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駅前約 2.4ha の大規模再開発 「コモレ四谷」竣工

竣工した「コモレ四谷」(2020年1月撮影) 街のトレンド
竣工した「コモレ四谷」(2020年1月撮影)

「UR 都市機構」と三菱地所株式会社、地権者などで構成される四谷駅前地区再開発協議会が進めてきた 「四谷駅前地区第一種市街地再開発事業」の施設建築物である「CO・MO・RE YOTSUYA (コモレ四谷)」が、1月31日竣工しました。

オフィス棟へのテナント入居は3月以降、商業ゾーンの店舗は2月以降順次開業予定。住宅も2月以降に入居が始まります。四谷という街において、人とつながり、街とつながり、いつでも憩いと賑わいで溢れる施設にという想いで「CO・MO・RE YOTSUYA (コモレ四谷)」と名づけられたとのことです。(初回掲載 2020年2月1日)

東京のビジネスエリアの中心に位置 約2.4haの多機能複合再開発

UR 都市機構の 事業推進力と、三菱地所の大規模不動産開発・管理運営ノウハウなどの強みを活かして、実現したプロジェクトは見どころの多いものになっています。

実際に見学した建物は、スタイリッシュでランドマーク性の高いオフィス棟「YOTSUYA TOWER」と低層で雛壇のようなレジデンス棟「ザ・レジデンス四谷アベニ ュー」「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の組み合わせの外観は、一際目をひきます。

「コモレ四谷」の外観(2020年1月撮影)

「コモレ四谷」の外観(2020年1月撮影)

「CO・MO・RE YOTSUYA (コモレ四谷)」の位置する四ツ谷は、丸の内・新宿・霞が関・六本木・渋谷・銀座等東京を代表する各拠点が概ね3km 圏内。JR中央線・総武線、東京メトロ丸の内線、東京メトロ南北線が通るフットワークの良い場所です。駅前に立地しながら開発面積は約2.4haのスケールで新宿区四谷エリア初の大規模再開発プロジェクトとなります。

プロジェクトでは、オフィス・商業・住宅・教育・公益施設等の多機能な施設が整備されます。オフィス棟「YOTSUYA TOWER」、 商業ゾーン「CO・MO・RE Mall」、 住宅 「ザ・レジデンス四谷アベニュー」・「ザ・レジデンス四谷ガーデン」、教育施設「四谷グローバル スタ ディスクエア」、公益施設「四谷スポーツスクエア」「四谷クルーセ」など街に新たな機能が備わることになります。

フィスから赤坂迎賓館方面を望む(2020年2月撮影)

「コモレ四谷」上層階オフィスから赤坂迎賓館方面を望む(2020年2月撮影)

赤坂御用地や迎賓館、外濠公園、皇居、新宿御苑等をはじめとした緑豊かな眺望を有する立地だけに高層のオフィス棟からのパノラマビューは開放的。

「コモレ四谷」上層階オフィスから番町エリア方面を望む(2020年2月撮影)

「コモレ四谷」上層階オフィスから番町エリア方面を望む(2020年2月撮影)

オフィスフロアの天井高は2,800mmを確保し1フロアの面積は四谷エリアでは希少な約2,000平米もあります。立地や希少性、機能性の評価は高く、オフィスの全フロアでテナントが決定済みとのことです。

オフィス棟のエントランス

オフィス棟のエントランス

地下1階~地上2階の商業ゾーン「CO・MO・RE Mall(コモレモール)」には、コンビニエンスストア・ 食品スーパー・ドラッグストア・100 円均一ショップ等のデイリー物販のほか、クリニック・携帯キ ャリア・クリーニング等、計 39 店舗の幅広い店舗が集積します。こちらは、2020 年2月より順次開業予定で、2020 年夏に全店舗の開業が予定されています。

ザ・レジデンス四谷アベニュー、ザ・レジデンス四谷ガーデンの一部分譲

「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の外観

「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の外観

地上3階~7階には、住宅を配置。敷地南西側の「ザ・レジデンス四谷アベニュー」と北東側の「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の2棟構成で一部の住戸は分譲予定のようです。

さらに「四谷グローバル スタディスクエア」には、「日米会話学院」等が入居予定。新しい街に集う人々や 周辺住民を対象とした生涯学習講座の提供や周辺企業との産学連携の取り組み等の実施が予定されています。

「コモレ四谷」の地下のホール(2020年2月撮影)

「コモレ四谷」の地下の多目的ホール(2020年2月撮影)

地下2階から地下1階の「四谷スポーツスクエア」には、バレーボール、バドミントン等で利用で きる多目的ホールや音楽室、会議室が整備され、地域に開放されます。

「コモレ四谷」の地下の会議室(2020年2月撮影)

「コモレ四谷」の地下の会議室(2020年2月撮影)

また、地上1階~4階の「四谷クルーセ」は、文化国際交流拠点として国際交流基金と国際観光振興機構が 入居します。

「コモレ四谷」の敷地配置図

「コモレ四谷」の敷地配置図

敷地内には、都心の中心で憩いと賑わいを提供する約 5,000 平米に及ぶ緑豊かな空間を醸成。約 3,300平米の「コモレビの広場」や駅前側に交流空間として約 1,000平米の「出迎えの広場」を整備するなど緑豊かな空間が創出されます。こうした空間は、地域の防災性の向上にも寄与し、災害時には帰宅困難者の一時滞在場所や一時集合場所としての機能も。区道の拡幅、歩道状空地の確保により防災性も大きく向上しています。

さて、気になるのは分譲住戸の概要ですが、現時点では公開されていません。「ザ・レジデンス四谷アベニュー」と「ザ・レジデンス四谷ガーデン」賃貸住戸は、現在募集中のようですが坪賃料が2万円を超えており好立地の注目物件だけに相応の価格設定になっているようです。

竣工した「ザ・レジデンス四谷アヴェニュー」(2020年9月撮影)

竣工した「ザ・レジデンス四谷アヴェニュー」(2020年9月撮影)

「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の東側には外濠公園が広がります。春には、桜並木も住戸から楽しめそうです。再開発が活発な東京都心エリアですが、その多くは都市再生緊急整備地域に指定されている「東京都心・臨海地域」や「渋谷」「新宿」「池袋」などの主要ターミナル駅周辺部です。

竣工した「コモレ四谷」(2020年9月撮影)

竣工した「コモレ四谷」(2020年9月撮影)

「CO・MO・RE YOTSUYA (コモレ四谷)」は、都市の中枢部において都市機能を商業・業務・防災面で強化する貴重なプロジェクトと言えるでしょう。街開きは、2020年夏の予定。これからの四谷エリアの発展に注目していきたいと思います。

(2020年10月5日 追記)

「コモレ四谷」内の分譲マンション「ザ・レジデンス四谷アベニュー」と「ザ・レジデンス四谷ガーデン」全24邸の登録受付が9月28日完了し、最高35倍で全戸に登録申込が入りました。
【関連記事】 「四ツ谷」駅3分「ザ・レジデンス四谷」のモデルルームと好調要因

「ザ・レジデンス四谷ガーデン」のモデルルーム

「ザ・レジデンス四谷ガーデン」のモデルルーム

希少立地の複合再開発プロジェクトが高く評価されたようです。街再生の動きは、今後も続きます。「街とマンショントレンド情報局」では、こうした動きを丁寧に紹介していきたいと思います。