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中古マンション価格が前年比で上昇 2019年6月のマンション市場

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2019年6月度の首都圏新築マンション供給戸数は前年同期比15.0%の減少

不動産経済研究所発表の「首都圏のマンション市場動向 2019年6月度」によれば、2019年6月の首都圏新築マンションの発売戸数は、2259戸で前年同月比15.0%減少。契約率は65.9%と前月から5.9ポイントアップ、前年同月比では0.1ポイントダウンしています。

1戸当たりの平均価格は5964万円で前年同月比で戸当たり280万円のダウン。平米単価は91.9万円で前年同月比0.9万円ダウンしています。また販売残戸数は、7438戸で前月比217戸の減少です。

地域別の発売戸数では、東京都区部が892戸と前年同月比37.6%の減少。都下が137戸で前年同月比18.0%の減少。神奈川が617戸で48.7%増加しています。埼玉県は290戸で前年同月比7.1%減少。千葉県は、323戸で同3.9%の減少です。

地域別の契約率は、都区部が66.6%、千葉県が65.3%、埼玉県74.8%、神奈川県62.9%、都下56.9%となっています。

継続期物件では、ザ・レジデンス検見川浜ガーデンズ(545戸)、ジオ多摩センター(300戸)などの郊外の大規模物件が完売。在庫が目立った郊外エリアも地域によっては、徐々にラインアップが変わりつつあります。

比較的堅調とされる都心エリアも1億前後の住戸には販売残が目立ちます。「HARUMI FLAG」「パークコート文京小石川 ザ タワー」などこの価格帯は人気物件の供給も多く、条件の良い住戸でも販売残が目立ちます。

中古マンションは、前年同月比で5.2%成約件数増加 価格も1.3%のプラス

東日本不動産流通機構発表の2019年6月度の首都圏中古マンション動向によれば、成約件数は昨年同月比5.2%増加の3,490件。成約価格は、前年同月比1.3%上昇の3,361万円。成約平米単価が1.6%上昇の52.75万円です。前月比では3カ月ぶりにプラスに転じています。

販売中の在庫件数は前月とほぼ横ばいの 46,962件となっています。新規登録件数はやや減少しており、前年同月比1.0%マイナスの17,301件となっています。

成約平米単価52.75万円に対し新規登録物件の平米単価は57.86万円。依然として乖離は大きくなっています。

5月は、大きく売り物件が減少しましたが6月は回復しました。中でも中央区の勝どきや晴海エリアは、売り物件が目立ち「HARUMI FLAG」の影響が少なからずあるかもしれません。

10月には、消費税が引き上げられる予定ですので竣工済みのマンション在庫は、この数カ月が商戦期になるでしょう。また、8月に始まる「HARUMI FLAG」の販売は、秋商戦にも影響しそうです。価格は、依然として大幅に下がる気配はありませんが、需給バランスや商品の優劣で売れ行きが二極化する傾向が一層強まってくるかもしれません。

【編集後記】

7月に某不動産流通会社が企画した資産保有者向けのセミナーは、150人の定員がすべて埋まり盛況だったようです。それだけ、今後の価格動向に関心がある人が多いということでしょう。

来年は、アメリカ大統領選挙の年でもあり、為替動向など外的要因での不動産市場の変化があるかもしれません。「予想は可能、予測は不可能、準備は可能」。どういう展開になっても慌てないように、備えはしっかりしたいものだと思います。