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『リビオシティ文京小石川』ゲストサロン探訪

「囲町西地区第一種市街地再開発事業」 再開発組合設立認可 都市型住宅を中心とする安全な市街地を形成

「囲町西地区第一種市街地再開発事業」の位置 マンション探訪記
「囲町西地区第一種市街地再開発事業」の位置

住友不動産株式会社と囲町西地区市街地再開発組合は、2024年5月15日付けで東京都知事より「囲町西地区第一種市街地再開発事業」の再開発組合の設立認可を受けたことを発表した。

中野駅周辺の開発街区

中野駅周辺の開発街区

2022年6月に都市計画決定がなされていた同事業は、JR「中野」駅前の西側に位置。戸建住宅や集合住宅が密集した住宅地域であり、道路幅員が狭く、かつ行き止まり道路が多いなど道路基盤が未整備な状況にあった。約 0.8ha の街区において、囲町東地区と連携し、都市計画道路補助221号線などの道路基盤施設の整備にあわせ、中野駅や中野四季の都市を結ぶ歩行者ネットワークを形成。にぎわいと活力の連続性を図るとともに、防災性の高い市街地の形成を図っていく。

住友不動産株式会社は、地権者ならびに参加組合員として本事業に参画。今後は再開発組合と共に、早期の権利変換、着工の実現を目指し事業を推進していく。

外観イメージおよび建物断面イメージ(出典 2024年5月16日 release)

外観イメージおよび建物断面イメージ(出典 2024年5月16日 release)

開発の方向性として、多様なライフスタイルに対応する質の高い都市型住宅の導入や子育て支援施設の整備により、都市活動を支え、多様な交流を生み出す職住近接のまちづくりを実現する。

囲町西地区第一種市街地再開発事業」の計画配置図

囲町西地区第一種市街地再開発事業」の計画配置図

また、都市計画道路補助221号線の整備により新北口駅前広場から西側へ繋がる道路ネットワークを確保。歩道上空地の整備により回遊性のある歩行者空間を創出し、都市の安全性・快適性の向上に寄与。さらに、広場にオープンスペースや植栽、休養機能としてベンチ等を配置し、人々の憩いや交流の場を整備する。

2018年(平成30年)4月 市街地再開発準備組合設立
2022年(令和4年)6月 都市計画決定告示
2024年(令和6年)5月 市街地再開発組合設立認可
2024年度(令和6年度) 権利変換計画認可(予定)
2025年度(令和7年度) 解体・本体工事着工(予定)
2027年度(令和9年度) 竣工(予定)

【所在地】 東京都中野区中野四丁目
【地区面積】 施工地区約 0.8ha、敷地面積約 6,200㎡ 延床面積約 52,770㎡
【施設規模】 地上25階、地下1階 高さ約 90m
【施設用途】 住宅(約490戸)、店舗、子育て支援施設、駐車場
【公共施設】 既存区道の拡幅(都市計画道路補助221号線 幅員:約8~10m、延長:約97.5m) (区画道路2号 幅員:約10m、延長:約60m) 歩道状空地新設(幅員:3m、延長:約280m) 敷地内通路新設(幅員:3m、延長:約20m) 広場の整備(面積:約 940㎡)
【総事業費】 約 298 億円

 

中野駅周辺では、中野サンプラザ建て替えや中野区役所新庁舎の開業など、複数の再開発プロジェクトが進行中。プロジェクトが完成する2027年ごろには、駅周辺の風景も大きく変わることだろう。立地特性を考えると分譲マンションになることが予想される。開発の進展が楽しみだ。