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大阪府最大規模 シニアの為のサービスレジデンス 第 3 弾 「パークウェルステイト千里中央」開業 豪華施設が満載の内部をレポート

「パークウェルステイト千里中央」の外観 マンション探訪記
「パークウェルステイト千里中央」の外観

三井不動産レジデンシャル株式会社は、大阪豊中市において、大阪府最大規模となるシニアレジデンス「パークウェルステイト千里中央」を 3 月 27 日に開業した。三井不動産レジデンシャルウェルネス株式会社が運営し、ライフサポートサービスなど、入居者のホスピタリティサービスを提供する。( ※大阪府最大規模とは、高齢者向け住宅(サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム)における住戸数を調査、比較し、表現したもの。(2023 年 3 月時点、三井不動産レジデンシャル調べ)

パークウェルステイトは、人生 100 年時代における、自立した元気な高齢者の方々が新たなライフステージを活き活きと過ごすための「シニアのためのサービスレジデンス」。2019 年 6 月開業の「パークウェルステイト浜田山」(70 戸)、2021 年 11 月開業の「パークウェルステイト鴨川」(473 室)に続く、第 3 号物件で、関西圏では初の展開となる。

最適な住環境と利便性が享受できる大阪府最大規模のシニアレジデンス

「パークウェルステイト千里中央」のラウンジ(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のラウンジ(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」は、北大阪急行線「千里中央」駅まで専用のシャトルバスで約 10 分、「千里中央」駅から大阪の中心地「梅田」駅までは電車で 19 分といった利便性の高い場所に立地。ホスピタリティの高いコンシェルジュサービスを用意している。さらに、フロントでの各種取次・紹介に加え入居者専用シャトルバスを、北大阪急行線「千里中央」駅へ 1 時間に 1 本以上運行する等、各種ライフサポートサービスが用意されており、入居者の快適な生活をサポートする。

大阪府最大規模となる総居室数 548 室のシニアレジデンスとして、一般居室(470 室)は46.69 ㎡(1LDK)~78.95 ㎡(2LDK)の全 7 タイプ、介護専用フロアの介護居室(78 室)が用意されている。

「パークウェルステイト千里中央」のエントランスホール(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のエントランスホール(筆者撮影)

全 548 室という規模感に相応しいエントランスホールなど、建物の顔となる部分は広い空間と高い天井高とし、贅沢な設えを施したラグジュアリーな空間。株式会社グリーンハウスが運営するダイニングやバーカウンターは、食卓を囲んで入居者同士や家族との関係が強くなるような空間を目指し、贅沢な時を育みつつ予約不要で自由に食事を楽しむことができる。

また、水景や松などの植栽を臨み、風情を感じられる「離れ」や季節ごとに色づく箕面の山々を眺められる「屋上庭園」など憩いの空間を設置。豊かなくらしを提供する。

入居者のコミュニティを育む多彩な共用施設とアクティビティ・イベント

「パークウェルステイト千里中央」のサロン(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のサロン(筆者撮影)

入居者同士のコミュニティを育む多彩な共用施設やアクティビティ・イベントは、「パークウェルステイト千里中央」の特徴だ。大浴場は、露天風呂、ジャグジーに加え、体への負担が少ない「低温サウナ」や数種類のシャワーが時間差で流れ落ちアロマが香る 「エクスペリエンスシャワー」を設置している。

「パークウェルステイト千里中央」のビリヤードルーム(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のビリヤードルーム(筆者撮影)

さらに、約 1,500 冊の書籍を取り揃えたライブラリーや、多目的ホール、フィットネスルーム、ビリヤードルーム、麻雀ルーム、カラオケルーム、シアタールーム、演奏室など、充実した共用施設を用意するなど、贅沢な日常を楽しめる。

「パークウェルステイト千里中央」のライブラリールーム(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のライブラリールーム(筆者撮影)

また、これらの共用施設を活用し、「季節湯」や「子ども食堂」など入居者や地域とのコミュニティを育むイベントの提供のほか、様々なサークル活動やアクティビティの場を提供する。

「パークウェルステイト千里中央」の大浴場(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」の大浴場(筆者撮影)

先進的健康・医療データ管理サービスによる質の高い医療・介護サービス

「パークウェルステイト千里中央」内では、社会医療法人純幸会関西メディカル病院との医療連携の他、医療法人ミナテラスによる「かすがいクリニック豊中緑丘テラス」およびファルメディコ株式会社による「ハザマ薬局パーク緑丘店」を本物件内に開設。日々の健康管理から緊急時まで安心して利用できる医療体制を整えている。

「パークウェルステイト千里中央」の入居者専用タブレット(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」の入居者専用タブレット(筆者撮影)

また、一連の医療サービスが建物内でスムーズに完結できる環境も整備。居室内に設置されたご入居者専用のタブレットから、一定時間帯の診療予約が可能。待ち時間を短縮することに加え、併設クリニックと薬局が電子的に処方箋を連携することにより、受診、服薬指導、薬の受け取りまでもスムーズに行うことができ、入居者の利便性を向上する。

「パークウェルステイト千里中央」の介護専用フロアの居室のトイレ(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」の介護専用フロアの居室のトイレ(筆者撮影)

さらに、将来介護ニーズが生じたときに備え、本物件内に介護専用フロアを用意。株式会社アクティブライフのケアスタッフが 24 時間常駐し見守り・生活支援サービスを提供するとともに、外部の訪問介護サービスと組み合わせることで、きめ細やかな介護サービスを提供する。

また、本物件内のウェルネスリビングでは、日常生活に不安を抱える一般居室の入居者も、食事など日常生活の一部について、介助を受けることが可能だ。

「パークウェルステイト千里中央」のウェルネスリビング(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のウェルネスリビング(筆者撮影)

さらに健康サポートとして、建物内のフィットネスルームを利用し、株式会社 COSPA ウエルネスの 40 年間にわたるフィットネス事業で培ってきたエイジングケアサポートプログラムおよび、株式会社 COSPA ウエルネスが、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究により開発した、脳・活性化プログラム「i トレ」を導入。健康増進から機能保持・改善プログラムまで、フィジカル面の健康寿命延伸サポートサービスを提供する。

先進的な健康・医療データ管理サービス導入も注目ポイント。安心の医療サービスと先進の健康寿命延伸サポートの提供を目指し、株式会社三井住友銀行が運営する医療版情報銀行アプリを導入(大阪大学医学部附属病院監修)。健康・医療データ管理サービスおよび予防医療から先進医療、薬・介護まで連携した新たな地域医療サービスを提供する。

「パークウェルステイト千里中央」には、2021 年 7 月に HP 開設後、約 3,500 件の問い合わせがあるなど注目を集めている。申込者の居住地は、北摂エリアを中心に大阪市や兵庫県など広範囲。年齢は 70 代を中心に、60 代から 90 代まで幅広い層から支持があり、約 30%が二人で入居予定だ。

「介護が必要になったら手厚い介護体制で安心して最後まで暮らせる」「今までと変わらず自由な生活ができる」「規模が大きいので新しい仲間ができ、アクティビティが充実しているので、ひとり暮らしでは叶わなかった生活ができそう」といった声があるようだ。

「パークウェルステイト千里中央」のダイニング(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のダイニング(筆者撮影)

<募集状況>
□問い合わせ数:約 3,500 件
□募集申込件数:約 220 件
□料金:入居一時金 3,135 万円~7,940 万円(78 歳・お一人入居の場合)
<申込者のプロフィール>
□居住地:豊中市約 20%、吹田市約 15%、大阪市約 15%、兵庫県約 15%、その他約 30%
□年齢:60 歳台約 10%、70 歳台約 40%、80 歳台以上約 50%
□人数:1 人 70%、2 人 30%
□男女比率:女性 70%、男性 30%

食事サポートなどソフトサービス充実 ずっと居続けられる安心感も

「パークウェルステイト千里中央」のコース料理のサンプル(筆者撮影)

「パークウェルステイト千里中央」のコース料理のサンプル(筆者撮影)

2021年国民生活基礎調査によれば、65歳以上の者のいる世帯構造は、2019年に単独世帯が28.8%に。1986年の13.1%から大きく伸びている。単独世帯の老後の暮らし方は、多くの人が悩むところだろう。

65歳以上の者のいる世帯の世帯構造の年次推移(2021年国民生活基礎調査)

65歳以上の者のいる世帯の世帯構造の年次推移(2021年国民生活基礎調査)

また、金融資産を多く持つ高齢者世帯は多いが、子供がいなくて継承先がない人もいる。「パークウェルステイト千里中央」では、介護専用のフロアを設けており終の棲家として安心して暮らせる住まいを提供している。高齢の子供に介護負担をかけたくないと考える人もあり、こうしたニーズはかなりあるのではなかろうか。

高齢者になると、働かない分時間があると思うかもしれないが、体力的な衰えもあり『時間がない』という高齢者が多いのも事実だ。食事面などのサポートがあれば有意義な人生をおくれる助けになるだろう。入居費用は相応のもので、誰もが入れるわけではないがこうした選択肢が増えるのは、社会にとって良いことだ。終の棲家の提案にこれからも期待したい。

 

参考記事 「パークウェルステイト浜田山」三井提案高齢者向け住宅がスゴイ