三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社は、東京都葛飾区東金町一丁目西地区にて権利者と推進している「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が、2021 年 4 月 28 日に市街地再開発組合設立について東京都の認可を受け、同年 5 月14 日に総会を経て、再開発組合を設立したことを発表しました。
東金町一丁目西地区は、JR「金町」駅北口の西側に位置する約 3.0ha のエリア。同プロジェクト
では、葛飾区所有のまちづくり用地を併せ、約 860 戸・地上 40 階建の超高層マンションをはじめとして、商業施設、業務施設（自動車教習所）、公益施設を一体で開発するとともに、当エリアに面している理科大通りの歩行空間の再編を行います。
「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」の施設計画イメージ
《「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」の特徴 》
●JR 常磐線「金町」駅にほど近い、約 3.0ha の大規模再開発
●地上 40 階建の超高層マンション、商業施設、業務施設（自動車教習所）、公益施設等の複合開発
●当エリアに面している理科大学通りを賑わいの中心軸として再開発敷地側に拡幅整備、敷地の外周に歩道状空地を整備
●理科大学通りと、直交する通りの賑わいが交差する結節点に、まちの賑わいの中心になる拠点空間を整備
金町周辺の街づくりの状況
《まちづくりのコンセプト》
「居住環境の向上、利便性を活かしたまちづくり」及び「金町駅北口の魅力向上」の 2 つを「目指すまちづくりの方向性」とし、当エリアにおける再開発事業で整備される施設が金町駅北口の核となって地域の防災性や安全性を高めるとともに、駅周辺や後背地の人々も集い、楽しめる様々な拠点を整備し、新たな賑わいが創出されることを目指して事業を推進していく。
■事業概要
第Ⅰ期 商業・業務棟（鉄骨造地上 5 階地下 2 階建） 第Ⅱ期 商業・公益施設棟（鉄骨造地上 4 階地下 2 階建 鉄筋コンクリート造） 住宅棟 （地上 40 階地下 2 階建）
所在地： 東京都葛飾区東金町一丁目 2136 番 53 他
地区面積： 約 3.0ha
延べ床面積： 約 171,250 ㎡
高さ： 150ｍ（住宅棟）
建ぺい率： 約 75％
容積率： 約 447％
用途： 店舗、自動車教習所、公共駐輪場、施設駐車場 、店舗、公益施設、住宅、住宅棟店舗、施設駐車場
参加組合員：三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社
■事業スケジュール
2016 年 3 月 東金町一丁目西地区 市街地再開発準備組合設立
2019 年 11 月 都市計画決定
2021 年 5 月 東金町一丁目西地区市街地再開発組合設立
2022 年 3 月 権利変換計画認可（予定）
2022 年度 第Ⅰ期着工（予定）
2025 年度 第Ⅰ期竣工（予定）
2026 年度 第Ⅱ期着工（予定）
2030 年度 第Ⅱ期竣工（予定）
金町エリアの課題として、低未利用地があり地域の活力の低下懸念があることや、築年数を経た建物が密集していることが挙げられます。また、理科大学通りは、新宿六丁目地区の開発などにより歩行者が増加した一方で、歩道が狭いため、安全・快適な道路の整備が急がれています。再開発事業を通じて、地域の活性化や都市機能の向上、防災機能を強化。交通基盤整備に向けた第一歩となります。
2013 年のまちづくり勉強会設立以降、市街地再開発事業によるまちづくりの検討が進められ、今般の再開発組合設立を経て、今後は、2022 年 3 月の権利変換計画認可。工事を 2 期に分け、2022 年度に第Ⅰ期（商業棟）工事着工、2025 年度第Ⅰ期竣工、2026 年度に第Ⅱ期（商業棟・住宅棟）工事着工、2030 年度に第Ⅱ期竣工が予定されています。
金町エリアは、豊かな自然がありながら、通勤利便性も高い場所。2013年4月の東京理科大学葛飾キャンパス開校で、街の印象も随分若返りました。完成は、先でありますが街の将来像がイメージできるのはこれから住まいを検討する人にはプラスです。今後の開発動向にも注目したいと思います。
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