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「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」岐阜市高島屋南地区再開発

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の模型とプレゼンテーション マンション探訪記
「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の模型とプレゼンテーション

株式会社大京と大和ハウス工業株式会社は、岐阜県岐阜市で進めている「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」について建築中の分譲マンションを「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」とすることを発表しました。

同事業は、柳ケ瀬商店街を含む中心市街地の活性化を目指し、推進している複合再開発「柳ケ瀬グラッスル35」内の住宅部分。開発地の状況とプロジェクトの内容を紹介します。

岐阜県内最大の全335邸 商業施設等の複合開発「柳ケ瀬グラッスル35」

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の建設地

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の建設地

複合再開発「柳ケ瀬グラッスル35」の開発地は、バス路線の大半が経由する柳ケ瀬の南玄関口に位置し、「岐阜」駅へも徒歩圏と利便性の高いエリアです。再開発ビルは、商業施設、公益的施設、住宅、駐車場で構成され、賑わいの広場も整備される予定です。

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の建設地地図

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の建設地地図

敷地は、商店街に面した整形地。南側には金公園(こがねこうえん)と金神社が広がる視認性の高い開放的なロケーションです。本プロジェクトの開発にともない金公園も整備される予定。建物にも緑化を施すことで、緑の連続性がつくられます。

金公園

金公園

隣接街区には岐阜高島屋が立地するにぎわいのあるロケーション。ほかの地方都市同様に、大型商業施設に需要が移っていく中で、中心市街地の活性化につながるプロジェクトとして地元の期待も大きいようです。

隣接街区のアーケード

隣接街区のアーケード

高島屋南地区第一種市街地再開発事業「柳ケ瀬グラッスル35」は、高島屋南市街地再開発組合が施行者として、岐阜県岐阜市柳ケ瀬の南玄関口で推進している事業。「岐阜市中心市街地活性化基本計画」に位置づけられ、基本方針にある「まちの活力を支える居住者の確保」や「まちの魅力となるコンテンツの創出」の実現にむけ重要なプロジェクトです。

1階~2階は商業施設、3階~4階は岐阜市が整備する公益的施設(健康・運動施設、子育て支援施設)。5階~35階の分譲マンション「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」は、岐阜県内最大規模の総戸数335戸、柳ケ瀬のランドマークとして、中心市街地および商店街の活性化実現を目指しています。

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の発表会の様子

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の発表会の様子

【物件概要】「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」
所在地:岐阜県岐阜市徹明通二丁目18(地番)
交通:名鉄名古屋本線「名鉄岐阜」駅徒歩11分、JR東海道本線「岐阜」駅徒歩13分
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造規模:地下1階、地上35階(1階~2階:商業施設、3階~4階:公益的施設、5階~35階:住宅)
総戸数:335戸(地上5階~35階、権利者住戸36戸を含む)
専有面積:46.90㎡~156.32㎡
間取り:1LDK~4LDK駐車場:303台
着工:2019年10月竣工:未定
売主:株式会社大京、大和ハウス工業株式会社

 制振構造採用の地上35階建て 岐阜城を眺めるエレベーターホール

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の模型

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の模型

外観は、岐阜城の色彩を意識し高層部分は、縦ラインを強調したものに。ベースカラーは濃いグレー、アクセントとなるラインに白を用いたモノトーンの色彩で表現。

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の低層部のイメージパース

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の低層部のイメージパース

低層部分は、長良川を流れる水のきらめきをイメージし、連続するガラスサッシやガラス手すりを用いて、横ラインを強調。立体テラスの段差には、緑を配しています。また、エレベーターホールを建物北側の外周に配し、エレベーターホール(16階以上)から金華山、岐阜城などを眺めることができるようにしています。

岐阜城から見た長良川と岐阜市街地

岐阜城から見た長良川と岐阜市街地

1階北側にメインエントランスを設け、天井高約5mの豪華なつくりに。共用施設として、25階に岐阜市内を一望できるスカイラウンジを設置。6階には、ゲストルームが用意されています。また、「岐阜県防犯優良認定マンション」に認定を取得し、大京オリジナルの4重のセキュリティシステム「クワッドロックシステム」を採用しています。

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」のエントランスのイメージパース

「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」のエントランスのイメージパース

また、駐車場(1階~8階)は、自走式立体駐車場を採用し303台確保されています。利便性を考慮し、住宅棟5階サブエントランスから駐車場棟へアクセスできます。

専有面積は46.90㎡~156.32㎡、1LDK~4LDK。最上階の35階には、岐阜城、金華山、長良川を望む住戸を含め、100㎡超(106㎡台~156㎡台)のトップグレード住戸が6戸用意されてます。

価格は、主力タイプがおおよそ3000万円台~5000万円台(1千万円単位)とのこと。80㎡台の3LDKが5000万円台とのことなので、平均坪単価は発表されていませんが坪200万円台前半程度ではないかと推察されます。なお、トップグレードの最上階は全住戸1億を超えるようです。

2020年10月下旬に公式ウェブサイト公開予定。2021年1月下旬からモデルルーム案内会が開催される予定です。販売開始は、2021年3月中旬予定。2022年度の竣工を目指して工事が進められます。

「記者発表会」の写真

「記者発表会」の写真 岐阜市長 柴橋正直氏(右から2番目)も登壇した

これまで供給された岐阜県のマンションで、供給戸数2位が「ザ ライオンズ 一条タワー岐阜」の270戸、3位が「岐阜シティタワー43スカイアークス」の243戸。ともに「岐阜」駅徒歩5分圏の供給でした。

 

岐阜駅前

岐阜駅前

「名古屋」駅周辺部のマンション価格が上昇する中で、地元層だけでなく広域層からの支持がどれだけ集まるかも注目したいポイントです。大都市圏から地方都市へと波及している市街地再開発による都市再生の動き。官民一体になった岐阜市の取り組みに今後も注目していきたいと思います。

 

【編集後記】
織田信長が岐阜城と名を改めた金華山から見た景色は緑量と長良川と市街地が広がり壮観でした。かつての稲葉山城の主が変わっていったように、繁栄を維持していくためには街も時代にあったカタチに変わる必要があります。健康・運動施設や子育て支援施設を設ける「柳ケ瀬グラッスル35」は、時代のニーズに応えた街づくりと言えるでしょう。

定住人口が増えれば、街のにぎわいも生まれます。こうした地方都市の市街地再開発の動きは、これからも注目したいと思います。

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