三井不動産レジデンシャルは、東京都港区において、都心最大級となるシニアレジデンス「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」を 2021 年 5 月 31 日に着工しました。同物件は、三井不動産レジデンシャルウェルネス株式会社が運営するもので2024 年秋の開業を予定しています。
パークウェルステイトは、人生 100 年時代における、自立した元気な高齢者が新たなライフステージを活き活きと過ごす「シニアのためのサービスレジデンス」として、2019 年にパークウェルステイト浜田山を最初のプロジェクトとしてスタートしました。
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「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」は、三井不動産ループが培ってきた住宅・ホテル・商業施設等の開発・運営ノウハウや、数々の富裕層向けマンションを供給してきた実績を生かし、古くからの高級住宅地である港区西麻布において、都心初となるシリーズ最高峰のフラッグシップ物件としてプランニングされます。
主な特徴
1.都心初となるシリーズ最高峰のフラッグシップ物件にふさわしい品格あるデザイン
2.帝国ホテルによるレストランサービス、健康維持をサポートするスパ・フィットネスサービス
3.慶應義塾大学病院と連携したクリニックの開設をはじめとする安心の医療・介護サービス
4.再生可能エネルギー活用等のCO2排出量削減対策、非接触型セキュリティ等による感染症対策
「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」概要
所在地 :東京都港区西麻布4丁目174番1(地番)他
建築確認対象面積: 約7,018.51㎡(約2,123.09坪)
法定延床面積: 約45,977.47㎡(約13,908.18坪)
構造・規模: RC造、一部S造・地上36階地下1階建
類型:介護付き有料老人ホーム(申請予定)
居室数: 421室(一般居室361室、介護居室60室)(予定)
住戸面積: 約39㎡台~約142㎡台
スケジュール: 着工:2021年5月 竣工:2024年夏 開業:2024年秋(予定)
設計: 株式会社大林組
施工: 株式会社大林組
外観デザイン: 株式会社日建ハウジングシステム、株式会社ミサワアソシエイツ一級建築士事務所
インテリアデザイン :株式会社日建スペースデザイン
外構デザイン: SWA Group
照明デザイン: 有限会社シリウスライティングオフィス
介護・看護パートナー: 東京海上日動ベターライフサービス株式会社
医療連携: 医療法人社団慶永会
都心初となるフラッグシップ物件にふさわしいデザイン&充実のサービス
現地は、港区西麻布四丁目の高台エリアの視認性高い立地に位置。グランドヒルズ南青山や広尾ガーデンフォレストなども近くに立地する高級レジデンスが並び立つロケーションです。建物は、地上 36 階、総居室数 421 室の大規模シニアレジデンス。周辺の街並みと調和がとれた品格のあるデザインに加え、六本木通りに面して常緑樹を多く植栽する等、周辺環境にも配慮した計画です。
共用空間には、ラグジュアリーホテルのようなロビーラウンジやライブラリーを用意。入居者が安心して散策できる約 2,200 ㎡のプライベートガーデンを計画。自然に触れながらくつろぎの時間を楽しめる「ティーパビリオン」を配置しています。1 階のロビーラウンジやライブラリーラウンジなど建物内の様々な場所から中庭の緑を感じられるように設計し、自然の要素をデザインに取り入れることで、快適性などに貢献する「バイオフィリックデザイン」の考えに基づいて計画されています。
また、帝国ホテルによるレストランサービスを用意。最上階の 2 層吹き抜け(約 6m)の開放的なダイニングで、帝国ホテルに調理・サービス提供を委託する予定になっています。プライベートガーデンに囲まれた離れ空間である「ティーパビリオン」では、ブッフェ形式のコンチネンタルブレックファストや喫茶などを提供します。
9 階のスパ・フィットネスフロアには、医科学的根拠に基づき水温・水深・水流などが設定されたジェットマッサージプールをはじめ、サウナや大浴場、フィットネスルーム、トリートメントルームなど多彩な施設を備えています。
入居者の日々の健康管理をサポートするため、同一建物内に、医療法人社団慶永会(理事長:徳永祐二)によるクリニックを開設。(診療科:内科、整形外科を予定)クリニックでは、日常診療に加えて、定期的な健康診断の実施やご入居者専用時間における健康相談対応などの医療サービスを提供します。
また、24 時間体制で看護師が常駐。日々の健康相談や緊急時の対応にあたり、将来介護が必要になった場合にも、介護専用フロアを利用することで、専任ケアスタッフによる 24 時間の介護サービスを受けることがで可能です。
要支援・要介護の居住者 1.5 名に対しスタッフ 1 名以上の手厚いケア体制で入居者を支援します。
さらに同一建物内に、介護保険事業所「TOKIORI」を開設する予定。訪問介護から家事代行まで、入居者のニーズに応じたきめ細やかなサービスを提供します。
本物件では、感染症対策の取り組みとして安心して暮らせる環境を提供。主な取り組み内容は、適切な換気量・湿度を保つ共用部の換気設備、調湿設備の導入、非接触型のセキュリティの実装、抗菌効果のある仕上げ材の採用、IoTを活用した共用施設の混雑情報の提供。非常用電源なども確保し、災害への備えも行き届いています。
広尾ガーデンヒルズなども立地するブランドエリアの一角に、地上36階建て全421室のスケールで誕生する都心最大級となるシニアレジデンス。シニアの新しい暮らしの選択肢として大いに注目を集めるのではないでしょうか。
【編集付記】
最初に、プロジェクトの現地を見たのが2019年の秋。こんな都心立地で大規模なシニアレジデンスを企画することに驚きました。いわゆる高齢者向け施設ではなく、新たな価値を提供するという三井不動産グループの決意をプロジェクトからは感じます。こうしたサービスをお金をかけても受けたい豊かなシニア層が、存在するということでしょう。浜田山の見学では、共用施設の充実に驚かされました。プロジェクトの誕生が楽しみですね。
著者プロフィール 岡本 郁雄 (おかもと いくお)不動産コンサルタント
不動産領域のコンサルタントとして、マーケティング、コンサルティング、講演、執筆などで幅広く活躍。首都圏を中心に3000件以上の新築マンションのモデルルームや現場を見てきた。1967年岡山県倉敷市生まれ、神戸大学工学部卒。ファイナンシャルプランナーCFP®、中小企業診断士、宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター。