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環境先進を掲げる「ブランズタワー橋本」マンションギャラリー グランドオープン

ブランズタワー橋本 の建設地(筆者撮影) マンション探訪記
ブランズタワー橋本 の建設地(筆者撮影)

東急不動産株式会社をはじめとする 6 社が、事業者として推進する新築分譲マンション「ブランズタワー橋本」が、6 月 22 日(土)よりマンションギャラリーをグランドオープンした。

同マンションは、「橋本」駅徒歩4分の場所に誕生する 29 階建て・総戸数 458 戸の新築分譲タワーマンション。環境先進マンション「 BRANZ(ブランズ )」のフラッグシップとして超高層ランドマークタワー。緑豊かな森と広場を整備することで、豊かなライフスタイルを提案している。現地とモデルルームを訪ねその注目点を紹介する。

 

物 件 名: ブランズタワー橋本
所 在 地: 神奈川県相模原市緑区橋本二丁目 336-1(地番)
交 通: 京王相模原線・JR 横浜線「橋本」駅 徒歩 4 分
敷 地 面 積: 10,472.72 ㎡
延 床 面 積: 34,198.34 ㎡
総 戸 数: 458 戸+店舗2区画
構 造 規 模: 鉄筋コンクリート造 地上 29 階建
竣 工 ・ 引 渡: 2026 年 6 月(予定)・2026 年 9 月上旬(予定)
事 業 主: 東急不動産株式会社、小田急不動産株式会社、名鉄都市開発株式会社、総合地所株式会社、旭化成不動産レジデンス株式会社、ジェイアール東海不動産株式会社
販 売 会 社: 株式会社長谷工アーベスト
設計・施工・監理: 株式会社長谷工コーポレーション
デザイン監修: 有限会社ケミカルデザイン

 

ブランズタワー橋本の完成予想模型(筆者撮影)

ブランズタワー橋本の完成予想模型(筆者撮影)

リニア開業を見据えた大規模再開発が進行中の橋本エリア

「ブランズタワー橋本」の周辺エリアは、リニア中央新幹線の新駅(神奈川県駅[仮称])開業を見据えた約 13.7ha の大規模再開発(土地区画整理事業)が進行中。オフィス、インキュベーション施設、商業、福祉・医療機関など多彩な施設集積を計画。住む・働く・学ぶ・来訪する人が交流するゲートシティとして都市機能の集積が期待されている。

JR東海からは、工事の遅れから中央リニア新幹線の開業時期が早くても2034年以降になるとの見解が示されているが、現地では大規模な工事が進められており、将来の開業に向けて着実に工事が進められている。

商品企画の特長は、広大な空地を活かした環境取り組み。建物は、約 10,000 ㎡の敷地に総合設計制度を活用した 29 階建超高層ランドマークタワーに。緑豊かな森と広場(「つながる森」と「つながる広場」)を整備するなど、環境先進マンション「BRANZ」のフラッグシップとなるべく緑地スペースを確保。丹沢山地・多摩丘陵の自然の植生を踏まえた生態系のネットワークを結ぶ植栽計画など、公開空地に緑豊かな景観を創造する。

ブランズタワー橋本の完成予想模型の空地スペース(筆者撮影)

ブランズタワー橋本の完成予想模型の空地スペース(筆者撮影)

さらに、ZEH・低炭素建築物認定を取得し、2024 年度 ABINC 認証も取得予定。また、非化石証書付の一括受電と太陽光発電の再生可能エネルギーの利用のほか、平置き駐車場及び自走式駐車場計 35 区画の EV 充電設備対応や、輸入車 EV カーシェアの導入など、カーボンニュートラルに向けた超高層・環境先進タワー&ガーデンを実現していく。

エントランスホールに、二重螺旋のシンボリックなツリー

自然や都市の景観に溶け合う外観ファサードを提案。2 層吹き抜けのエントランスホールには、二重螺旋のシンボリックなツリーを設け、本物件のコンセプトを象徴するデザインとしている。

ブランズタワー橋本 エントランスイメージ

ブランズタワー橋本 エントランスイメージ

1 階には医療モール、2 階にはロングテーブル、パーソナルスペース、リモートワーク対応可能な個室ブースと、用途に応じた3つのスペースを設定したコワーキング・ラウンジを設置。さらに、パーティー利用やアートワークにも活用できるコミュニティ・ハウス、大小 2 室のゲストルームも用意。

28 階のスカイラウンジには、「文喫 六本木」によりライブラリー&カフェバーが運営され、約 400 冊の選書と食事とお酒を含むドリンクメニューも用意している。

またソフト面では、コンシェルジュサービスの他、株式会社ヤナセとの業務提携による輸入車 EV カーシェア、株式会社モンベルの商品を導入した防災備品、住民同士のコミュニティ醸成サービスの「GOKINJO」や地域情報コミュニケーションサービスであるパナソニック株式会社の「まちベル」、さらに多摩美術大学との連携によるワークショップなど、様々なサービス導入が予定されている。

カップルやファミリー層をターゲットにした多彩な間取り

ブランズタワー橋本 70Cタイプ間取図(出典 HP)

ブランズタワー橋本 70Cタイプ間取図(出典 HP)

 

「ブランズタワー橋本」の住戸プランニングは、カップルやファミリー層をターゲットにした多彩な間取りを用意。上記の70Cタイプ(70.54㎡)と80Btタイプがモデルルームとして公開されているが、タワーマンションらしくワイドフロンテージで開放感があり居心地が良さそう。

ブランズタワー橋本 70Cタイプ モデルルーム(筆者撮影)

ブランズタワー橋本 70Cタイプ モデルルーム(筆者撮影)

LDの天井高は、22階相当の70Cタイプで約2.5m、28階相当のBtタイプで約2.6mありスッキリとしたプランニングだ。とくに70Cタイプは、居室が2つバルコニーに面しており可動式の間仕切りを採用しているので使い勝手も良さそうだ。

ブランズタワー橋本 80Bタイプ間取図(出典 HP)

ブランズタワー橋本 80Bタイプ間取図(出典 HP)

プレミアムフロアを除くと外廊下を採用しており通風性も期待できる(可動ルーバー面格子ではない)。ディスポーザーや手洗いカウンターなど設備仕様も充実している。

ブランズタワー橋本 80Btタイプ モデルルーム(筆者撮影)

ブランズタワー橋本 80Btタイプ モデルルーム(筆者撮影)

 

価格は、現時点では未定だが22階の70㎡台で8,000万円台は上回る想定で、先行物件の売り出し価格を見ると、坪単価400万円前後が一つの目安になるかもしれない。2023年12月からホームページを公開し、資料請求件数はおおよそ2000件弱(2024年6月27日時点)とのこと。5月下旬より事前案内会をスタートし、既に200組近くの見学者がいるという。販売開始は、8月下旬の予定となっており約5割を占める広域層の動向が、販売のカギになりそうだ。

反響者は、2人から4人家族が中心で地元の相模原市からが約5割。東京都内からも約3割の問い合わせがある。会社員が半数を占め、新宿方面や横浜方面の勤務者が多いとのことだ。

日勤管理とすることや自走式駐車場であることでタワーマンションにしては、管理費は抑える予定とのことだが、70㎡台で3万円前後にはなりそうだ。リニア中央新幹線の開業時期が確定していないだけに、通勤利便性への期待は薄れてはいるが、建築費高騰のおり既に着工済みのタワーであり広域層の注目度は、上がっていくのかもしれない。

橋本エリアは、アリオ橋本をはじめ複数の商業施設が揃った生活利便性の高い街。相模湖などの自然が身近なのも魅力だ。今後の動向に注目したい。