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渋谷で暮らす155邸「ブランズ渋谷桜丘」が「Shibuya Sakura Stage」に誕生

ブランズ渋谷桜丘の建物 マンション探訪記
ブランズ渋谷桜丘の建物

2023年12月5日追記(ブランズ渋谷桜丘の入る「SAKURA TOWER」の写真をアップしました。)

Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)の「SAKURA TOWER」の外観

Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)の「SAKURA TOWER」の外観

 

「ブランズ渋谷桜丘」のエントランスアプローチ

「ブランズ渋谷桜丘」のエントランスアプローチ

 

SHIBUYA TOWERから見た「ブランズ渋谷桜丘」の外観

SHIBUYA TOWERから見た「ブランズ渋谷桜丘」の外観

 

(以下 2023年3月掲載文)

東急不動産株式会社は、参加組合員として参画し、渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(理事⾧:岸上 家幸)が推進する「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」において、渋谷の新たなランドマークとなる新施設名が「Shibuya Sakura Stage」となることを発表した。同施設は 2023 年 11 月 30 日に竣工・以降順次開業する予定。店舗等がおおむね開業する 2024 年夏には、まちびらきのイベントも計画されている。

Sibuya Sakura Stage の地区平面図

Sibuya Sakura Stage の地区平面図

同再開発事業は、100 年に一度とも言われる再開発において、渋谷駅中心地区の都市基盤整備を完成させる重要なプロジェクト。「Shibuya Sakura Stage」という施設名称には、これから生まれ変わる桜丘のまちが、桜を愛して皆で楽しむ日本人の心を大事にしたいという想いと、さまざまな個性が集う渋谷で、働く人・遊ぶ人・住む人、すべての人が主役となり、自らのものがたりを発見・発信する舞台でありたいという想いを込めた。

Sibuya Sakura Stage の完成予想模型

Sibuya Sakura Stage の完成予想模型

「働・遊・住」を兼ね備えた大規模複合施設で、様々な規模の企業がフレキシブルに入居することが可能なオフィスや、最先端のトレンドやカルチャーを創出・情報発信する商業施設に加え、渋谷駅中心地区で唯一、住宅を整備する。また、外国人ビジネスパーソン等に対応したサービスアパートメント、子育て支援施設、国際医療施設や、新たなビジネスの創出の場となる起業支援施設を導入する。

建設中の Sibuya Sakura Stage プロジェクト断面図

建設中の Sibuya Sakura Stage プロジェクト断面図

さらに、駅や周辺地区を結ぶ多層の歩行者ネットワークを整備することで、周辺地区とのつながりの回復やグローバルに対応した機能・仕組みの充実により多様な層に受け入れられる街に。緑あふれる広場の整備やまちとしての継続的なイベント実施などを通じぎわいも創出する。

「Shibuya Sakura Stage」開業に伴い渋谷の街の回遊性が向上

再開発事業の計画地は、国道 246 号や JR 線により、東西方向、南北方向ともに分断されており、渋谷のまちの特徴である谷地形の谷底から坂上に跨ぐ地形の高低差が大きい地区であるため、駅と周辺地区をつなぐ歩行者ネットワークが脆弱だった。 JR 線の駅舎の整備に協力し、JR 渋谷駅の新改札口からのアプローチとなる(仮称)北自由通路や国道 246 号を横断する渋谷駅西口歩道橋デッキなど、東西方向、南北方向の回遊動線の構築により、周辺地区とのつながりを回復。大規模ターミナル駅に相応しい交通結節機能の強化、歩行者の利便性・安全性の向上を図る。

建設中の Sibuya Sakura Stage

建設中の Sibuya Sakura Stage

また、都市計画道路(補助線街路第 18 号線)横断のための歩行者デッキの整備に加え、周辺地区と連携した縦軸動線「アーバン・コア」を整備し、駅とまち、地下と地上を結びつける歩行者動線の要となる。駅・周辺地区との回遊動線を構築し、多層の歩行者ネットワークを整備することで、駅周辺全体の回遊性の向上を図り、代官山や恵比寿といった後背地への接続もスムーズになる。

建設中の Sibuya Sakura Stage (2023年2月撮影)

建設中の Sibuya Sakura Stage (2023年2月撮影)

施設名称に合わせて、A 街区の名称を「SHIBUYA サイド」、B 街区の名称を「SAKURA サイド」に決定。「SHIBUYA サイド」に建設中の A1 棟は「SHIBUYA タワー」、A2 棟は「セントラルビル」、「SAKURAサイド」に建設中の B 棟は「SAKURA タワー」、そして B 先端棟は「SAKURA テラス」と名付た。施設内には、様々な都市機能が各所に配置されている。

Sibuya Sakura Stage 上階から見た都心の風景(代々木方面)

Sibuya Sakura Stage 上階から見た都心の風景(代々木方面)

快適で開放感のある大規模オフィスは、駅隣接で基準階面積約 2,780 ㎡(約 840 坪)の SHIBUYA タワーをはじめ、セントラルビル、SAKURA タワーと、3 つのオフィス棟で構成。それぞれ基準階面積が異なるため、大規模な企業からスタートアップ企業まで、様々な規模の企業がフレキシブルに入居することが可能となる。

ibuya Sakura Stage 上階から見た渋谷スクランブルスクエア

ibuya Sakura Stage 上階から見た渋谷スクランブルスクエア

最先端のトレンドやカルチャーを創出・情報発信を担う商業施設は約 15,200 ㎡の店舗面積を有し、多種多様なテナントが出店。情報発信の拠点となる「イベントスペース」と「デジタルサイネージ」、様々なコミュニティが生まれる「にぎわい STAGE」や、安らぎを感じられる緑豊かな「はぐくみ STAGE」など、それぞれの目的に合ったスペースを整備する。

Sibuya Sakura Stage  のにぎわいSTAGE 完成予想CG

Sibuya Sakura Stage  のにぎわいSTAGE 完成予想CG

「ハイアット ハウス 東京 渋谷」は中⾧期滞在者や外国人ビジネスパーソンなどの多様なニーズに合わせて、快適な滞在を提供。126 室の客室にはキッチンや洗濯乾燥機を完備し、ロビーエリアのラウンジ&バーでは滞在者同士の交流や新たなコミュニケーションの場を創出する。

Sibuya Sakura Stage に誕生する「CTIS Kindergarten, Shibuya」 の教室 完成予想CG

Sibuya Sakura Stage に誕生する「CTIS Kindergarten, Shibuya」 の教室 完成予想CG

子育て支援施設である「CTIS Kindergarten, Shibuya」は、オフィスワーカーのほか、中⾧期滞在のビジネス層や周辺居住者に向けた、2~5 歳の未就学児を抱える世代の子育てを支援する施設。東京都港区南麻布でインターナショナルスクールを運営する株式会社 CTIS が運営を行い、高校卒業までの一貫教育において学びの根幹となる幼稚部(認可外保育施設)のサービスを提供。日本語、英語、中国語などに対応し、最大 124 人の生徒の受け入れを想定している。

Sibuya Sakura Stage  SHIBUYAタワーのオフィスロビー完成予想CG

Sibuya Sakura Stage  SHIBUYAタワーのオフィスロビー完成予想CG

トップフロア(38 階)には、スタートアップ企業等の発表会等を開催できるバンケットルームや商談に最適なプライベートルームといった上質なカンファレンス空間に「食」のおもてなしを加えた起業支援施設を整備。7 階にはワークスペースや各種手続きの支援を行う会員制シェアオフィス「Business-Airport」が入居予定。

Sibuya Sakura Stage 上階から見た都心の風景

Sibuya Sakura Stage 上階から見た都心の風景

外国人も含めたビジネスパーソンの健康を支えるため、プログラム医療機器等の先端医療技術を活用した健康管理スペースと、多言語対応可能な診療クリニックを併設した国際医療施設も整備される。周辺エリアで勤務する幅広い年代のビジネスパーソン一人ひとりが「個別化」された健康状態を把握し、「未病ケア・予防」に向けた個人の主体的な健康管理を行うことで、個人が従事する企業の「健康経営」も支援する。

また、まちのにぎわいを創出する空間演出も特徴の一つ。リアルとヴァーチャル を横断する総合的なクリエイティブ力をベースに、豊かな世界観と体験をつくるデザインコレクティブであるFLOWPLATEAUX「フロウプラトウ」を空間演出プランナーとして起用。人流や気象データなどを活用した演出によって 365 日異なる空間を創出する。

渋谷駅中心地区で唯一の住宅分譲 全155邸の「ブランズ渋谷桜丘」

Sibuya Sakura Stage に誕生する「ブランズ渋谷桜丘」の16階エントランスホール 完成予想CG

Sibuya Sakura Stage に誕生する「ブランズ渋谷桜丘」の16階エントランスホール 完成予想CG

渋谷駅隣接という抜群のロケーションに、「ブランズ渋谷桜丘」155 邸が誕生する。丘の上に真っすぐ伸びる”大樹”をデザインコンセプトに、有機的なラインが印象的なエントランスホールを用意。屋上部分には太陽光パネルを設置し、発電した電力を日中の共用部電灯分の電力の一部として利用する等、持続可能な環境貢献実現を取り入れた「環境先進マンション」になっている。なお、全体の基本設計は、日建設計が行い住宅部分の基本設計・実施設計は、株式会社日建ハウジングシステムが行っている。

なお、総戸数は155戸だが地権者住戸もあり一般分譲される可能性がある住戸は50戸程度の模様。早々出会えない希少立地だけに、価格は坪単価1,000万円を下回ることはないだろうが、分譲戸数が限られておりお金があっても買えないプロジェクトになりそうだ。

再開発の準備組合が設立されたのが、2008年。約120名もの地権者がいてほぼ毎週、延べ640回程度の会合があって実現した大規模再開発プロジェクト。その希少な、分譲住戸となれば人気になるのは必至だろう。販売スケジュールは、未定とのことで今後のアナウンスを待ちたい。

建設中の Sibuya Sakura Stage 近景(2023年2月撮影)

建設中の Sibuya Sakura Stage 近景(2023年2月撮影)

 

「Shibuya Sakura Stage」施設概要
事業名称 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業
施行者 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合
所在地 東京都渋谷区桜丘町 123 番ほか(地番)
施行面積 約 2.6ha
竣工 2023 年 11 月 30 日(予定)

SHIBUYA サイド (A 街区)事務所、店舗、駐車場等 地上 39 階(SHIBUYA タワー)
地上 17 階(セントラルビル)地下 4 階 延床面積 約 184,700 ㎡

SAKURA サイド (B 街区)住宅、事務所、店舗、サービスアパートメント、駐車場等 地上 30 階、地下 1 階(SAKURA タワー) 延床面積 約 69,100 ㎡

日本基督教団 中渋谷教会 (C 街区)教会等 地上 4 階 延床面積 約 820 ㎡