SQUARE」と名付けられています。
光井純氏も参画 「緑があふれ都市と自然とが融合した街づくり」を体現
開発コンセプト「緑があふれ都市と自然とが融合した街づくり」に基づき、人々の交流や人の賑わいの創出、緑の空間づくり等を推進が図られます。設計・総合監修として「株式会社佐藤総合計画」が担当。ランドスケープおよび外装デザインにおいては、「HARUMI FLAG」や「パークシティ大崎 ザ タワー」、「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」等のデザインを手掛ける「光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所株式会社」が担当。路地空間や約 1,000 ㎡のおみこし広場、2,000 ㎡超の緑地空間を持つ「都市と自然を融合」した計画となる予定です。
建築デザインにおいても、中野駅前に相応しいランドマーク性のある外観デザインとし、低層部には、歩行者向けの空地やデッキを設けることで、賑わいと回遊性を創出する丘を想起させるデザインを、高層部は、空と雲の移ろいを想起させるデザインになります。
オフィス・商業棟屋上には、太陽光発電パネルを設置し、住宅棟外壁には太陽光発電シートを設置。オフィスビルへの再生可能エネルギーの受電等を採用する予定。また、環境認証においては、住宅棟は「ZEH-M Oriented」の取得を、オフィス・商業棟は「ZEB Ready」等の取得を予定しています。
◆事業概要
事業名 囲町東地区第一種市街地再開発事業
事業者 囲町東地区市街地再開発組合
所在地 東京都中野区中野四丁目地内
交通 JR 中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅 徒歩 4 分
建築物の敷地面積 A 敷地:10,059.00 ㎡(住宅棟、オフィス・商業棟)B 敷地:3,170.00 ㎡(住宅棟)
建築物の延床面積 A 敷地:約 91,265.11 ㎡ B 敷地:約 29,286.25 ㎡
建築物の主要用途 住宅、オフィス、商業施設 他
構造規模 <A 敷地> 住宅棟:鉄筋コンクリート造 地下 2 階地上 25 階建 オフィス・商業棟:鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造 地下 2 階地上 12 階建(店舗 1~3 階建)
<B 敷地> 住宅棟:鉄筋コンクリート造 地下 1 階地上 20 階建
住宅戸数(予定) 807 戸(A 敷地:545 戸、B 敷地:262 戸)
スケジュール 2022 年 9 月:着工
2025 年 12 月:住宅棟(A 敷地・B 敷地)竣工(予定)
2026 年 1 月:オフィス開業(予定)
2026 年春:商業施設開業(予定)
設計・総合監修 株式会社佐藤総合計画
施工 東急建設株式会社
建物・ランドスケープデザイン 光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所株式会社
参加組合員 三井不動産レジデンシャル株式会社、三井不動産株式会社
現地を訪ねた印象は、東西にワイドな敷地形状でもあり日当たり良好で開放的。ペデストリアンデッキで結ばれる(予定)アクセス性の高い場所で、快適な暮らしが実現できそうです。また、中野駅周辺では、他にも都市再生の計画が進められています。これからの10年で大きく街が発展することが期待できます。
中野駅周辺の再開発が凄い 中野区役所新庁舎整備 サンプラザも建替え
中野駅を出ると、既成市街地とは思えないほど、駅周辺で工事が進められています。南口では、中野二丁目地区第一種市街地再開発事業が進行中。業務棟と住宅棟、広場を整備。住友不動産が参加組合員として参画。2023年中に建物は竣工する予定です。
中野駅上では、中野駅西側南北通路および橋上駅舎・駅ビルの建設が進行中です。東日本旅客鉄道株式会社及び東京地下鉄株式会社と協定を締結し、駅や駅周辺における利便性・快適性の向上、賑わいの創出等を図っています。
2021年には、「人工地盤杭打設」、「人工地盤鉄骨架設」、「スラブコンクリート打設」などの工事に着手。開業は、2026年12月予定で、中野駅周辺の回遊性や利便性が大きく高まりそうです。
また、中野駅北口では、中野区役所の新庁舎の建設が進められています。地下2階、地上11階の建物で、敷地面積 8,557.38㎡、建築面積 3,855.81㎡、延床面積 47,286.65㎡。工期は、2020年3月24日~2024年2月29日の予定です。
建物は、中野区の顔となる庁舎にふさわしく、洗練されたスタイリッシュのデザイン。竣工すれば、街のイメージも大きく変わりそうです。
中野駅に最もインパクトを与えそうなのが、2023年で営業を終了する中野サンプラザの建替え計画。広大な跡地には、大ホールとともにオフィスや住宅、商業施設などが整備される予定。文化の発信地としての役割に加え産業や都心居住を叶える街へと進化します。
パークシティ中野では、こうした中野駅周辺の再開発のさきがけともいえるプロジェクト。資産としての将来性も感じます。分譲住宅の概要発表は、これからになりますが注目を集めることでしょう。公式なアナウンスを待ちたいと思います。