2020年春に品川~田町間に誕生する山手線の49年ぶりの新駅の名前がJR東日本から発表され「高輪ゲートウェイ」と決まりました。公募上位の駅名に「高輪」や「芝浦」、「芝浜」などが挙がる中での選定理由としては、かつて江戸の玄関口として賑わいをみせた地であったこなどの歴史的背景とともに、この地が国際交流拠点の形成を目指してている点も挙げられています。「高輪ゲートウェイ」のこれからについて考えてみたいと思います。
2020年春に隈研吾氏設計の「高輪ゲートウェイ」駅が仮オープン
品川と田町の間に位置する「高輪ゲートウェイ」駅は、2020年春に開業予定です。駅舎は、建築家隈研吾氏の設計で木の集成材を用いた特徴的なフォルム。そして、従前の鉄道用地の跡に再開発が行われます。東日本旅客鉄道の9月25日のリリースによれば、都市再生特別地域に指定された街区の広さは、約9.5㏊でこれは、六本木ヒルズと同じぐらい広大です。
品川~田町周辺では、他にも品川駅西口地区や三田三・四丁目地区、港南一丁目地区など地区計画が定めれられており街全体が駅を起点として大きく変わります。品川駅は、2027年に向けて準備が進む中央リニア新幹線の始発駅でもありこの地域の拠点性はさらに高まることが予想されます。
「グローバルゲートウェイ 品川」としての国際的に魅力ある街づくり
街づくりの方針として「世界につながり、地域をつなぐ、エキマチ一体の都市基盤形成」、「国際ビジネス交流拠点にふさわしい多様な都市機能の導入」、「防災対応力強化とC40が掲げる先導的な街づくり」が示されています。例えば、新駅の歩行者広場で街と駅を一体的につなぐことや芝浦方面への歩行者専用道の設置、ホールやコンベンションなど文化・ビジネス関連の施設の整備、外国人のニーズに対応した多様な居住滞在機能の整備が計画されています。
また、景観形成に関する方針として新国際都市にふさわしい「躍動感や賑わいを感じるまち」を目指した都市景観を目指しています。街づくりの方針に「グローバル ゲートウェイ」のことばが入っている様に、羽田空港へのアクセスが良好で東京都心エリアに位置するこの地は、グローバル化が進む経済・社会の中で格好の場所。決して上位ではなかった「高輪ゲートウェイ」という名前が選ばれたのも将来の街づくりを見据えた判断だったのでしょう。
日本政府観光局発表の2018年の訪日外客数は、前年比8.7%増の3,119 万 2 千人 と過去最高の数値になっており2020年に向けてますます増えていきそうです。観光庁のデータでは、2017年時点での入国数ランキングで世界12位(2869万人)。1位は、フランスの8691万人。2位はスペインの8178万人。日本が海洋国家で陸続きの隣国がないことを踏まえるとかなりのペースで増えています。世界的な旅行需要の増加や航空運賃の低下も背景にあり、訪日客数は今後も伸び続けることになるでしょう。
2020年に向けて羽田空港の発着枠の大幅な増加が検討されており、JR東日本は羽田空港と東京都心のターミナル駅を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」の開業を検討しています。2月15日には、羽田空港アクセス線(仮称)の環境影響評価手続きの実施を発表。このエリアの羽田空港へのアクセスがさらに高まる可能性もあります。
品川駅徒歩9分の高台 将来性で注目の「ザ・パークハウス 高輪フォート」
豊かな将来性から高輪エリアのマンションにも注目が集まっています。「ザ・パークハウス 高輪フォート」(三菱地所レジデンス)は、品川駅徒歩9分のフラットアプローチの高輪3丁目の高台に建つ全43邸の低層レジデンス。近くにある東禅寺は、かつて幕末にイギリスの公使館が置かれていた歴史ある場所。都心でありながら静寂さと緑ある場所です。
かつては大手企業の社有地だったという希少な場所に日本の美を意識したつくりに。エントランスに向かう緩やかなアプローチが上質な印象をあたえています。デザイン監修には、アーキサイトメビウス株式会社代表取締役今井敦を起用。日本的なフォルムを意識しエントランスは、庇に守られた二層吹抜けの空間。奥に続く石組みの壁など美意識が込められています。
建物内部は、プライバシーを守る内廊下設計で100平米超のゆったりた専有部の間取りが中心。間口が広くスッキリした空間になっています1月18日の見学時点で既に1300件を超える資料請求。高価格帯の中規模マンションとしては際立つ注目度です。
分譲する三菱地所レジデンスでは、今後の三田・高輪エリアの開発を見据えて「高輪ゲートウェイマンションギャラリー」を泉岳寺駅近くに開設。同マンションに続く3棟541戸のプロジェクトが予定されています。「日本のゲートウェイ」として街が大きく変貌していく将来性が魅力の高輪エリア。この地域のマンションに注目してみてはいかがでしょうか。