三井不動産レジデンシャル株式会社は、一人暮らしの女性に向け、ライフスタイルや価値観に合った生活を提案する、シェアリング型の賃貸レジデンス「SOCO HAUS KORAKUEN」を2024年3月15日に開業する。現地を訪ねその魅力を紹介する。
一人暮らしの若年層に向け”身軽でゆたかな暮らし” 入居者は女性限定
「SOCO HAUS(ソコハウス)」は、ライフスタイルや価値観に合った生活を提案することで、都会の”身軽でゆたかな暮らし “を叶える、新たな賃貸レジデンス。家賃が上昇を続ける都市部において、とくに一人暮らしの若年層に向けて”身軽でゆたかな暮らし”を目指したレジデンスとして 2023 年 8 月にブランドを発表。その第一弾物件が開業を迎える。
一人暮らし女性向けの賃貸レジデンスとして、コンパクトながら上質な居室空間に加えて、キッチンスタジオやライブラリーをはじめとする共用空間や通常の一人暮らしではなかなか手が届かない上質な家具家電を用意。また、都会の“身軽でゆたかな暮らし”というコンセプトに企業とのコラボレーションを実現し様々な体験・サービスを提供する。
物件PRや募集活動は、オウンドメディア(SNS や公式サイト)を中心に実施。2 月 10 日より開始した入居希望者様向け内覧会には累計 300 名以上の予約が入った。(※2023 年 12 月 18 日から 2024 年 3 月 6 日までの内覧会予約数の累計。)
“身軽でゆたかな暮らし”を叶えるシェアリング型賃貸レジデンス
立地は、都営大江戸線・三田線「春日」駅から徒歩9分の高台立地。1998年に建てられた三井不動産の男子寮のリノベーションによる計画。 2018 年度に創設された三井不動産グループの事業提案制度「MAG!C」による事業提案によってスタートしたプロジェクトだ。
提案者が事業責任者となり、自ら提案した事業を推進することを原則に。「SOCO HAUS」事業責任者は、事業創造部 事業室 主事 藤原圭佑氏が担当している。
物件の特徴は、多彩な共用空間とこだわりの家具・設備を提供し、“身軽でゆたかな暮らし”を叶えるシェアリング型賃貸レジデンスであること。単身女性をターゲットに、狭かったキッチンや使用頻度の少ない家具・家電を部屋の外(共用空間)に配置。自室をコンパクトにしながら自由に使えるスペースを確保している。
共用部には上質な空間や高機能でこだわりのある家具・設備を用意することでゆたかな暮らしを提案。デザイン照明・ヴィンテージ家具を配したラウンジや多様なクリエイターによる選書を含む数百冊もの選書が並ぶライブラリー、約 100 インチの大画面シアタールーム、様々なストレッチ・ピラティス機器を揃えたトレーニングルーム、デザイン性の高い料理家電や広々とした作業テーブルが便利なキッチンスタジオなど、生活をよりゆたかにする共用空間が用意されている。
また、海外製のドラム式ランドリーやクロスバイクのシェアリングなどクオリティの高い設備、共用部でのセルフレジ式食品・日用品販売(グローサリーショップ)やウォーターサーバー、パーソナルトレーニングなど入居者の価値観と親和性の高いサービスを提供している。
居室には十分なサイズの収納棚やクローゼット、スタイリングの幅を広げる壁面有孔ボードなど、自分自身の趣味嗜好で自由にカスタマイズできる余白を取り入れているのが特徴だ。
各企業とのコラボレーションも注目ポイントで、Soup Stock Tokyoのグローサリーショップでの冷凍スープ・レトルトカレーの販売。THE PERSONは、ストレッチ・ボディケア等からだの悩み改善メニューをトレーニングルームで提供。
Otonamiは、キッチンスタジオでの料理体験教室の開催。HogaraによるHogaLife SUPPORT のサービスコンテンツのモニター体験。コンディショニングをサポートする TENTIAL PRODUCT 体験プログラムの実施。CARTAは、香りの商品開発ワークショップの開催。TWINBIRDは、キッチンスタジオやランドリールーム等の共用部への商品を導入している。
■「SOCO HAUS KORAKUEN」物件概要
所在地 東京都文京区春日二丁目26番9号
交通 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅 徒歩9分 都営地下鉄大江戸線・三田線「春日」駅 徒歩9分
構造・規模 鉄骨鉄筋コンクリート造・地上 6 階 / 地下 1 階建
敷地面積 755.03 ㎡
間取り 1BedRoom
専有面積 15.90~18.00 ㎡
総戸数 76 戸
竣工時期 2024年2月
入居開始時期 2024年3月15日(予定)
事業主 三井不動産レジデンシャル株式会社
設計・施工 株式会社 GOOD PLACE
入居対象 女性
ブランドサイト URL https://www.soco-haus.com/
2024年3月中に半数の住戸について契約の目途を立てたいとのこと。20代半ばから30代半ばの単身女性が検討者の中心で、フリーランスは少なく会社員が中心とのこと。取材時に、シェアハウスではないことを強調していたのが印象的で、適度な距離感が保てるようにソファを1人づつに分けたり目線が合わないような工夫などもされている。
なお、友人の訪問は男女問わずOKで、宿泊時には追加で2,000円のフィーが発生するとのことだ。居室は、トイレは独立しているもののシャワーブースのみで、バスタブがないのが気になったが賃料は、2年定期借家契約で月額12万円台とのことなので、共用部の充実度から考えると好調な募集状況も納得感がある。
次回の企画は未定とのことだがバブル期以降に建てられた単身者向けの社宅は、ほかにもありそうだ。建築費が上昇する中、ターゲットを絞ったこうした企画は評価されるのではなかろうか。
編集付記
コロナ禍以降の都市部を中心とした賃料上昇は、著しい。ファミリータイプだと10%程度上げるケースも珍しくないようだ。単身者向け賃貸は、カップル・ファミリー向けほど伸びは感じられないが貯金をするためには抑えたいのも事実。コスパを考えた住居選びが今後も進むのではなかろうか。新NISAも始まって投資に注目が集まる時代。収入に対する家賃配分は、よく考えるべきだろう。