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首都圏で21年ぶりの最上位ブランド「リジェ」「リジェ代々木上原テラス」エントリー受付開始

マンション探訪記
リジェ代々木上原テラスの完成予想模型(筆者撮影)

2024年初回となるマンション紹介は、2023年マンション市場のトレンドの一つでもあった高級レジデンスの注目プロジェクト「リジェ代々木上原テラス」を取上げたい。

株式会社大京は、東京都渋谷区で開発中の分譲マンション「リジェ代々木上原テラス」(地上3階、地下2階建て、総戸数12戸)のエントリー受付を開始した。「リジェ」は、大京が提供する分譲マンションブランドの中で最上位のブランドとして、立地を限定し最高水準のグレードを目指したシリーズで、本物件は、首都圏において21年ぶりだ。

「徳川山」と称された歴史あるエリア 標高40.2mの高台の邸宅街に立地

立地は、小田急小田原線・東京メトロ千代田線「代々木上原」駅徒歩5分で、かつては徳川家が所有し「徳川山」と称された歴史あるエリア。標高40.2mの高台にある「第一種低層住居専用地域」に位置し、閑静な住宅街を見渡す眺望や、光と風を感じられる開放感を享受できる。筆者は、今から1年ほど前に建設地を訪ねたが、周辺の街並みが素晴らしく期待していたプロジェクトだ。

リジェ代々木上原テラスの現地案内図

リジェ代々木上原テラスの現地案内図

周辺は江戸時代より武家屋敷があり、明治時代以降に財界人や官僚向けに開発され、昭和初期には徳川慶喜の孫が所有していたとされる歴史ある土地。本敷地の西側一帯が低いため、閑静な住宅街を見渡す眺望や豊かな光と風を感じる開放感を享受できる。敷地面積の最低限度が200㎡という渋谷区の土地利用調整条例により、周辺はゆとりある街並みだ。

立地にふさわしい格調高いデザイン 総戸数12戸に対し18台の駐車場を用意

リジェ代々木上原テラスの外観完成予想図 エントランス側

リジェ代々木上原テラスの外観完成予想図 エントランス側

敷地は、1,100㎡超という駅近の高台としては十分な広さ。外観は歴史ある街の風情になじむように設計され、別荘のような佇まい。大きな開口部やゆとりあるバルコニーなど不変的な空間価値を提供するとともに、一部のルーフバルコニーにグリーンを施し、自然との調和を目指している。

外壁にはナチュラルな手触りを持つ横方向に溝を施したボーダータイルと自然に映える優しい風合いの天然素材ライムストーンを採用し、邸宅として格調を感じさせながら自然と一体となる質感を感じる。

リジェ代々木上原テラスの外観完成予想図

リジェ代々木上原テラスの外観完成予想図

住戸フロアの共用廊下は、プライバシー性の高い内廊下設計。同じフロアに暮らす方以外の侵入を抑止するシステムを内廊下やエレベーターなどに採用し、セキュリティにも配慮。また、全戸玄関扉の横に各住戸専用の宅配ボックス「ライオンズスマートボックス」を導入。宅配ボックスには提携事業者が配達物をお届けするほか、最上段には防災備蓄品を保管できる。

駐車場は全12戸に対し、18台分の区画を確保し(設置率150%)、水平循環式の屋内地下機械式駐車場とすることで、風雨の影響を受けにくく、防犯性にも配慮しました。ハイルーフ車やEVなど多様な車種に対応できる。

平均専有面積140㎡超 リビング・居室の天井高2.65m超という広々空間

リジェ代々木上原テラスのモデルルームのリビングとバルコニー(筆者撮影)

リジェ代々木上原テラスのモデルルームのリビングとバルコニー(筆者撮影)

間取りは、全てタイプが異なる2LDK・3LDK(85.85㎡~214.37㎡)の12戸リビングなど居室の天井高は2.65m超、サッシ高は約2.18mの広々とした空間設計を取り入れている。

リジェ代々木上原テラスのモデルルームのキッチンなど(筆者撮影)

リジェ代々木上原テラスのモデルルームのキッチンなど(筆者撮影)

実際のモデルルームを見ると、第一種低層住居専用地域では制約を受けやすい天井高が十分確保されており、広い空間でありながら圧迫感を感じない。隣地敷地との高低差を活かし地下2階地上3階建てとすることで、十分階高を確保できたからではなかろうか。

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの玄関(筆者撮影)

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの玄関(筆者撮影)

戸数規模を抑えたことで、住戸のプランニングにも無理が無く各住戸の独立性も高い。1000㎡の敷地を有するのに、総戸数12戸と戸数規模を抑えたプランニングの成果と言えるだろう。

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの廊下(筆者撮影)

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの廊下(筆者撮影)

標準で海外製食洗機や大判タイル張りのバスルームを採用するなど、ハイグレードな設備仕様も魅力となっている。

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの寝室(筆者撮影)

リジェ代々木上原テラスのモデルルームの寝室(筆者撮影)

 

建物は、断熱性能を高め、省エネを実現する「ZEH-M Oriented」仕様を採用し「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」による第三者認証を取得している。

「リジェ代々木上原テラス」物件概要(分譲済み含む)
所在地:東京都渋谷区西原3丁目44番12号(地番)
交通:小田急小田原線・東京メトロ千代田線「代々木上原」駅徒歩5分
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上3階、地下2階建て
総戸数:12戸
専有床面積:85.85㎡~214.37㎡
着工日:2023年6月29日
竣工日:2025年3月27日(予定)
入居開始日:2025年4月18日(予定)
設計:アーキサイトメビウス株式会社
施工:佐藤工業株式会社
売主:株式会社大京
URL:https://lions-mansion.jp/MN210056/

 

公式ホームページの公開に先駆けて、2023年9月より先行案内をスタート。既に12戸中10戸が成約済みで2月に2戸が販売開始となる予定。2戸は、最も条件が良いと思われる最上階のルーフバルコニー付き214.37㎡の角住戸と177.80㎡の住戸。注目を集めそうだ。

既分譲住戸の85.85㎡の販売価格も2億を超えておりほとんどの住戸が3億超えの価格帯だが、代々木上原の中でも有数の邸宅街で戸数規模が小さく駐車場が150%という点も高く評価されたようだ。もともとは、邸宅があった場所だったとのことだが敷地面積1000㎡を超えるような敷地を確保するのは、容易ではない。好調な売れ行きは、丁寧なプランニングの成果といえるだろう。