三菱地所は、三菱地所が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」の販売店及び採用検討企業向けのサービス体験機会の拡大や、HOMETACTに関する最新情報の発信等を行う新たな施設として、2023年12月8日(金)に常設型スマートホーム体験施設「playground大手町」をオープンする。
HOMETACTは、三菱地所レジデンス株式会社が開発する高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ」シリーズで複数導入されている他、2021年11月のサービス提供開始以降、デベロッパーや賃貸管理会社といった幅広い企業が導入を検討。導入・内定物件は増えている。また、インターネットサービスプロバイダ―やインフラ事業者をはじめとした多様な業種との販売店契約の締結により、一般ユーザーを含めたこれまで以上の提供機会の拡大にも取り組んでいるとのことだ。
「playground大手町」のオープンにより、HOMETACT販売店も施設を活用しサービス説明やデモンストレーションを自由に行うことが可能に。HOMETACTによりスマートに進化する暮らしの体感に加え、採用決定後の機器選定や納まりなどの設計反映に向けた検討まで当施設にてワンストップで行うことができる。
なお、三菱地所とmui Labが共同発表した、くらしに調和した価値あるHEMSを目指してアップデートを続けていくスマートホームでの新たなエネルギーマネジメント体験「HOMETACT Energy Window」も同施設で展示。HOMETACTのホームオートメーションが叶える便利・快適に加え、家庭内のエネルギー使用量の「見える化」「行動の習慣化促進」等につながる最新の機能まで確認することができる。
「HOMETACT Energy Window」とは
三菱地所とスマートホーム市場における有力スタートアップ企業であるmui Labは、脱炭素社会実現への貢献とくらしの付加価値提供の加速という共通目標のもと、2023年8月に資本業務提携を発表。HEMS技術の共同研究や新サービス開発に向けた協業を推進している。「HOMETACT Energy Window」の提供により従来の住設機器・家電の制御に加え、電気・ガス・水道をはじめとした家庭内でのエネルギー使用量の「見える化」「行動の習慣化促進」等のエネルギーマネジメント機能を利用できるようになる。
また、アプリケーションのUIデザイン・設計においては、mui Labが提唱する「カーム・テクノロジー」の理念を応用した「カームUI®」のアプローチを取り入れ、くらしとエネルギーの状況を直感的に理解・判断できるUIの他、使用量の目標設定と進捗管理、振り返りのためのデータ、Tips機能(節電アドバイス)など生活者の省エネ行動の習慣化と節電につながるきっかけも用意している。
【A】Living space・・・ 照明、エアコン、給湯器リモコン、カーテン等の住設機器に加え、ロボット掃除機やWi-Fiオーディオスピーカー等の入居者持込み機器までを含めたリビング・ダイニングを再現、HOMETACTがあるくらしの一日の流れを体感。
【B】Bedroom space・・・ HOMETACT連携機器が導入された住宅の寝室を再現。照明、エアコン等の一般的な住設機器で叶えるHOMETACTがあるくらしを体験。
【C】HOMETACT Energy Window space・・・ 新機能「HOMETACT Energy Window」の展示。これからのエネルギーマネジメントとはどのようなものか、HOMETACTが省エネルギー化の推進に寄与する仕組みを、スマート分電盤の実機とともに体感。
【D】Smartlock space・・・ HOMETACTで連携可能なスマートロックのラインナップや顔認証デバイスの実機を展示。実物に触れ、採用機器が検討できる。
【E】HOMETACT Device space・・・ HOMETACTで連携可能な幅広い機器を実機で展示。この場で採用機器が検討できる。
なお、playground大手町には家具と家電のレンタル・サブスク「CLAS」を運営する、株式会社クラスから提供を受けた家具が展示されている。今後、HOMETACT対応家電を「CLAS」のレンタル・サブスクにて提供予定だ。
【HOMETACTについて】
HOMETACTは三菱地所が総合デベロッパーとしての知見を活かし自社開発した、日本の住環境に導入しやすい新しいスマートホームサービス。専用アプリやスマートスピーカーで、エアコンやテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーの幅広いIoT機器をまとめてコントロールできる。
(主なサービスの特徴)・アプリケーション一つでホームオートメーションをコントロール ・オープンなプラットフォームで、対応機器は今後さらに拡大予定 ・直感的でユーザーフレンドリーなアプリケーションインターフェース ・「おはよう」「行ってきます」といった「シーン」機能や、時間や位置情報などを実行条件とする「自動モード」の活用で、複数のIoT機器をまとめて動かし、設定どおりの住空間の制御が可能 ・管理ポータル機能「TACTBASE」による管理 ・エネルギーマネジメント機能「HOMETACT Energy Window」 ・導入からアフターケアまで一貫したサポートサービス
編集付記 コロナ禍において、普及率が大幅に上昇したアメリカなどの欧米諸国に比べ日本はスマートホーム技術の普及はまだ10数パーセントと高くはない。しかし、マンションの個別宅配ボックスの導入が広がっているように、技術の進化とともに普及度合いが広がるのは想像できる。三菱地所とmui Labが共同発表した「HOMETACT Energy Window」は、棒グラフが示すのではなく風景のグラデーションという直感的な表示方法であることが面白い。環境負荷を下げる重要性は誰もが認識しているが、そこに意味があることを伝えるのは案外難しい。今回の取り組みに期待したい。