旭化成ホームズ株式会社は、今年で30周年を迎える「共働き家族研究所」の知見をもとに、賃貸住宅・へーベルメゾンで共働き夫婦をターゲットとした1LDKの新商品「光と風のLDK」の販売を開始しました。
ヘーベルハウスが提案してきた「アウトドアリビング」を応用したプライベート感あるテラスや、キッチンを部屋中央に配置したレイアウトで、賃貸住宅では諦めがちな通風・採光にこだわる新しい住戸設計提案です。これまでの夫婦別々のクローゼット「ダブルクローゼット」などの人気アイテムも搭載し、より付加価値の高い住まいを提案しています。
共働き世帯数が専業主婦世帯の約2倍の68.2% 高まる女性の社会活躍
背景には、女性の社会での活躍があります。 少子高齢化が急激に進展し、団塊の世代が全て後期高齢者となる 2025年問題が控えるなど、労働力不足問題への対応、労働生産性の向上が課題となっています。
生産年齢人口が6年間に約500万人減少するなかで、同期間に増加した就業労働者384万人のうち288万人を女性が占めており、女性の活躍が期待されています。
こうした中、消費税対策として実施される「次世代住宅ポイント制度」には「若年層・子育て 世帯支援、働き方改革に資する設備」に対する補助が盛り込まれることになりました。
旭化成ホームズではこれまで、「ロングライフ住宅」の実現を目指し、社会の変化に伴う家族の暮らし方や価値観の変化に着目してきました。1989 年に発足した「共働き家族研究所」では、いち早く共働き家族に向けた住まいを発売しています。
現在、共働き世帯数は専業主婦世帯の約2倍、全体の68.2%まで上昇しています。
夫の家事・育児参加が一般化 夫婦の意識がよりフラットになる
働き方改革や、家庭と仕事の両立支援のための制度などが急速に整備され同社の近年の調査では、夫の家事・育児参加は一般化し、夫婦で家計を支えあうことや家事協力など、夫婦の意識はよりフラッ トになってきています。
フルタイムで働く妻に「共働きで働く理由」を尋ねる定点調査では、2018 年は 2012 年に比べ「生活にゆとりを 持たせたい」「自由時間を有効に使いたい」という項目が上昇。
旭化成ホームズでは、「家事負担をできるだけ減らす」ことや、「家 族が過ごしやすい空間提案」などにより共働き家族をサポートしています。
提案される企画では、キッチン空間の中央にペニンシュラ型で配置することで採光通風のよい空間を実現。2方向の動線を確保することで、夫婦がそろって料理に参加することも可能です。
オープンなつくりなので、家族でのコミュニケーションもとりやすくなります。2人家族から小さいお子さんのいる3人家族なら十分暮らしやすい間取りと言えそうです。
この10年、子供のいる主婦の就業率は大きく上昇しています。夫婦働きながらの子育てでは、夫婦の役割や住まいのあり方も大きく変わります。旭化成ホームズの「光と風のLDK」のような今の時代を暮らしやすくする住まいの提案は、大いに評価されるのではないでしょうか。
【編集後記】
昭和40年代生まれの筆者の世代では、料理は女子の役割というイメージが強かったですが、フェイスブックを見ると、男子で料理する姿が結構アップされています。特に30代のファミリー層にそうした傾向が強い気がします。
共働きのファミリー層に支持され好調な売れ行きの「プラウドシティ吉祥寺」もペニンシュラ型の動線がスムーズでコミュニケーションとりやすいキッチンでした。生活スタイルの変化と共に住まいのあり方も変わるものです。旭化成ホームズの提案は、今を生きる家族のニーズをしっかりと捉えているのかもしれません。