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麹町駅1分「麹町山王マンション建替組合」設立 免震マンションに

麹町山王マンション外観(2021 年10 月現在) ニュース&トピックス
麹町山王マンション外観(2021 年10 月現在)

東京建物株式会社は、事業協力者として参画している東京都千代田区二番町の「麹町山王マンション建替え事業」において、本年9 月15 日に千代田区からマンション建替え円滑化法に基づく組合設立認可を受け、マンション建替組合が設立されましたことを発表した。今後、東京建物は参加組合員として建替組合や権利者と共に本建替え事業を推進し、建替組合より保留床を取得したうえで分譲事業を行っていく。

 

建替事業の経緯
「麹町山王マンション」(地上12 階地下2 階建・総戸数57 戸、)は、都心へのアクセスに優れ、由緒ある住宅地として人気の高い「番町」エリアに位置している。1970 年に竣工した同マンションは、耐震性の不足や設備配管の劣化・漏水など老朽化が進んでおり、修繕・改修では解決が困難であったため、住民の安全・安心・快適性を確保する抜本的な解決が急務となっていた。このような状況のなか、東京建物は 2016 年に本マンション管理組合から事業協力者に選定され、建替えの早期実現に向けて権利者と協働し、容積率の緩和による事業性の向上や区分所有者との合意形成に努め、本建替え事業の推進に取り組んできた。建替え事業は総合設計制度を利用し、公開空地(約70 ㎡の広場状空地と幅約2m 歩道状空地)を設けることで地域の安全性や快適性を高めるとともに街並みの整備にも寄与することから、容積率の緩和(約590%から約670%へ緩和)を受けている。

現地の位置図

現地の位置図

 

建替え事業等の特長
●東京都総合設計制度を活用し、現住戸数57 戸から106 戸の免震マンションに再生。
●東京都心エリアとなる東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩1 分の地でのマンション建替え事業。
●伝統あるお屋敷街「番町」にふさわしい外観とするため、共用部デザインの一部を橋本夕紀夫デザイン事務所へ依頼し、デザイン性にも配慮。

(概要)
名 称: 麹町山王マンション建替え計画  ※( )内は従前のデータ
所在地: 東京都千代田区二番町11-10(地番)
交通 :東京メトロ 有楽町線「麹町」駅徒歩1 分
敷地面積: 約1,221 ㎡
容積率: 約670%(約590%)
構造・規模: 鉄筋コンクリート造地上18 階地下2 階(鉄骨鉄筋コンクリート造地上12 階地下2階)
延床面積:約11,661 ㎡(約8,165 ㎡ )
建物用途 :共同住宅(共同住宅・店舗)
高さ: 約60m (約38m)
住戸数: 106 戸(地権者住戸を含む)( 57 戸:住宅53 戸、店舗4 戸)
施工 :未定
竣工 :2026 年夏頃(予定)
コンサルタント: 株式会社都市設計連合
設 計 :株式会社松田平田設計

建替えスケジュール
2007 年6 月 建替推進決議が成立
2016 年6 月 事業協力者として当社を選定
2021 年3 月 建替決議が成立
2021 年5 月 総合設計の許可を受ける
2021 年10 月 マンション建替組合が設立
2022 年4 月 既存建物解体着手(予定)
2026 年夏頃 新築マンション竣工(予定)

事業に参画する東京建物は、現在建替えプロジェクトとして分譲がこれから始まる「Brillia Tower 浜離宮」「Brillia City 石神井公園 ATLAS」にもかかわっている。既成市街地でのマンション供給が難しくなる中で、建て替えプロジェクトは今後も注目を集めそうだ。